冷却水循環装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、冷却水循環装置のメーカー17社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。冷却水循環装置関連企業の2023年11月注目ランキングは1位:マツモト機械株式会社、2位:オリオン機械株式会社、3位:アジレント・テクノロジー株式会社となっています。
冷却水循環装置とは、装置内部の水を冷却し、循環させる装置です。
産業機器・計測機器・食品加工機器の装置など、温度を一定に保つことが求められる場合に活用され、品質や安全性を保護します。冷却水循環装置の温度設定範囲は−20℃〜30℃程度ですが、さまざまな要件にも柔軟に対応できるよう、カスタマイズして異なるシステムに適した性能を提供することが可能です。
冷却水循環装置は、その高度な熱管理能力、信頼性、運用の容易さ、柔軟性と適応性という特徴によって、現代の産業分野における不可欠な存在です。
冷却水循環装置は、自動車産業、半導体製造分野、産業機械・工作機械、分析装置、食品加工業など様々な用途で利用されています。
発電所や工場などの産業施設では、機械やプロセスの冷却に冷却水循環装置が必要不可欠です。大量の熱エネルギーを発生する機械やプロセスは、過熱する可能性があり、その結果効率が低下または損傷するリスクも考えられます。
冷却水循環装置は、こうしたシステムの適切な温度管理を支援し、生産性を向上させる役割を果たします。
金属加工やプラスチック成形などのプロセスでは、材料の加工時に熱が発生します。その熱を効果的に冷却することにより、製品の品質向上や生産性の向上に寄与します。
高度な医療機器や科学機器は、正確な温度管理が求められる場合があります。冷却水循環装置は、これらの装置の適切な機能を保つことが可能です。
冷却水循環装置は、熱を発生する機械やプロセスから生成される余分な熱を取り除き、適切な動作温度を維持します。
中心的要素である熱交換器は、冷却水と熱源となる流体の間で熱を移動させる装置です。熱交換器内部では、冷却水と熱源流体が交差し、熱エネルギーが冷却水に移されます。この過程により、熱源流体の温度が下がり、冷却水は加熱されるという原理です。
熱交換器を効果的に動作させるためには、ポンプも必要です。ポンプは冷却水を熱交換器から取り出し、それを再び熱源に送り戻す役割を果たします。これにより、熱伝達プロセスが連続的に行われ、機械やプロセスが正常な温度範囲内で維持されます。
冷却水循環装置は、冷却水が汚染されることを防ぐためにろ過装置や化学処理装置も含んでおり、冷却水が長期間にわたって清潔で効果的な冷却を提供することが可能です。
冷却水循環装置には冷却方法と循環方式によって種類が分けられます。冷却方法は空気で冷やす空冷式と水で冷やす水冷式があり、循環方式は密閉系循環式と開放系循環式があります。
空冷式
空冷式 はファンを使って液体を冷やし、奪った熱は外部へ放出する方法です。比較的簡単な構造で装置の小型化が可能ですが、熱を外部へ放出するため設置場所の温度が高くなるデメリットがあります。
水冷式
水冷式は水を循環させることで冷却する方法です。冷却水はポンプで循環させるため熱は発生しません。水冷式に使われる液体としては、水道水、不凍液やエタノール、メタノールなどがあります。
密閉系循環式
密閉系循環式は、熱交換器のような冷却に関わる部分が密閉されている構造を持つ循環装置です。密閉されていることから錆びやすいため、コネクター付近に発生する結露水を排出させる必要があります。
開放系循環式
開放系循環式は、冷却する装置を水で満たしたタンクの中に入れて冷却する方式です。周囲の環境と直接やり取りをし、循環する冷却水は冷却プロセス中で熱を吸収し、それを外部へ放熱します。
冷却水循環装置はその特異的な特徴によって、熱管理、信頼性、運用の容易さ、柔軟性と適応性という面で優れた性能を提供します。
冷却水循環装置の1つの特徴は、その高度な熱管理能力です。機械やプロセスは、運用中に余分な熱を発生することがあります。
この余分な熱が放置されると、システムの効率が低下したり、機械の寿命が短縮されたりする可能性があります。しかし、冷却水循環装置は効果的な熱移動と熱放散を通じて、システム内の温度を適切に制御し、安定した動作を維持します。
使いやすい制御パネルやインターフェースを通じて、操作者は装置の状態を監視し、必要に応じて調整することが可能です。また、保守作業も容易に行えるようになっており、システムの頻繁なメンテナンスが求められる場合でも、運用の中断を最小限に抑えながら効果的に作業が行えます。
Metoreeに登録されている冷却水循環装置が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
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2021年7月17日
トヨックス トヨロンホース・【 多目的樹脂耐圧ブレードホース 】水・油・薬品・エア等様々な流体で使用可能。・【 保全性アップ 】透明性が良く、流体の確...
2023年12月5日
Unichiller015 OLE冷却水循環装置(チラー)は、冷凍機と循環ポンプを組み合わせた構造であり、-20~40℃の範囲の温度制御が可能です。
明るくて見やすい有機ELディスプレイを搭載しており、簡単に操作することが可能であり、コンパクトに設計されているので、ラボでの使用に適しています。
過昇温防止機構や、ポンプ過負荷検知機構などといった安全装置を搭載しているので、安全に使用できます。
プレート式熱交換器で熱媒体を冷却しているので、精密で高速な冷却が可能であることが特徴です。
OMAチラーは、ポンプにより水を循環させ、氷を形成させずに0.5℃~1℃に冷却した水を冷却槽に送り込むことが可能です。
開放型熱交換システムなので、凍結による事故が発生しないことが特徴です。
水を冷却装置上部のディストリビューターから、側面に取り付けられた特殊冷却プレートに通過させることで冷却を行い、上から下への一度の通過で最大20℃から0.5℃の温度差の冷却が可能です。
乳業・製菓・飲料・水産加工・加工食品などといった、食品業界での使用に適しています。
冷却水循環装置「クールエース」CA-3310(S)・4310(S)型は、2~3馬力のハイパワーチラーです。
圧損失の高い流路でも問題なく循環可能な高圧ポンプが装備されており、ポンプ内にリリーフ弁が標準装備されているので、圧損失による槽内の撹拌効率の低下を防ぐことが可能です。
標準的に温度記録計出力・アラーム出力端子、外部温度センサ端子が付属しているので、産業・工作機械、半導体製造装置などへの使用にも対応しています。