開発・設計

開発・設計とは

開発・設計とは、通常ビジネスを目的として行われる活動であり市場に向けて製品の開発及び設計を行う事を意味します。

開発とは研究開発 (R&D) から製品の要素開発、先行開発そして製品開発などの一連の流れで広い意味になります。メーカーの規模にもよりますが大企業であれば開発ごとに部署が分けられていたり、中規模であれば研究開発 (R&D) のみ部署で独立していたり、中小企業であれば一人か数人で全てであったり組織によって様々であると言えます。

開発・設計の概要

開発・設計チームは、製品設計で必要な技術が何であるかにもよりますがモノづくりであれば機構 (機械) 設計は必要であり家電製品であればHW (エレキ) 設計も必要になり、また通常ソフトウェア設計そして商品価値を引き付ける産業デザインも必要となります。通常はそれぞれの設計者を適宜製品開発チームに配置することになります。場合によってはメーカーが一部分または全て外注することもあります。

開発及び設計に於いて必ず行うことがありますが、それは競合他社製品の調査になります。コンシューマー製品であれば消費者に受けるコンセプトが何か?そして競合他社とどの部分で勝負するのかを明確に打ち出す事が重要になります。

開発設計のツール

それぞれ担当の設計者は、設計のガイドラインに従い製品要求事項を満たすべく設計を進める訳ですが、現代では効率化のためにデジタル設計ツールは欠かせないものとなっています。機構 (機械) 設計者は製品に求められるデザイン、機能、サイズや重さのターゲットを目指し3次元CADなどを駆使し他のチームと足並みを揃えながら開発・設計を行っていきます。

製品の完成度が十分に上がれば、量産化の前に何度か試験のために試作を行う必要があるでしょう。そして製品の3次元データを利用しプロトタイプを作るにはデータを加工機や3Dプリンターへ送り、そのデータに基づきモノを作ることをCAMと呼びます。

ネットワーク関連機器

ネットワーク関連機器とは

ネットワーク関連機器とは、ネットワーク通信に用いられる機器をさします。

日常使っているネットワークは、複雑な機械的処理を行っています。例えば、私たちがメールを送る際には、メールのデジタルデータを電気信号へと変換し、MACアドレスで宛先を判断して送付経路をの管理と選択を行い、セキュリティー認証を行い、通信を成立させて相手方へデジタルデータを渡し、相手の端末で処理して表示される仕組みとなっています。

各階層に、それぞれ異なるネットワーク関連機器が活用されています。

ネットワーク関連機器の種類

主要なネットワーク関連機器は下記の通りです。

1. メディアコンバータ

UTPケーブルから光ファイバにデジタル信号媒体を切り替える設備です。

2. VDSLモデム

VDSLモデムは、電話回線 (メタル) 内を通って来るインターネットなどのアナログ信号をデジタル信号に変換します。

3. VPNルータ

VPNルータとは、VPN機能を搭載したルータです。このルータは、パブリックネットワーク内でも周囲から傍受できないプライベートなネットワークを仲介します。結果、外部からでも自宅や会社のネットワークにアクセスできるようになります。

4. M2Mルータ

M2Mルータとは、機械と機械がIPネットワークを介して相互に通信するためのルータです。定点観測やエネルギーデータ収集など、厳しい耐環境性能が要求される場所での使用が多いのが特長です。

5. SHDSLモデム

電話回線を利用して、長距離・高速・安定にデジタルデータ通信を行う伝送装置です。

6. サーバーラック

通信を仲介したり、送られてきたデジタルデータを処理(表示・保存)するためにはコンピュータハードが必要になります。これをサーバーと呼ぶのですが、そのサーバーを格納するラックをサーバーラックと呼びます。

7. KVMエクステンダ

キーボード、モニタ、マウスのコンピュータとの接続距離を延ばすためのケーブルです。通常これらの設備とPC間の接続距離が5m~10mを超えるとその情報伝達精度が落ちて、反応が悪くなります。その対策に使用するケーブルです。

