SHDSLモデムのメーカー7社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
SHDSLモデムとは、電話線を利用しつつも、長距離間でも対応可能で、高速なおかつ安定したデータ通信を可能にする伝送装置のことです。
UTPや光配線などの方法と比較すると、一般的に、数kmに及ぶ光ファイバケーブルの敷設となると莫大な費用が必要になってしまいます。
一方で、SHDSLモデムは、比較的簡単で、短期間の工事で済むので、結果低コストで長距離伝送ネットワークが構築できます。
このことから、SHDSL構内モデムであれば、非常に低コストでの導入が可能になるので、工場や空港、鉄道など、敷地の広いエリアでの利用に非常に向いています。
既存の電話線を利用することで、数km先の場所までLANの延長を可能にします。
広大な敷地を誇る施設での導入に適していて、例を挙げると工場敷地内、駐車場、キャンパス内、ショッピングモール内、スキー場、空港、駅構内など、仮にLAN配線や光ファイバ敷設を行なうとするならば、高額な費用が掛かる場合に、既に設置された電話線(SHDSLの利用は、メタル線が空き線である必要はあります)を利用することで、低コストでネットワーク、LANの延長を可能にします。
このように、既存設備をそのまま利用する事が出来るので、コストパフォーマンスに優れた手段と言えます。
SHDSLモデムには、次のような特徴があります。
まず、導入コストが光ファイバなどの他の方法に比べて圧倒的に安いということです。
これは既存の構内電話線を利用するため、新規の配線工事が一切必要ないからです。
配線工事等の工事費用がかかる他の手段に比べて、導入コストが抑えられます。
次に、設置そのものが圧倒的に簡単なことです。
余っている電話線の両端にSHDSLモデムを設置するだけで利用可能になります。
メタル線を利用することも可能です。
そして、これだけ設置が簡単でありつつも、長距離通信も可能なことです。
Ethernetであれば最大100mが限界ですが、SHDSL、VDSLを用いることにより数km先までLAN延長が可能です。
そのうえで、高速通信にも対応可能です。
更に上下対称なので双方向同一速度での通信が可能です。
VDSLモデムであれば、双方向最大100Mbpsのさらに高速通信が可能になります。
最後に、ボンディング技術を追加で利用することで速度向上が図れます。
ボンディングとは複数の回線を束ねて利用する技術のことで、回線を束ねて扱うことで速度向上が可能です。
参考文献
https://www.nissho-ele.co.jp/product/campus/index.html
https://www.sonet.jp/products/archives/29
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
この商品は、回線を4本持ち、DB25 インターフェースを備え付けた事で最大2.304Mbpsの通信が可能なSHDSLモデムです。
リモートでも操作出来るし自動でアップグレードしてくれるので非常に扱いやすくなっています。
SHDSL回路を保護してくれる湿潤電流シンクを採用しているので安全性にも優れています。
対応出来る帯域幅が大きいので、帯域幅が広いトランスミッターやトランシーバーを搭載した機械に使う事が出来ます。
この商品は、ITU-T G.991.2に準拠し、汎用NW機器標準搭載機能が備え付けられているSHDSLモデムです。
動作温度拡張部品を採用している為、高温多湿な場所でも敷設する事が出来ます。
QOS認証済な上に、製造元である富士通の高品質なモノづくりノウハウが結集している為、非常に壊れにくくなっています。
メタリック回線が4本付いている事で、最大10kmまでLANを延ばせる上に簡易集線装置としても使えるので、出来るだけ多くの機器と繋ぎたい場合に使えます。
この商品は、構内線を使えば最大25kmまでLANを伸ばす事が可能で、それにより最大通信速度15.2Mbpsを実現したSDHSLモデムです。
WebGUI/CLIによる設定管理機能やボタンで操作可能な簡易設定機能、ACアダプターを備えている為、パソコン無しで設置し運用を安定化させる事が出来ます。
インターフェースはEthernet MDI/MDI-Xなので、自動で認識可能になっています。
既にある電話線を活用する事ができ、LAN配線や光敷設の工事が不可能な鉄道や高速道路、向上等で使えます。
この商品は、既にある銅製回線を使用する事が出来る2線式あるいは4線式のSHDSLモデムです。
平衡型120ΩRJ-45ジャックと不平衡型75Ωデュアルといった2つのG.703 E1インターフェイスを搭載した事で高速化したTDMサービスを提供する事が出来ます。
更に、湿潤電流タンクが備え付けられているので、異常な電流からSHDSL回線を守ってくれます。
伝送装置により広い帯域幅が保証されているので、トランスミッターやトランシーバーに使えます。
この商品は、ワイヤーが2本あり2.3Mbpsの双方向通信を実現したSHDSLモデムです。
ルータ機能が不要な上に、備え付けの液晶パネルとボタンで操作出来るので、扱いやすくなっています。
ソフトウェアでセンター側(CO)とリモート側(CPE)との切替をする事ができ、更にはセンター側からリモート側の設定を操作する事も可能です。
SPTプロトコルに対応したスパニングツリー機能がある為、通信障害を起こすと甚大な被害が出てしまう鉄道や空港等で使う事が出来ます。