DC軸流ファンについての概要、用途、原理などをご説明します。また、DC軸流ファンのメーカー22社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。DC軸流ファン関連企業の2023年11月注目ランキングは1位:特殊電装株式会社、2位:株式会社メルコテクノレックス、3位:株式会社廣澤精機製作所となっています。
DC軸流ファン (英: DC axial-flow fan) とは、直流電源を使用した機器冷却用の軸流型送風機です。
DC軸流ファンを設置する目的は、機器内で発生した熱を外部へ排出したり、反対に機器外部から内部へ熱を供給したりすることです。これにより、機器内の温度の制御が可能となります。
機器を駆動させると、一般に熱が発生します。このまま放置すると、機器内の電子部品の温度が上り、最悪の場合、故障や破損が起こります。この場合、DC軸流ファンを使用すると、機器内で発生した熱が排出され、事故を未然に防止できます。
DC軸流ファンの主な使用用途は、ノート型パソコンやデスクトップ型パソコン、制御盤や計測機器、OA機器、通信機器、電源装置、医療・理化学機器の内にあるコンデンサやICなどの電子部品を冷却することです。
また、自動車の冷却ファン、エアコンのファンなどを長期的に安定して使用したり、温度を制御したりするためにDC軸流ファンが利用されます。
一般的なDC軸流ファンは、直流電源で駆動するモータに、羽根状の樹脂製や金属製クーリングファンが取り付けられた構成です。ファン前方から吸気し、後方に排気することで機器内部を冷却します。逆に、ファン後方から吸込み、前方に排気するものもあります。
軸流ファンは、ファンを使って風を送る方向が軸方向であるるファンです。ターボファンの中で最も効率がよく、発熱体の冷却用途として幅広く使用されます。抵抗物による風量の増減が比較的少ないことが、軸流ファンの特徴です。軸流ファンを装置に搭載する際は、ファンの動作点を最大風量側にすることで、装置の騒音や電力を下げられます。
さらに近年では、ノート型パソコンやデスクトップ型パソコンなどで使用されているDC軸流ファンのPWM (Pulse Width Modulation) コントロール機能の付いたファンは、ファンの回転速度を外部からコントロールする機能を備えています。環境温度を適切に制御することが可能です。
DC軸流ファンを選定する際は、まず装置内の発熱量Wを見積ります。発熱量は機器類の消費電力を熱量に換算することにより、計算可能です。そして、装置内の許容温度上昇値ΔTを、機器類の許容温度とファンの吸込み最高温度との差として決定します。
次に、許容温度上昇値ΔTを満たすための必要風量Qを計算します。また、装置内の通風抵抗、または過去のデータによりシステム抵抗を推定します。最後に、軸流ファンの圧力P-風量Q特性を使用して、ファンを選定するという流れです。
通風抵抗の推定が難しい場合は、最大風量が必要風量の1.3~2倍になるようにファンを選定します。一方、ファンを使用することによって、冷却対象の機器内に埃などが長期間流入し続けるため、電子部品の故障や破損を招く恐れがあります。
この場合、ファン前方の吸気側にフィルターを設けることで、機器内へ埃や異物の流入を防ぐことが可能です。ただし、通気抵抗を加算する必要があります。
DC軸流ファンに使用されるDCファンモーターは、直流電源で作動するファン用の電動機です。DCモーターは産業用、一般用問わず広く用いられます。一般用としては、携帯して顔などを冷やすファンなどに使われるものです。構造が簡単で、電池により作動ができます。産業用は、自動車の冷却ファンやエアコンのファンなどに使用されます
DCファンモーターの構造は、一般的なブラシ型の場合だと、鉄心・巻線コイル・整流子から成る回転子、鉄心・巻線コイル又は永久磁石・ブラシから成る固定子です。ブラシ型DCファンモーターは、固定子で作られる磁界の中で、回転子の磁界が整流子の作用により回転磁界となり、駆動力が発生します。回転子の磁界の強さを変えることにより、回転速度の可変が容易です。
近年、多く使用されるようになったブラシレスDCファンモーターは、回転子に永久磁石を使用し、固定子の磁界発生回路により、回転速度を変える方式です。ブラシのメンテナンスが不要であることや、効率面のメリットから、採用が増加しています。
DC軸流ファンとAC軸流ファンの違いは、ファンの駆動電源です。DC軸流ファンは、直流電源駆動ですが、AC軸流ファンは交流電源で駆動するファンとなっています。
DC軸流ファンは、モーターの回路により回転速度を変えることが可能です。一方、AC軸流ファンは交流電源の周波数によって、ファンの回転速度が一定になります。
参考文献
https://www.sanyodenki.com/archive/document/product/cooling/technical_material_jp.pdf
https://www.fa.omron.co.jp/data_pdf/commentary/axialfan_tg_j_3_3.pdf
https://techcompass.sanyodenki.com/jp/training/cooling/fan_basic/011/index.html
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DC軸流ファンのカタログ一覧はこちら企業
株式会社シーユーアイ・ジャパン 株式会社カナデン*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年11月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 特殊電装株式会社 |
20.7%
|
2 | 株式会社メルコテクノレックス |
17.2%
|
3 | 株式会社廣澤精機製作所 |
13.8%
|
4 | ニデックコンポーネンツ株式会社 |
10.3%
|
5 | デルタ電子株式会社 |
6.9%
|
6 | オムロン株式会社 |
6.9%
|
7 | パナソニック株式会社 |
3.4%
|
8 | 東芝ホームテクノ株式会社 |
3.4%
|
9 | Protechnic Electric |
3.4%
|
10 | 株式会社日本計器製作所 |
3.4%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年11月のDC軸流ファンページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
17 件の製品がみつかりました
株式会社ワイドワーク
180人以上が見ています
■特徴 ・DC軸流ファンモータは、さまざまな幅広い用途に対応致します。CPUクーラーの保守用ファンとしてもご使用いただけます。 ・産業...