8. サーバーブレード

ブレードサーバーは、CPUやメモリ、HDDなど一般的なPC部品を小さな筐体に収めて、シャーシやエンクロージャーと呼ばれるケースに収めるタイプのサーバーです。

9. ESIM

SIMとは、GSMやW-CDMAなどの方式で通信している端末で使われる、加入者を特定するためのID番号が記録されたICカードです。中でも、ESIM (Embedded SIMの略) は組み込みタイプのSIMをさします。

10. パワーオーバーイーサネット

Ethernetと呼ばれる規格に沿った通信ケーブルを通じて電気を供給する技術です。

11. NFC

NFCとは近距離無線通信で「Near Field Communication」の略です。Suica、PASMOなどのかざすことで機能するシステムはこの技術を応用しています。

締結部品

締結部品とは

締結部品とは、ボルトやナットなど、2つ以上の物を組み合わせた時に、その位置がずれないように固定する機械要素のことです。ねじのように締め付けるだけではなく、ピンやキーなどのように差し込むだけの物もあります。

締結部品の種類

締結部品と呼ばれる物には様々な種類がありますが、代表的な物を紹介していきます。

1. ボルト

ねじの一種で、おねじが切られた軸部と頭部からなる締結部品で、めねじに対して締め付けたり、ナットと組み合わせて使います。頭部が六角形の六角ボルトや、円柱に六角形の穴があいたソケットボルトなどがあります。

2. ナット

主に六角柱に、めねじが切られた締結部品で、ボルトと組み合わせて使います。ゆるみ止め機構が付いたファインUナットや座金のついた座金ナットなどがあります。

3. リベット

頭部と、ねじの切られていない胴部からなり、穴に胴部を通した後、通した胴部をハンマーなどで叩き潰して穴径より大きくすることにより、半永久的に抜けなくする締結部品です。

4. ピン

穴に対して差し込む締結部品です。円筒形の平行ピンや円錐形のテーパーピンなどがあります。平行ピンは精度の高い、位置決めピンとして使用されます。

5. キー

溝に対して差し込む締結部品です。平行キーや半月キー、勾配キーなどがあります。主にカップリングや回転軸などに回り止めとして使われます。

6. 止め輪

リング状の締結部品で、主に抜け止めとして使用されます。形状の見た目からEリング、Cリングと呼ばれる止め輪があります。また、ばね力を利用したスナップリングと呼ばれる止め輪もあります。

ねじ締結の原理

ボルトを使って被締結部材を締結したとき、ボルトはわずかに伸び、被締結部材はわずかに縮みます。この時、ボルトは元に戻ろうと縮む方向に力がかかり、被締結部材は元に戻ろうと伸びる方向に力がかかります。この互いに反発しあう力がぶつかりあうことで、ボルトと被締結部品はその位置で固定されます。このとき発生する力のことを軸力と言います。

温度制御

温度制御とは

温度制御 (英: Temperature control) とは、対象物の温度を必要な温度になるように操作することを言います。

温度制御の仕組み

温度を制御する機器は、加温・冷却を行う操作部 (冷却・加温装置) と、その操作部に動作信号を送り、加温・冷却を制御する温度調節器 (温度調整器) で基本構成されています。制御の要となる温度調節器はサーモスタットと呼ばれ、機械式サーモスタット (バイメタルサーモスタット) や電子サーモスタット (デジタルサーモスタット) などの種類があります。

加温・冷却を行う操作部にはヒーターやクーラーが用いられます。加温機能を持つヒーターには、テープヒータスペースヒータ、制御盤ヒーター (盤用ヒーター) などがあり、用途に応じて使い分けられています。冷却機能を持つものには、制御盤用クーラーペルチェクーラー (ペルチェ冷却ユニット) 、ヒートシンク (放熱板) 、基板用ヒートシンクなどがあります。このほか、AC軸流ファンDC軸流ファンCPUファンなどは、機器内に発生した熱をファンによって外部に排出し、冷却効果を生み出します。

