制御盤についての概要、用途、原理などをご説明します。また、制御盤のメーカー11社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
制御盤とは、産業用の生産ラインや機械設備を制御するために、電気機器や部品を集約して取り付けた箱(盤)です。
制御盤は、一般的に扉のある金属製の箱形状で製作され、錆、腐食、塩害などを防止する目的から、焼付塗装や紛体塗装が施されています。
制御盤は、産業用の生産ラインや機械設備を制御するものであり、高圧電力を変圧する配電盤や、安全に電気を提供するために、漏電ブレーカーや安全ブレーカーを備える分電盤とは目的が異なります。
制御盤には、産業用の生産ラインや機械設備を制御する電気機器や部品などを取り付けているため、制御盤周りのゴミ、埃、熱、湿度から内部機器を守ります。
制御盤は、周辺環境から内部の機器を守るために、金属製の箱形状で製作され、塗装が施されています。
制御盤内部は、電気機器や部品を取り付ける穴が開けられています。
制御盤内部に取り付けられる電気機器や部品は、遮断器、電磁開閉器、表示灯、電気計器、インバーター、サーボアンプなど、機械設備の制御にまつわるものが一般的に用いられます。
制御盤には、制御盤内部に取り付けられる電気機器や部品の熱対策と、制御盤内を適切な温度に保つためにファンやクーラーなどを備えています。
制御盤の前面には、一般的に表示灯、メーター、スイッチが取り付けられており、稼働状態の確認や操作をすることができます。
制御盤と配電盤、分電盤は使われる筐体が同じでも、使用用途が違います。
配電盤は、電力会社などから送電される電源を降圧させて配り分ける装置です。キュービクル等が該当します。
分電盤は、配電盤から受電した電力をさらに分岐させて、各制御盤へ分配させる装置です。一般家庭に配置されるブレーカーが並ぶボックスは分電盤に当たります。
制御盤は、配電盤から受電した電力をモーター等の産業機器へ分配する役割を持つ装置です。産業機器のON,OFFを制御する制御部品も制御盤内に組み込まれている場合が多いです。
制御盤の設計は、電気作業の保守経験、設計経験が必要となります。
低圧機器制御盤は多くの場合、主幹となるメイン遮断器を左上に配置し、右下に向かうに従って計装関係の部品を配置していきます。ただし、インバータやステッピングモータ用アンプ等の、ノイズを発生する装置はできる限り制御信号配線と遠ざけます。ノイズによる装置の誤作動を防ぐためです。
制御盤の負荷となる機器をあらかじめ洗い出し、それに応じて部品点数を決定します。その部品点数を基に人が組み立てる際に無理が出ないように配置していきます。メンテナンススペースとして、人の指が入る幅を確実に開けて部品配置の設計をします。
盤内の配線はカッチングダクトによって整理されて収納されます。ダクト内配線の占有率をあらかじめ決めておき、その占有率を超えないようにダクト幅を増減させます。
制御盤下部には外部端子台が並びます。外部から敷設され、導入される配線を盤内配線と接続するための端子です。端子台では外部配線と内部配線を、ボルトやねじで接続します。大型のボルトで外部配線と接続される場合は、緩みを非接触で確認できるように合いマークを打っておきます。
制御盤の筐体はキャビネットボックスメーカーにより規格品が販売されており、規格品を使用できれば安価に済ませることができます。特殊な寸法の制御盤を設計した場合、板金加工で製作する必要があり、想定以上に高価となってしまう恐れがあります。
参考文献
http://www.jsia.or.jp/mamechishiki/seigyoban/
http://www.jsia.or.jp/mamechishiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%AE%E6%B3%95%E8%A6%8F%E3%80%81%E8%A6%8F%E6%A0%BC%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81/
https://t-denso.com/archives/429
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