防音材

防音材とは

防音材

防音材とは、音を吸収する性質のある建材のことです。

防音材の材料として、コルク・ガラス繊維・フェルトなどが多く用いられています。防音材は防音の仕方によって、「吸音材」「遮音材」「防振材」「制振材」の4種類が存在します。

1. 吸音材

吸音材は、音波の振動を熱に変換し、音を軽減させる素材です。吸音材には、グラスウールウレタンシートなどが利用されています。

2. 遮音材

遮音材は、外部に音が漏れないよう、音波を反射させて遮音する素材です。遮音材には、石膏ボードやコンクリートブロックなどが使用されています。

3. 防振材

防振材は、衝撃を吸収し、振動の伝達を抑止させる材料です。防振材には、ゴムやシリコンなどが使用されています。

4. 制振材

制振材は、防振材と同様の働きをします。揺れを抑制し、共振を減少させる材料です。制振材には、アスファルトを主原料とした粘弾性樹脂などが利用されています。

防音材の使用用途

防音材は、音や振動が発生する施設や空間の壁・床・階段などに、防音を目的として幅広く使用されています。

主に防音材は、スポーツジム・ダンススタジオ・武道場のような、運動による振動や音が発生する場所に用いられます。また、録音スタジオ・劇場・ホールのような、外部から聞こえてくる音を遮断したい場所でも利用可能です。さらに、工場や機械による騒音への対策として使用され、音楽教室やライブハウス、楽器演奏を行う会場などでも、幅広く利用されています。

一般住宅でも防音材は、各部屋の騒音や振動を抑えるために使われています。とくに集合住宅の建設では、防音材の使用が必須です。

防音材の種類

防音材料には、多孔質材料、板状材料、有孔板など、多種多様な種類があります。多孔質とは、非常に多く小さな穴が空いている構造を有する物質のことです。多孔質材料の具体例として、グラスウール、ロックウール、フェルト、ウレタンスポンジが挙げられます。中音域や高音域に効果があります。耐候性は高くない傾向がありますが、コストを抑えやすく、扱いやすい材料です。

板状材料は、空気の流れを妨げる材料です。板状材料には、カンバス、ベニヤ板、シート、フィルムがあります。低音域で優れた効果を発揮しますが、基本的に吸音率はあまり高くありません。手軽に活用でき、緊急避難のための防音対策に向いています。

有孔板には空洞に繋がる共鳴器があり、音が当たると摩擦によって音エネルギーを消費可能です。具体例は有孔ボードやパンチングメタルで、とても吸音率に優れています。

防音材の選び方

一般的な壁の下地は、石膏ボードのみです。遮音材を用いた壁は遮音性能が高いため、静かな空間が生み出されます。多数の遮音材を用いれば防音性能は高いですが、目的に応じて必要な遮音性能を考えて、適切な組み合わせの選択が重要です。

防音ドアは廊下に音漏れを防ぐために、鉄鋼などの重い遮音材を使っている場合もあります。音漏れの原因となる隙間を密閉するため、パッキン材をドアの枠部に施すと効果があります。ハンドル部分に扉とパッキンの密着度を高めるために、ローラーハンドルやレバーハンドルを使用可能です。グレモン錠を使用しても効果的です。

遮音マットは防振性の高いゴムでできており、遮音や防振の性能を併せ持っています。木造建築物の床の遮音や防振に適しています。

防音材の構造

ほとんど吸音材は多孔質な構造を持っているため、音が小さな穴に入り込んで拡散して、周壁との摩擦や粘性抵抗によって材料小繊維が振動します。そして熱エネルギーに変わり、音源を反射する割合が減少します。

その一方で遮音材は、音を遮る効果を発揮して、防音する素材のことです。面密度の高い素材ほど、音を遮る力が有利です。具体的には、鉛の入ったゴムマットやアスファルトが入ったゴムなどです。ただし鉛やアスファルトは有害であり、最近は鉛やアスファルトを用いない製品の開発が進んでいます。

