センサーコントローラのメーカー7社・16製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
センサーコントローラは、センサに電流を流し、制御信号を出力します。直流用と交流用があり、トランジスタ出力とリレー出力があります。また、センサの信号を受けて信号を出力します。小型のセンサ等はコントローラが内蔵されているものもあります。
センサーコントローラによって、従来2台必要だったコントローラが1台で済む場合もあります。
センサ自体が多種多様なので、用途に合うコントローラを選択する必要があります。また、パネルに表示させるパネルコントローラ等もあります。
光電センサ、レーザセンサ、流量センサなど、センサは多岐に渡り、それぞれのセンサをコントローラにつなぎ、制御しています。電流や電圧、プラグの形状といった規格が合っていれば相互に互換性のあるコントローラが販売されており、最近では複数のセンサを1台のコントローラで制御できる製品が増えています。ただ、センサと同一のメーカーでないと動かない場合もあるので注意してください。
例えば、工場でのビンのキャップの有無をセンサで検知する際に、2つのセンサの入力信号をコントローラが受けて総合的に有無を判断して出力をオンかオフにしています。
コントローラは、センサへの電源の供給はもちろん、センサの設置した場所が狭くても、離れた場所からセンサの値を確認し、制御できる機能を持っています。
また、センサの測定した値から、短時間で、かつ十分な精度で制御できる高い情報処理能力が必要とされています。電流、回転数、位置といった制御変数とシステム精度の選定が重要です。
センサーコントローラには接点がリレー接点、トランジスタ接点の二種類があり、用途に応じて適切な製品を選択する必要があります。
センサに種類が多いので、コントローラも種類が多いです。流量センサにより流量を調節するコントローラについて少し説明します。流量センサから送られる信号は、コントローラのブリッジ回路、増幅回路、補正回路を通り、比較制御回路で設定信号と比較判断され、バルブ駆動回路でバルブの開閉が信号で送られて流量がコントロールされます。
基本的には外部から入力された設定信号とセンサから送られる信号を比較して信号が一致するように制御し、動作を安定させています。
参考文献
https://maxonjapan.com/book/_055/
https://www.compoclub.com/products/knowledge/sensor/sensor6.html
http://www.fcon-inc.jp/MFC/Principle/Principle.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
株式会社オートニクスの高機能センサコントローラは、12種類の多様な動作モードを搭載したPA10シリーズのひとつです。
入力応答が高速であることに加え、タイマ機能を内蔵した多機能型のセンサコントローラです。
幅広い電源電圧に対応できるほか、フリップフロップという簡単にレベル制御ができる機能も搭載されています。
DINレールへの取付けやレール無しの取り付けも可能で、出力数が多い時や複雑な状況下など、一台あると安心な製品です。
センサコントローラPSA-3は、PC-MHN等のセンサ回路を持たないコントローラと組み合わせて使用する、標準コントローラを小型化した汎用コントローラです。
スペースを取らないだけではなく、大容量の開閉接点を持っているため直接パーツフィーダの駆動をかけることができます。
使用に適する周囲温度は0℃~40℃、周囲湿度は10~90%RHであり、結露がない環境下とする必要があります。
小スペースに適した電動式振動機専用の製品と言えます。
超小型デジタルパネルコントローラCA2は、多様な機能を搭載した超小型・低価格を実現したコントローラです。
小型であるものの測定値表示部は大きく、文字も見やすいつくりになっています。
また、入力レンジも計5タイプが搭載されており、多くのアナログセンサに対応することができます。
スケーリングを変更する際も簡単に変換することができるようになっており、オートリファレンス機能やゼロアジャスト機能を重視したい場合に最適な製品と言えます。
3画面多チャンネルデジタル表示設定器PSE200Aシリーズは、最大4つの圧力センサが接続可能ンコントローラです。
測定項目の見える化を図っており、メイン画面と2つのサブ画面から構成されているため測定値を見ながら設定を行うことができることが最大の特徴となっています。
また、任意の3チャンネルを同時に表示でき、異なる用途を1モニタで管理することができます。
ミスを少なくし、かつ多チャンネルの接続が必要なときにあると便利な製品です。
流量センサ・コントローラのひとつであるカルマン渦式水用流量センサフルーレックスは、0.4~250L/minをカバーするカルマン渦式水用流量センサです。
出力は流量、温度のスイッチ出力、アナログ出力から選べ、PNPとNPNの切り替えにも対応しています。
さらにオプションでIO-Link通信に対応することができ、データ収集のみならず遠隔操作も可能になります。
流体温度95℃まで対応する水温測定機能を搭載しており、冷却水の監視に最適な一台となっています。
小型流量センサ ラピフロー(R)は、1台で空気、窒素、アルゴン、炭酸ガス、混合ガスの計5種類のガスに対応することができる流量センサです。
ステンレスボディタイプと樹脂ボディタイプの2種類がありますが、どちらもニードル一体型タイプで、スペースを取りません。
また、流路における圧力損失を減らしている他、流れ方向を3つから任意に設定することができます。
IO-Linkに対応しているため、パラメータやイベントデータの伝送ができ、予知保全が可能であることから、漏れ検査やエア消費量の管理に最適な製品です。
静電容量式電磁流量センサは、流路内に障害物のないスルー構造の流量センサであり、異物のつまりや検出不良が起きない製品です。
流路内で整流することから直管部が不要であり、シンプルな配管レイアウトが可能になることから、装置システムの省スペース化を実現しています。
また、オプションで液温測定機能を搭載することができ、配線工数の削減も可能です。
これらの特徴から、スポット溶接機や各種工作機、高周波焼き入れ装置等に最適なセンサとなっています。
気体用小型流量センサラピフロー(R)は、2画面2色表示の気体用小型流量センサであり、表示一体型と分離表示型の2種類があります。
整流機構を内蔵していることで、上流側・下流側ともに直管部が不要であり、自由に設置することができます。
従来との体積比は30%という小型にも関わらず、流量レンジは0.5~1000ℓ/minと、大流量にも対応しています。
また、白金センサチップを搭載しており、応答速度が50m/secという高速な応答を可能にしていることも特徴の一つとなっています。
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