ヒーターやクーラーの中には、空気や水などの流体間で熱を移動させる熱交換の仕組みを取り入れたものが多くあり、ヒートポンプもその一例です。広く利用されている熱交換器には、多管式熱交換器、プレート式熱交換器、スパイラル式熱交換器などの種類があります。また、サーモモジュール (ペルチェモジュール) は、直流電流を流すことによってヒートポンプとして作動し、高い精度で加温・冷却や温度制御を行うことができます。

温度制御機器および資材の種類

上記のような温度制御の仕組みを利用した機器の例としては、庫内・槽内の気体または液体の温度を一定に保つ恒温器や恒温槽温水循環装置冷却水循環装置などがあります。

放熱や遮熱によって温度制御に寄与する資材も様々な分野で利用されています。例えば、接触部の熱を外部に放出する放熱ゴム放熱グリス熱伝導シート (放熱シート) 、グラファイトシートや、遮熱の機能を持つ熱交換塗料断熱板などです。

端子・インターフェース

端子とは

端子とは、電子機器の端に設置された素子で、電力や信号を入出力するための接続点としての役割を持ちます。英語ではターミナルと呼びます。対になっている入出力を合わせて端子対またはポートと呼びます。端子同士を接続するための部品をコネクタと呼びます。

インターフェースとは

インターフェースという言葉を訳すと「接点」や「境界面」といった意味を表します。そこから派生して「2つのものを仲介するもの」という意味も持っています。インターフェースは接続する対象で分類され、大きく分けて3種類あります。

  • ハードウェアインターフェース
    電子機器を接続する部品 (端子やコネクタなど) 
  • ソフトウェアインターフェース
    ソフトウェア間でデータをやり取りをする仕組み (OSなど) 
  • ユーザーインターフェース
    PCなどの機器を人間が扱うための入出力部分 (キーボードなど) 

端子の種類

端子はパソコンやゲーム機に用いられてきた音声や映像を入出力するAV端子のことを主に指します。現在ではHDMI端子やUSB端子が最も一般的です。

1. RF端子

RF端子は電波機器の入出力、高周波測定機の入出力だけでなく液晶テレビなどの入出力やチューナのアンテナ入力などに使われていました。

2. RCA端子

RCA端子は赤色・白色・黄色の3色 (3本) の端子です。赤色と白色はステレオオーディオの入出力、黄色は映像の入出力を行う端子です。

3. コンポーネント端子

RCAにおける映像信号 (黄色) を3本の端子によって入出力する高性能な端子です。

4. BNC端子

着脱が簡単かつ高性能なので業務用のAV機器に使用されています。

5. D端子

D端子は日本独自の接続端子で、アナログ映像信号を送信します。D端子にはD1/2/3/4/5という種類があり、D5においてはフルハイビジョンまでの入出力が可能です。

6. VGA端子

VGA端子はパソコンとディスプレイやプロジェクターなどを繋いで映像を映すときの入出力で使われていました。

7. DVI端子

DVI端子はデジタルの映像出力に使用されます。

8. HDMI端子

HDMIはDVIから派生した端子で、1本のケーブルのみで映像と音声を送ることができます。HDMI端子は幅広く使われておりA/B/C/D/Eの5つの種類が存在しています。

9. USB端子

主にパソコンと周辺機器を接続するものでしたが、現在では電源供給も行いながら、HDMIと同品質の映像や音声の入出力も行えるようになっています。

金属材料

金属材料とは

金属材料とは金属の性質を持ち、実際に材料として使用されている金属のことです。

強度、展延性、溶融性、導電性、熱伝導性などの利点から多種多様な場所で利用されています。一般的に流通している金属材料はJIS (日本工業規格) にて、種類・性質・用途によって分類され名称や記号が割り当てられています。