遮熱塗料

遮熱塗料とは

遮熱塗料とは、日射エネルギーを反射させる成分が入った塗料のことです。

建物や道路などに塗布するほか、農業で使用するビニールハウス外面に塗布し、内部温度の上昇を抑制します。遮熱塗料と関連する「断熱塗料」との違いは、遮熱塗料が日射反射率を高める塗料であるのに対し、断熱塗料は熱伝導率を下げる塗料である点です。

遮熱塗料の使用用途

遮熱塗料は、戸建て住宅・学校・体育館・福祉施設・美術館などの建造物で活用されています。遮熱塗料の正式名称は、「高日射反射率塗料」です。

名前の通り、太陽熱を反射させ、建物などの温度上昇を抑制するために使用されます。その他、通路や駐車場などのコンクリート、アスファルト、ビニールハウス、農業用倉庫、ガラス、車なども用途の1つです。

遮熱塗料の特徴

長所

1. 室温上昇の抑制
遮熱塗料を屋根に塗布した場合と非塗布時とを比較すると、表面温度を約10~20℃下げることが可能です。結果として、室内の温度を4℃ほど抑制できます。

2. 省エネ・節電効果
室内温度を抑制することによりエアコンの使用量を1~2割ほど削減できるため、省エネ・節電効果が期待できます。

3. 耐候性・耐久性の向上
建物表面温度の上昇を抑制できるため、直射日光や熱による建材への損傷を低減させ、耐用年数を伸長できるのも長所です。

短所

1. コストがかかる
遮熱塗料には特殊機能があるため、遮熱機能なしの塗料と比較すると、ややコストがかかります。

2. 経年劣化する
遮熱塗料だからといって塗膜の耐久性が高いわけではないです。経年劣化するため、塗り直しが発生するケースもあります。

3. 断熱効果は期待できない
遮熱機能のみの塗料は、屋内の熱は外に逃げてしまいます。寒さ対策には、断熱機能を備えた塗料が向いています。

遮熱塗料の種類

1. 用途による分類

外壁用/屋根用
外壁用や屋根用の遮熱塗料には、ウレタンやアクリルウレタン系、シリコンウレタン系、フッ素樹脂系塗料などが用いられます。熱遮蔽塗料と組み合わせれば、より遮熱効果を高めることが可能です。

防水面用
陸屋根やベランダなどに用いられる遮熱塗料には、特殊顔料や断熱機能を持つ中空ビーズが配合された製品が多く見られます。

防水面用の遮熱塗料は、従来塗料よりも表面の温度上昇を抑制するだけでなく、耐候性・防塵性・防水性効果が絶大です。

ガラス用
住宅や車のガラス面に塗布できる遮熱・断熱塗料もあります。施工により、ペアガラス以上の遮熱性と断熱性があるため、室内温度を2~4℃ほど下げることが可能です。

コンクリート/アスファルト用
太陽光の熱を蓄えやすいコンクリートやアスファルト専用の遮熱塗料があります。住宅・商業施設の駐車場や遊歩道などに用いられ、利用者の不快感や熱中症のリスクを低減できます。

農業ハウス用
遮熱塗料の応用として、農業で使用されるビニールハウスなどの被覆材に塗布して使用されます。塩化ビニール、プラスチック、ガラスハウスなど温室の素材を問わず、遮熱材を吹き付けることでハウス内の温度上昇を抑制します。真夏でもハウス内の気温を下げることが可能となり、作物の順調な生育に効果的です。

車用
自家用車のルーフやボディ全体に塗布できる、遮熱および断熱機能を兼ね備えた塗料もあります。保冷車、検診車、ミキサー車などにも採用されており、エアコン効率や快適さの向上、紫外線劣化防止に効果的です。

