熱交換器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、熱交換器のメーカー23社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。熱交換器関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:高砂熱学工業株式会社、2位:藤産業株式会社、3位:株式会社日阪製作所となっています。
熱交換器と関連するカテゴリ
早稲田大学大学院でMBE法による窒化物半導体成長に関する研究に従事。2016年に大学院を修了後、非鉄金属系メーカーへ入社。金属製錬工場における設備保全・エンジニアリングの業務に従事。2022年に化学系メーカーへ転職。同様の業務に従事。
前田 理也のプロフィール
熱交換器とは、空気や水などの流体間で熱を移動させる機器です。
熱交換器を使用する代表的な機器はエアコンで、冷媒と空気の間の熱交換によって室内の温度を調整する機械です。様々な構造が開発されており、熱交換に使用する流体に応じて適切に選定することが必要です。
熱交換器は家電から産業用途まで、様々な用途で使用されています。以下は熱交換器の使用用途一例です。
家庭用ではエアコンや冷蔵庫に熱交換器が使用されます。室内または庫内の熱を移動させることにより、要求される温度に保っています。また、給湯器や床暖房にも熱交換器が使用される場合があります。
産業においても例示すれば枚挙に暇がありません。工業炉を持つ工場などでは、工業用水や海水を使用して熱交換器でジャケットを冷却しながら使用します。発電プラントなどのインフラ設備でも多用され、蒸気発電における復水器も熱交換器の一種です。
コンピュータの冷却にはヒートシンクなどの熱交換器が使用されます。これは多数の放熱板を設置した製品で、発熱媒体に直接設置して外気雰囲気を冷却媒体とする機器になります。
熱交換器は配管やフィンで構成されます。
配管は過熱するまたは冷却する媒体を流す構造物です。一般的には金属で製作され、ステンレス製や銅製など用途に応じてさまざまな製品が販売されています。熱源となる流体を流す場合は熱媒配管と呼び、冷却源となる流体を流す場合は冷媒配管と呼びます。
フィンは熱を効率よく発散させるための構造物です。伝熱性などに優れたアルミニウムが多く使用されます。配管などに対してひだ状に取り付けられます。
低温流体と高温流体を流す方向に応じて向流型と並流型の2種類に分けられます。互いに反対方向に流す場合は向流型で、同方向に流す場合は並流型です。一般的には向流型の方が効率良く熱交換可能であるとされます。
構造の種類としては、多管式熱交換器、プレート式熱交換器、スパイラル熱交換器などが代表的です。その他には、エアフィン式やフィンチューブ式、コイル式などがあります。
多管式熱交換器は太い円管とその円環内部にある細い多数の円管で構成されます。熱交換したい流体を太い円環に流し、冷媒や冷却水などを細い円管に流して熱交換を行います。それぞれの配管は仕切られているため、各流体が混ざることなく、相互間で熱交換を行います。
特殊な加工を施した金属の伝熱板を何枚も重ね合わせて、高温流体と低温流体が交互にプレートを隔てて流れる熱交換器です。
この熱交換器は乱流効果を得られやすく、高い熱交換率が得られます。また、コンパクトな設計で設置位置で問題になりにくい利点もあります。伝熱プレートを重ねる構造のため、プロセス要求に応じた枚数へ変更ができます。ただし、流体の粘度が大きいものや粒子を含む流体では、プレート間の閉塞に繋がるため使用が困難です。
2種類の流体が混ざり合わない様な渦巻き状の流路で、2流体間で熱交換を行う熱交換器です。
流路内は単一流路となっており、熱交換器の壁に物質が付着しても壁面から剥がすことが可能です。流路幅が短くなり、流速が増加するためです。したがって、不純物が含まれている流体の熱交換に適しています。
チューブとファンによって構成される熱交換器です。冷却時に使用されます。チューブ内に冷却したい流体を流し、ファンの力を使いエアーを流すことで冷却します。
チューブ状の管にフィン (伝熱板) を設置し、伝熱面積を増やした熱交換器です。エアコンの熱交換器に使用されています。
伝熱チューブをコイル状にして外側を円筒などで囲った熱交換器です。冷却もしくは加熱媒体を入れてチューブ側と熱交換します。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl1962/16/2/16_2_173/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tsj1973/28/6/28_6_342/_pdf
https://www.hisaka.co.jp/phe/workbook/index.html
https://www.nihonshinkan.co.jp/blog/2016/10/31/66
https://www.alfalaval.jp/info/japan/heatexchanger/
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熱交換器のカタログ一覧はこちら企業
株式会社日阪製作所 Kaori Heat Treatment Co., Ltd. 株式会社シライテック 株式会社水内ゴム 株式会社SDAT*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 高砂熱学工業株式会社 |
16.1%
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2 | 藤産業株式会社 |
8.2%
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3 | 株式会社日阪製作所 |
6.6%
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4 | 神威産業株式会社 |
6.5%
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5 | 株式会社ティラド |
6.2%
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6 | 木村化工機株式会社 |
5.4%
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7 | カンセツ産業株式会社 |
4.9%
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8 | オーム電機株式会社 |
4.2%
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9 | 株式会社松澤製作所 |
3.6%
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10 | 勝川熱工株式会社 |
3.5%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月の熱交換器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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2021年3月17日
『サーモコイル』はヒートパイプの技術を利用した気体-気体の『排熱回収用熱交換器』です。工場設備や室内換気で発生する排熱をサーモコイルにより再利用す...