金属材料の種類を大きく分類すると鉄が主成分の「鉄鋼材料」と、鉄以外の金属が主成分の「非鉄金属材料」に分けられます。

鉄鋼材料

鉄鋼材料は強度と延性に優れた安価な材料です。熱処理や他の金属の添加によって機械的性質を調整できることもあり様々な場所で使用されています。

鉄鋼 (鋼) は炭素を約0.04%~2%を含む鉄合金のことですが、鉄が主成分の材料の総称として鉄鋼材料と呼ぶことが多いです。

ステンレス鋼は、鉄鋼に12%以上のクロムを添加した材料です。JISの材料記号からSUS (サス) と呼ばれることもあり、耐食性に優れています。

非鉄金属材料

アルミニウム、チタン、マグネシウム、ニッケル、などの鉄以外の金属を主成分とする材料の総称です。

鉄鋼材料と比較すると高価な材料ですが、軽量性や耐摩耗性など機能的に優れた特性が要求されるような場面で使われています。

1. アルミニウム

重量が鉄の約1/3と軽く、耐食性や伸性にも富み高機能材料としても使われています。強度は低い印象がありますが、銅やマグネシウムを添加するとジュラルミンと呼ばれる高い強度を持つ材料になります。

2. 銅

熱伝導性・電導性・加工性・展延性に優れていおり電気製品の部品材料として使われています。使用されている材料としても青銅 (銅とスズの合金) 、黄銅 (銅と亜鉛の合金) 、クロム銅など様々な種類があります。

半導体製造

半導体製造とは

半導体とは導体と絶縁体の中間の性質をもつ材料であり、これを材料にした集積回路は情報処理能力に優れ、あらゆる産業に必要不可欠な製品です。

この半導体を製造するとは多結晶シリコン等から半導体である単結晶棒 (シリコンインゴット)、及びこれをスライスしたウエハーを製造する事ですが、この半導体を材料として集積回路を製造することも含まれています。

製造は前半工程と後工程に大別され、前工程はウエハー製造、酸化膜形成、パターン形成、イオン注入、拡散等による素子形成と表面平坦化を繰り返した後、電極形成、ウエハ―検査までの工程です。

後半工程はウエハをチップに切断、チップの外部環境から保護、及び周辺部品と信号の入出力をする為、パッケージ化、もしくは基板へ実装、検査までの工程です。

アンプ・増幅器

アンプとは

アンプとは、「amplifier (アンプリファイヤー) : 増幅器」と定義されており、特に音響の分野での電気信号を増幅する機器を指しています。

アンプの種類

1. プリアンプ

FM放送、CD (コンパクトディスク) といった各種音源の入力信号の切り替えを行ったり、音の質感を調節する機能を持っています。

2. パワーアンプ

プリアンプから送られてくる電気信号を増幅して、スピーカーへ送ります。 メインアンプとも呼ばれています。

3. プリメインアンプ

プリアンプとパワーアンプの機能を併せ持っており、オーディオに使用する目的としては非常に便利なタイプです。

アンプの選び方

アンプを選ぶ際は下記の点に留意して選ぶことが大切です。

1. USB端子の有無

スマートフォン、デジタルオーディオプレーヤーあるいはPCとアンプを接続するために必要となるのがUSB端子のため、各周辺機器と組み合わせて使用するのであれば、USB端子が搭載されたタイプを選ぶことが重要です。

2. ハイレゾ対応

現在ではオーディオの最も重要なキーワードとなりつつあるハイレゾですが、その高品質な音を忠実に再生するにはそれに対応した規格を選ぶ必要があります。

3. DACの搭載の有無

アンプに入力するデジタル信号を出力するためにアナログ信号に変換する回路がDAC (Digital Analog Converter) です。各メディアから配信されているハイレゾ音源をダウンロードしたPCで再生する場合、このタイプが最適とされています。