2. 遮熱メカニズムによる分類

太陽熱高反射率塗料
太陽熱高反射率塗料は、塗料に特殊顔料が混入されており、近赤外線領域の太陽光を反射させます。

熱遮蔽塗料
熱遮蔽塗料は、太陽熱高反射率塗料の中塗りとして用いられます。塗料に混入した中空ビーズ素材により塗膜に空気層が生まれ、効果的に太陽熱エネルギーを減少させます。

遮熱塗料の選び方

遮熱塗料を選ぶ際は、遮熱機能のみでよいのか、断熱機能も兼ね備えた製品がよいのかなど、塗布したい場所や目的に応じて選んでください。

足場がないと塗布できない2階建て住宅、ビニールハウスなどへの遮熱塗料の塗布は危険が伴うため、塗装業者への相談をおすすめします。また、複数の業者に見積もりを出してもらい、納得のいく業者に施工依頼することが大切です。

屋根瓦

屋根瓦とは

屋根瓦

屋根瓦とは、日本建築で多く使用されている屋根材です。

屋根瓦にはスタイル、用途、焼成法、色、等級、産地などの違いから1,000を超える幅広い種類があります。特に粘土瓦は、屋根材として最も多く用いられている屋根瓦です。

粘土瓦は粘土を瓦の形にして、高温で焼き上げて作られます。粘土瓦の中でも、焼き上げる前に釉薬をかけて色を出すものを陶器瓦と呼びます。陶器瓦はさまざまな色合いが出せ、変色もほとんどしないです。

他にも屋根瓦にはセメントを主成分にしたセメント瓦や、セメントに樹脂繊維と気泡を含めたハイブリッド瓦などがあります。セメント瓦の主成分はセメントで、自由に成型可能です。そのため陶器瓦と区別がつきにくいほど見た目が似ていますが、陶器瓦とは違って年数が経つと色あせます。

屋根瓦の使用用途

屋根瓦の中で一番使用の多い瓦は粘土瓦です。種類によって使用される場面が若干異なります。

1. 釉薬瓦

釉薬瓦は、家の形やデザインに合わせて和風の家だけでなく洋風の家にも使用されています。また、意匠性やデザイン性に優れており、日本建築や西洋建築でも長年愛され使用され続けています。

2. いぶし瓦

屋根瓦の一種であるいぶし瓦は、銀色が特徴的な瓦で、古くから城や社寺などに使用されてきました。現在でも、日本建築の屋根材として広く利用されています。

3. 素焼瓦

素焼瓦は焼き物の自然な風合いを生かした赤瓦で、ヨーロッパの港町などでよく見られます。素焼瓦は洋風の建築物に用いられることが多く、世界遺産のドブロヴニク旧市街は素焼瓦による赤い屋根が建ち並ぶ景観が美しいことで有名です。

屋根瓦の種類

瓦屋根の種類には、陶器瓦、素焼瓦、いぶし瓦、セメント瓦、本瓦、銅板瓦などがあります。

1. 陶器瓦

陶器瓦はオーソドックスな屋根瓦です。瓦の表面に釉薬を塗って焼き上げるため、釉薬瓦とも呼ばれています。

2. 素焼瓦

洋風の建築物によく使われる素焼瓦は、焼き物の自然な風合いが見られます。

3. いぶし瓦

いぶし瓦は焼き上げた瓦を煙でいぶして、炭素の膜を表面に施した銀色の瓦です。

4. セメント瓦

セメント瓦は粘土で作られたスレート屋根で、陶器瓦よりも色があせやすく、定期的に塗装が必要です。

5. 本瓦

主に本瓦は寺院や武家屋敷で使用されます。

6. 銅板瓦

銅板瓦も神社仏閣で用いられ、銅を使った屋根材です。

屋根瓦の選び方

屋根材には瓦、コロニアル、金属、アスファルトシングルなどがあります。一般的な瓦の寿命は60年とされています。

初期コストがかかる一方で、長期的には価値のある屋根材です。近年では漆喰を使用しない乾式工法が標準化され、従来と比べてメンテナンスの頻度は減りました。

コロニアルの寿命は30年とされており、強風によってひび割れやめくれが起こり、メンテナンスの頻度は多いです。ただし部分修理や応急処置が容易です。金属屋根の寿命は40年とされ、急激にガルバリウム鋼板の需要が高まったため現在では最も多く使用されています。断熱性、耐震性、耐久性、耐風性などを考慮した屋根材です。