2022年8月26日
『サーモコイル』はヒートパイプの技術を利用した気体-気体の『排熱回収用熱交換器』です。工場設備から発生する排熱をサーモコイルにより再利用することで...
2022年8月26日
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企業
株式会社日阪製作所 Kaori Heat Treatment Co., Ltd. 株式会社シライテック 株式会社水内ゴム 株式会社SDATラジエータータイプ熱交換器は、ファンにより送り込んだ空気で管内を通過する流体を冷却する熱交換器です。
冷却に水を使用しないため、水配管が不要となります。そのため、構成部品が少なくなり、メンテナンスにかかる労力とコストを削減することができます。
本製品はアルミ合金で製作されているため、軽量であることも大きな利点です。
また、ファンも騒音が少ない製品を使用しているため、静粛性に優れた熱交換器となっています。
この冷凍機内臓のオイルクーラーは、潤滑油、作動油、切削油等の温度を自動的にコントロールするものです。
特徴は、LEDデジタル表示で0.1℃単位の細かい設定制御が可能であること、CEマーキング、UL規格に対応したワールドワイドな仕様、オゾン層を破壊することがない新フロンを代替冷媒として使用、オイルタンク一体型のコンパクト設計などがあります。
コンパクトな構造ゆえ、設置スペースが限られた現場での使用にも対応しています。
エネエースタイプCAは、シェル&コイル型熱交換器です。
円形のシェル内にコイル状に巻かれた伝熱管が設置されているシンプルな形状で、管内を流体が流れることで熱交換を行います。
省エネと経済性を前提に研究開発がなされ、効率的な熱交換を可能にしているので、環境に優しくランニングコストが低いという点が特徴です。
さらに、小型化、軽量化、ローコスト化を最大限まで推し進め、あらゆる面でユーザーメリットを高めた製品になっています。
エネエースUT型は、シェル&チューブ型熱交換器です。
シンプルな構造であることが特徴で、太い円柱状のシェルに細い多数のチューブが配置され、胴体側の流体と円管側の流体とで熱交換を行います。
本製品はチタン管を採用しており、高い耐食性を有しているので、耐食性が求められる環境での使用が可能です。
また、大きな温度変化に対する耐久性に優れており、熱膨張による破損の危険性がありません。管束は、脱着可能でクリーニングが容易です。
二重管式熱交換器ビックラーは、急速な加温、冷却が必要な環境での使用に最適です。
二重管式熱交換器は、直径が異なる二つの管を外側と内側に組み合わせた構造をしています。シンプルな配管構造であるため、流体の詰まりに強いという特徴があります。
チューブをコイル状にしてコンパクトな構造にし、設置スペースを少なくさせるといった加工を加えることも可能です。
本製品はチタン製であるため、耐食性が求められる環境での使用が可能です。
プレート式熱交換器は、複雑なプレス加工を施した伝熱プレートを積層した構造で、伝熱プレート間の隙間を高温流体と低温流体が交互に流れることで熱交換を行う仕組みとなっています。
他の形状の熱交換器と比較して、高い伝熱性と熱交換効率を有し、積層構造であるため軽量コンパクトであることが最大の特徴です。
コンパクトな構造ゆえ、設置スペースが限られた現場での使用にも対応しています。
用途は工業製品の製造ラインや公共施設等、多岐にわたります。
エロフィンヒーターは、気体の加熱を目的としたヒーターで、空調機、乾燥設備等に使用されます。
放熱面積を増やすためにパイプの外周にフィンをらせん状に巻きつけた構造をしているエロフィンチューブ複数本を管束に溶接加工で取り付け、ケーシングに納めた構造となっています。
高いテンションでチューブとフィンが巻き付けられているのでチューブとフィンどうしの密着度が高く、伝熱がスムーズで熱交換効率が良いという利点があります。
ACシリーズは、銅製ブレージングプレート式熱交換器です。
ブレージングプレート式熱交換器は、小型、コンパクトで堅牢な構造であることが特徴で、ガスケットなどの接合部品がないろう付け構造であるため、部品点数が少ない、高いシール性による少ない冷媒漏洩リスク、構成材料のほとんどが伝熱に使用されるので熱交換効率が高いなどの多くの利点があります。
使用用途としては冷凍空調、給湯暖房、産業機器温調システムなどが挙げられます。
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