4. ネットワークに接続

スマートフォンやPCと同様にネットワークに接続して使用する場合は、やはりWi-Fi対応機種を選ばなければなりません。 もちろん近距離での無線使用であれば、Bluetooth対応のタイプで問題ありません。 またAirPrayという機能の付いた機種を使うことによって、iPhoneやiPadで再生可能な各コンテンツをネットワークを使って再生することができます。

磁性材料

磁性材料とは

磁性材料とは、磁場の印加もなく、磁場を取り去った状態でも磁化を有する材料です。

強い磁性特性を生かして様々な機能を発揮し、磁気が求められる用途で活用されています。 元々は磁気を有しない素材を加工によって磁性材料にするのが一般的ですが、元々磁気を有する物質も存在しています。

磁性材料の使用用途

磁性材料は環境や物理的条件によってその性能を大きく変化させるため、使用環境や目的で最適な物を選択する必要があります。

1. 硬磁性材料

磁石としての特性を活用しての採用が多く、モーターやスピーカー、ヘッドフォンなどで使用されています。その他、マグネトグラフィでの記録ドラムや記憶装置における磁気ディスク、磁気テープ等の記録媒体でも必須材料です。

2. 軟磁性材料

磁気歪を避けたい用途での採用が多く、電磁弁、ソレノイドバルブ、各種センサー、テレビ、ビデオ、パソコンなどに使用されます。 一時的な磁性特性の利用がほとんどであり、柔軟に性状が変わる点が重宝されています。

磁性材料の原理

磁性材料は、素材を磁化させることで磁性を有する材料です。鉄やニッケルなどの金属が、主な素材となっています。人工的に磁界を作り、その中に素材を放置することで、着磁と呼ばれる磁性が付く現象が起こります。

強い磁力を着磁させるには、より強い磁界が必要です。しかし、素材が保持できる磁力には限界があるため、磁界を作る際は電流を使用するのが一般的です。セッティングした電線に電流を流すことで、磁界が発生します。

磁性材料の種類

1. 硬磁性材料

強い磁場により磁化されたことにより、磁場が取り除かれても磁性が残る材料です。飽和磁束密度、保磁力や残留磁束密度において高い値を誇るのが特徴です。

具体的には、ハードフェライト (フェライト磁石) 、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石、ネオジウム磁石、サマリウム鉄窒素磁石などが挙げられます。一般的には、磁石や永久磁石を指すケースが多いです。物質の磁化のされやすさを表す比透磁率は、1よりはるかに大きな値になります。

2. 軟磁性材料

軟磁性体とは、磁場に対して磁束密度が変わる材料です。具体的には、鉄、ケイ素鉄、パーマロイ、 ソフトフェライト、センダスト、パーメンジュール、電磁ステンレス、アモルファス、ナノ結晶などが挙げられます。飽和磁束密度と透磁率は高く、保磁力と残留磁束密度は低いという特徴があります。

透磁率が高いことで磁場への反応性が高く、高い飽和密度を小さい磁場で出力可能です。磁場を無くした際は、磁性を持たない素材に戻る性質であり、保磁力と残留磁束密度は可能な限り低い値となります。

磁性材料のその他情報

フェライトの種類

フェライト (英: Ferrite) とは、酸化鉄を主成分としたバリウム、ストロンチウム、コバルト、ニッケル、マンガンなどを混ぜ合わせて1,000℃〜1,400℃で焼結した磁性体です。代表的なものは下記の通りです。

1. 希土類・レアアース磁石
希土類系の磁性材料は、主に自動車部品、モーターおよび電子機器などに使用されている磁性材料です。 特にネオジム・鉄系の磁性材料は硬く耐久性に優れており、非常に大きい磁気エネルギー積を有しています。