アスファルトシングルの寿命も30年とされています。風ではがれる可能性が高いですが、価格やメンテナンス費用が安いです。

屋根瓦の構造

屋根瓦の形状には、J形、F形、S形などがあります。

1. J形

J形のJは日本式 (英: Japanese) の意味で、無釉薬瓦 (陶器瓦) に多い種類です。J形は日本で古くからある波打った形状で、和瓦、日本瓦、和形瓦とも呼ばれます。湾曲の部分によって通気性が確保され、空気の層を作って外気温を伝わりづらいです。湿気が多くて寒暖差が激しい日本では合理的な形状です。

2. F形

F形には凹凸のなく、デザインがすっきりしています。主に現代の洋風の住宅に使用されています。

3. S形

S形は大きく波打っており、陰影が美しいです。洋風のデザインに仕上げる際に、セメント瓦や素焼き瓦などでよく用いられます。J形と同様に、断熱性や通気性に優れています。

化粧合板

化粧合板とは

化粧合板

化粧合板とは、装飾強化などを目的として、ベニヤ板の表面に加工を施した合板です。

化粧合板には、「天然木化粧合板」と「特殊加工化粧合板」の2種類があります。天然木化粧合板は天然銘木を薄くスライスした突板を、基材の合板に貼り合わせて作られており、別名で銘木化粧合板と呼ばれます。天然木化粧合板は低価格で、無垢材のような美しさが特徴です。

特殊加工化粧合板は、カラー塗装をされたり、布・紙・柄付きのプリントを用いられたり、多種多様な加工が施された化粧合板です。特殊加工化粧合板には、塗装を施した「塗装合板」、各種合成樹脂板を貼り合わせた「合成樹脂化粧合板」、印刷した紙等を用いる「プリント合板」など、多くの種類が存在します。

化粧合板の使用用途

化粧合板は、天井や壁等の建材やドア、家具など、主に内装の仕上げ用として、幅広く利用されています。天然木化粧合板は、住宅やマンションなどで内装壁材として、以前から広く使われてきました。最近では、高級住宅の一部にも使用されているほか、体育館・ホール・会議室などの建具や家具の表面材としても広く使用されています。

合成樹脂化粧合板は、既製家具などに用いられています。また、造り付けの家具仕上材として利用されるほか、防水などの加工が施しやすいことから、カウンターの天板や水廻りの内装材としても利用可能です。

プリント合板は、合板の表面に模様や木目を印刷したもので、デザイン性に富んでいることが特徴です。そのため、家具やキッチンの面材、内装の一部など、住居のさまざまな場所で使用されています。 

化粧合板の原理

天然木化粧合板は天然銘木をスライスして突板を施しています。そのため天然木化粧合板には、無垢材のような木の質感があります。

特殊加工化粧合板はカラー塗装や柄の付いたプリントなど、あらゆる加工が施された化粧合板です。ポリエステル樹脂のような合成樹脂で加工された化粧合板は、耐水性に優れています。木目調の印刷など、多種多様なデザインを安く実現可能です。

化粧合板の種類

化粧合板はシート系、単板系、貼合系に分類されます。代表的なシート系には4種類あり、オレフィンシート、塩ビシート、強化紙、一般紙です。

単板系には高圧メラミン化粧板があります。表層硬さは最高級の9Hで、200°Cほどの耐熱性能を有します。表面に貼って耐熱性を持たせるために使用できますが、独立して壁パネルにできません。