株式会社ワイドワーク
100人以上が見ています
最新の閲覧: 19時間前
■特徴 ・軸受け構造は、高性能2ボールベアリング方式を採用し、期待寿命70,000時間 (40℃) の長寿命を実現。 ・長寿命2ボールベアリング...
株式会社ワイドワーク
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株式会社ワイドワーク
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■特徴・Hyper超高速PWMファン 最大速度5,000rpm ・風量がとにかく多いので、風量を大量に必要としている装置向けのファンです。 ・軸受...
1 DC5V DC軸流ファン 40mm角
株式会社ワイドワーク
2 DC12V PWM DC軸流ファン 120mm角
株式会社ワイドワーク
3 DC12V DC軸流ファン 70mm角
株式会社ワイドワーク
4 DC5V DC軸流ファン 50mm角
株式会社ワイドワーク
5 DC5V DC軸流ファン 60mm角
株式会社ワイドワーク
ワイドワーク
注目ランキングについて: Metoreeに登録されているDC軸流ファン製品17点の中での2023年12月2日時点でのアクセス数を元に算出しています。
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2021年8月5日
CFM-40C シリーズは、最大6.76CFMのエアフローと5000~8000RPMの定格速度を特徴とし、40 x 40mmDC軸流ファンのファミリーです。改善された性能とより長い運転...
2023年9月5日
日本計器製作所のDC軸流ファンモータ、「LF40P」は、サイズ40×10mm、風量0.226m³/min(12V品)のファンモータです。
騒音は23dBAで、特徴は、従来品に比べ羽根の形状を変更し、従来並みの静音性を維持し大風量を実現している点です。
主な用途としては、車載向けカーナビ冷却用があります。
株式会社シーユーアイ・ジャパンのCFM-25Bシリーズは、各種DC軸流ファンシリーズの中で最小のフレームサイズのシリーズです。
2つのボールベアリングを採用して信頼性を非常に高め、オート・リスタート保護を標準装備しています。医療機器、電気通信機器、産業機器などの温度管理に最適です。
フレームは25×25×10 mmサイズで、風量1.35~2.51 CFMをカバーしています。。また定格回転速度は7,000~13,000 rev/min、電圧DC5/12 V、入力電流0.11~0.23 Aです。
109E1312A101は、山洋電気株式会社のDCファンの1つで、フレームサイズが127 mmのDC軸流ファンです。
ファンの形状やモーターの特性、寿命を設計し直して、業界トップクラスの風量・静圧特性、低振動、低消費電力が特徴です。
短納期の納入も特徴で、納入先の商品開発のスピードアップに貢献するようにします。
パルスセンサ・ロックセンサ・ロースピードセンサなどを用意しています。またUL・CSA・EN安全規格・RoHS指令に対応し、通信機器などに幅広く使用できます。
ASFN1は、パナソニック株式会社のDCファンモーターシリーズのなかで、コアサイズが最大のDC軸流ファンです。
ケーシングとプロペラの材質はプラスチック、軸受はボールベアリングを使用して50,000時間の期待寿命があり、制御盤、電子機器などの冷却用に使用されます。
定格電圧は12/24 V仕様があり、回転速度2,950 rev/min、最大風量3.07 m3/min、定格入力8.64/9.6 W、騒音レベル42.5 dB (A)です。
DC軸流ファン40 mmは、日本電産サーボ株式会社が提供する多くの軸流ファンシリーズの1つで、低騒音を特徴とするファンです。
軸流ファンは大風量が得られ、駆動はDCブラシレスモーターを使用しているので風量のラインアップに適し、しかも高効率です。
軸受はボールベアリングを採用して長寿命化を図っており、制御盤、電子機器などの放熱に多く使用されます。
EUの特定有害6物質の規制RoHS指令に適合しており、安心して使用できます。
ICファンモーターF2510ALは、コアレスモータ株式会社のファンモーターラインアップの1つで、フレームサイズが25×25×10 mmのDC軸流ファンです。
重量は6 gで、超軽量・小型、超薄型が特徴であり、省スペース・軽量を目指す筐体に組み込むと有利になります。さらに回路設計により振動を小さくし、羽根形状をコンピュータ設計して大風量でも低騒音にしました。
ディスク型コアレスブラシレスモーターを採用して高効率で消費電流を小さくし省エネです。