この磁性材料は高温の下ではその磁気を失いやすいため、特に使用熱環境に注意する必要があります。 同じ希土類系のものでもサマリウム・コバルト磁石は磁力はネオジム系のものに比べるとやや劣りますが、熱や錆に対して大きな耐久性を持つのでネオジム系の材料が適さない高温下において使用可能です。

2. アルニコ磁石
アルニコ性の磁性材料はアルミニウム、ニッケル、コバルトなどを主原料とした鋳造材料です。 この材質は温度に強く、高硬強のために割れにくい特徴があり、主に計器類などに使用されています。

ただし、保磁力が他の材質のものに比べると低いため、外部衝撃により磁力を失いやすい性質を持ちます。

3. フェイライト磁石
フェライト磁石は粉末状の鉄酸化物が主原料で、非常に汎用性の高い磁性材料です。 使用用途として、小型のモーター・スピーカーや磁気テープなどが挙げられます。高い保磁力の割に比較的安価で使用できるため、大量生産向けの製品に用いられます。

ただし、粉末状のものから製造される材料なので、衝撃などに対して脆く、切断や穴あけ加工には向いていません。

サーバー

サーバーとは

サーバーとは、あるシステムに対してサービスの利用者のリクエストに対し、適切な応答をするソフトウェア、またはコンピュータです。サーバーは種類が多く、それぞれ機能が異なります。現状のあらゆるシステムはサーバーなしで稼働することができません。

サーバーの種類

1. Webサーバー

一般的なWebサイトを表示するための情報  (HTMLファイルや画像ファイルなど) を保存するサーバーです。ユーザーのリクエスト (Webサイトで言うとクリック) に応じて適切な情報を返却する必要があるため、Webサイトを運営する上では必須となります。

2. メールサーバー

メールの送受信に使用するサーバーです。送信用サーバーと受信用サーバーに別れている場合がほとんどです。二つに分かれている理由は様々ですが、その主要因はサーバーが実行する応答が大きく異なるからです。

送信用サーバーが行なうことはユーザーが入力した文章を適切に相手の受信サーバーに送ることで、受信サーバーは相手の送信サーバーが送ってきた内容を適切に受信することです。送信用サーバーはSMTP (Simple Mail Transfer Protocol) 、受信用サーバーはPOP (Post Office Protocol) などと呼ばれています。

3. データベースサーバー

ユーザーが今まで蓄積してきた情報などを返すサーバーです。Webサーバーやメールサーバーを介して今まで送受信した文章などを蓄積しておき、適切に分類しておきます。Webサイトにおける履歴などもデータベースサーバーを利用しています。

4. DNSサーバー

DNS (Domain Name System) サーバーとは自身のIPアドレスとドメインを結びつけるするサーバーです。ユーザーは必ずIPアドレス (数字の羅列) を所持していますが、そのIPアドレスとドメイン (分かりやすい名前) を結びつけます。この変換を行うことで、URLが理解できるものへと変わります。

5. FTPサーバー

FTP (File Transfer Protocol) サーバーは「ファイル転送プロトコル」とも呼ばれています。Webサイトがメインに使うもので、サイト内でファイルの送受信を行うために使われます。

過去は送信だけ (Webサイトを表示するためにHTMLファイルを送信する) だけでしたが、ファイルとして受信したい (画像ファイルなど) 場合のために受信の機能も保持しています。

6. SSHサーバー

SSH (Secure Shell) サーバーは暗号化をするためのサーバーです。個人情報等に関する暗号化を行うことで、情報の漏洩を防ぐために使用されます。

サーバーのレンタル

サーバーは、その性質上大量のデータの保持はもちろんのこと高速での動作が必須となります。もしもWebサイトサーバーを個人で保持した場合、どの程度のアクセスが想定されるかを判断するのは困難なため「レンタルサーバー」を使用することが一般的です。これは、紹介したサーバーの貸し出しをしてくれるものです。レンタルした場合はサーバーを管理するサーバーがあるということになります。