貼合系には低圧メラミン化粧板、ポリエステル化粧合板、ポリ板があります。低圧メラミン化粧板は基材にパーティクルボードを用い、メラミン含浸紙を表層に貼ります。高圧メラミン化粧板は厚みのある板に貼る必要がありますが、低圧メラミン化粧板はそのまま使用可能です。工賃面や素材価格面でコストを削減できますが、嵩張ります。ベースの紙を合板のような台板に貼ると、ポリ板を製造可能です。ポリ板は店舗家具の壁面や摩耗のない場所などに使われ、大幅にコストを削減できますが、表面硬度が2Hほどで硬くありません。

化粧合板の選び方

一般的に化粧合板は、ベニヤ板よりも強くて、無垢材よりも安価です。例えば天然木化粧合板には、木目の美しさや風合いがあります。それに対して特殊加工化粧合板は、柄入りやカラフルなど、デザインの幅が広く、インテリアに合わせやすいです。凹凸があって、本物の木の質感に似た種類もあります。

種類によって化粧合板には、多種多様な機能性を持っています。合成樹脂化粧合板は耐熱性に優れ、傷つきにくいです。熱い料理の皿を置いたり、調理器具を落としたりした場合にも耐えられ、キッチンやテーブルによく使用されます。

ホルムアルデヒドの放散量が少ない化粧合板を選ぶ必要があります。家具の塗料や接着剤に含まれた化学物質が蒸発すると、人体に呼吸によって侵入し、シックハウス症候群の症状を引き起こす可能性があり注意が必要です。

ケツロナイン

ケツロナインとは

ケツロナインとは、結露を防止する薬剤です。

建築物における結露がもたらす問題、例えばほこりの付着、カビ、建材の腐食やしみの発生を防ぎます。この製品はカビを寄せ付けない特性の材料を使用しており、防カビ効果と共に調湿や断熱の効果も備えています。

そのため、ケツロナインを施工することで、結露やカビを防ぎながら、室内の湿度や温度を適切に維持することが可能です。

ケツロナインの使用用途

ケツロナインは湿度調整に特化した結露防止剤として知られています。高湿度時には吸湿し、低湿度時に放湿する特性を持つことで、室内環境の湿度を一定に保つ能力があります。

また、ケツロナインは環境への影響も考慮されているのが特徴です。化学物質の使用量を減少させることで、地球環境への影響を低減し、サステナブルな社会の形成にも貢献しています。

1. 一般家庭

特に、自宅のリビングや寝室の内壁に施工されることが多く、快適な生活空間の形成に寄与しています。適切な湿度管理はアレルギーや呼吸器系の疾患の予防にもつながり、家族全員の健康を維持するための手段としての側面も持ちます。

2. 大型施設

その性質を活かし、大型施設の鉄骨や金属部分にも使用されることが増えています。特に、体育館や商業施設での使用が代表的です。通常の塗料に混ぜて使用されることで、建物の持続的な保護と環境の改善に寄与しています。

ケツロナインの特徴

ケツロナインの最も注目すべき特徴は、その調湿能力です。室内の湿度が高いときに水分を吸収し、湿度が低いときには放湿することができます。この特徴により、室内の湿度を一定のレベルに保ち続けることが可能です。

結露やカビの原因となる過度な湿度の上昇を防ぐだけでなく、乾燥による肌のトラブルや喉の不快感などを予防する効果もあります。さらに、ケツロナインはカビ忌避性の材料を使用して製造されているため、カビの発生を直接的に防ぐ効果も持ち合わせています。

その他、断熱効果も特徴の1つです。室内の温度変動を緩和し、エネルギーコストの削減にも貢献が可能です。ケツロナインは室内環境の快適性を高めるための強力なツールとして多くの場面で利用されています。

ケツロナインの構造

ケツロナインは、その独特な化学構造に起因する多様な特性と機能を持っています。中心となる主鎖に、水分との相互作用を最適化するための特定の化学的特性を持つ部分を持っています。この中心部が、湿度の変動に応じて水分を吸収したり放出する能力の源です。

さらに、ケツロナインの分子にはサイドチェーンと呼ばれる部分が存在します。サイドチェーンとは、主要な連鎖から分岐した小さな連鎖を指し、これが化合物の物理的・化学的性質に大きな影響を与える要因の1つです。

ケツロナインのサイドチェーンは、カビ忌避性や断熱性といった他の特性を提供します。また、使用環境や目的に応じて、これらのサイドチェーンの性質を変化させることで、多岐にわたる用途での利用が可能です。

総じて、この複雑かつ独特な化学構造のおかげで、ケツロナインは高い調湿性、防カビ性、断熱性を有し、さまざまな場面での利用が期待されています。

ケツロナインの選び方

ケツロナインの選び方は、使用目的や施工する場所の特性に応じて異なります。

1. 湿度調整の程度

まず、どの程度の湿度調整が必要かを考慮します。高い調湿性が求められる場合や特に湿度の変動が激しい環境では、高性能な製品を選択することがおすすめです。

2. カビ防止や断熱性の度合い

特定の場所でのカビの発生を極力防ぐ必要がある場合や断熱効果を高めたい場合は、それに特化したタイプのケツロナインを選ぶと良いです。

3. 施工方法や処理の容易さ

施工方法や処理の容易さも考慮点として挙げられます。自身での施工を考える場合は取り扱いやすく、指示が明確な製品を選ぶと、施工時のミスを避けられます。

エッチングガラス

エッチングガラスとは

エッチングガラス

エッチングガラスは、硝子表面にサンドブラスト処理を行い、さらに、フッ素加工を施したガラスです。以前より、薬品等で腐食させるといった方法で、ガラス表面に彫刻を施したエッチングガラスが製作されてきましたが、近年では、サンドブラスト技法が開発され、大きく発展しました。

エッチングガラスは、均一に吹き付けることで不透明感を持たせる『すり加工』、吹き付けを徐々に弱くしていく『ぼかし加工』、彫りの深さに差を付ける『段彫り加工』といった加工方法を組み合わせることで、絵柄・文字・模様・マークなどが描かれます。

エッチングガラスは、彫りの深さに変化を付けることで、微妙な陰影を作り出すことができ、芸術性の高いガラスとなります。また、エッチング部分への着色も容易にできることから、バラエティーに富んだインテリアとなっています。 

エッチングガラスの使用用途

エッチングガラスは、一般家屋の室内ドアや玄関、鏡、窓など、様々なスペースにおいて、装飾として使用されています。

また、一般家屋以外では、ブランドショップ・ブティック・美容室などのインテリアとして利用される他に、クラブ・バー・カフェ・レストラン等の飲食店など、上質なイメージを出したい店舗にも幅広く用いられています。さらに、エッチングガラスによる装飾は、上品で高級感のある雰囲気を作り出すため、ホテルや結婚式場のエントランス・ロビー等にも使用されています。

エッチングガラスは、建築物だけでなく、ワイングラスや携帯ストラップ等といった小さな物への加工にも用いられていることがあります。 

イタウバ

イタウバとは

イタウバ

イタウバとは、南アメリカに自生する高木の一種です。

主にブラジルやペルー、ボリビアなどのアマゾン地域に分布しています。高さは30メートル以上にもなり、幹の直径は1メートルを超えることもあります。

イタウバの使用用途

イタウバは、南アメリカに自生する木材で、非常に硬く耐久性が高いため、様々な用途に使われています。長期間使えることも魅力の一つです。

1. 屋外用の建材

耐久性が高いため屋外用の建材としてよく使われます。例えば、デッキやフェンス、サイディング、屋根材などに使われます。また、耐水性があるため、プールサイドや湿気の多い場所でも使われます。

2. 家具

美しい木目があることから高級な家具に使われます。例えば、ダイニングテーブルやチェスト、ベッドフレームなどに使われます。また、耐久性が高いため、長期間使えるのも魅力です。

3. 船舶用材

耐水性があるため船舶用材としても使われます。例えば、デッキや船底、船の内装などに使われます。また、耐久性が高いため、長期間使えるのも魅力です。

4. 土木工事用材

非常に硬く耐久性が高いため、土木工事用材としても使われます。例えば、橋の柱やレール、道路のバリケードなどに使われます。また、耐火性があるため、火災に強いのも魅力です。

イタウバの性質

イタウバは耐久性、耐水性に優れています。鉄のような錆びが発生せず、防腐剤や防虫剤などの薬剤も不要です。ささくれも少ないため基本的にはメンテナンスが不要となります。

また、密度が高く色合いも濃いため、高級感があります。高級な家具などに向いています。

イタウバの特徴

イタウバは、南アメリカに自生する木材で、非常に硬く、耐久性が高いことが特徴です。

長所

イタウバは初心者にとっても扱いやすく、使いやすい木材です。その理由はイタウバは非常に耐久性が高く、長期間使用することができるためです。

腐りにくく虫害にも強いため、屋外での使用にも適しています。 イタウバは美しい木目が特徴的で、色合いも豊富です。そのため家具や庭のデッキ、フェンスなど、様々な用途に使うことができます。

また、加工しやすく割れにくいことからDIYや木工作品にも最適です。 以上のように、イタウバは初心者にとっても使いやすく、強く、美しく、環境にも優しい木材です。そのためDIYや木工作品、家具や庭のデッキ、フェンスなど、様々な用途に使うことができます。

短所

イタウバは非常に硬く加工が難しいため、初心者にとっては扱いにくい素材となります。また、硬さゆえに刃物の切れ味が悪いとすぐに欠けてしまうこともあります。 比較的高価な木材であるため、手が出しにくいというデメリットもあります。

また、天然の木材であるため、色や木目がバラバラであることがあり、統一感のある仕上がりを求める場合には向かない場合もあります。

以上のように、イタウバは高価でメンテナンスが必要なデメリットがあります。しかし、その高品質な木材としての特性を活かせば、素晴らしい仕上がりを得ることができます。

イタウバの選び方

イタウバは南アメリカに自生する木材で、高い耐久性や美しい木目が特徴です。家具や床材、外壁材などに利用されています。以下のような観点で選ぶことが大切です。

1. 信頼できる業者から購入する

イタウバは高級な木材のため、偽物や低品質品が出回ることがあります。信頼できる業者から購入することで、品質の良い製品を手に入れることができます。

2. 見本を確認する

イタウバは木目や色合いに個体差があるため、購入前に見本を確認することが大切です。実際に手に取って、木目や色合いを確認することが大切です。

3. 価格を比較する

イタウバは高級な木材のため、価格も高めです。複数の業者で価格を比較し、適正価格で購入することが大切です。

火災通報装置

火災通報装置とは

火災通報装置

火災通報装置は、火災の発生時に、手動起動装置を操作することによって、または、自動火災報知設備の感知器の作動と連動することによって、電話回線を使用して消防機関を呼び出し、蓄積音声情報により通報するとともに、通話を行うことができる装置のことをいいます。

通報時に、予め録音された情報が自動的に流れるため、冷静な判断ができない状態でも、現場の住所や名前等を消防署に正確に伝えられることが、火災通報装置の特徴の一つです。

火災通報装置は、建物の用途によって、自動火災報知設備と連動することが必要となります。連動することで、自動火災報知設備から火災信号が送られ、火災通報装置が起動し、自動的に消防機関への連絡が行われます。 

火災通報装置の使用用途

火災通報装置は、建物の用途によって、設置が義務付けられています。例えば、入院が可能な病院といった医療機関や助産所、グループホームや特別養護老人ホームなどといった老人短期入所施設などでは、面積の大きさに関わらず、設置が必須となっています。

その他の施設については、延床面積の大きさによって、火災通報装置の設置義務の有無が異なります。例えば、宿泊施設・デイサービス・特別支援学校・物販販売・百貨店などについては、延べ床面積500㎡以上の場合に、設置する義務が生じます。 

止水剤

止水剤とは

止水剤は、土木・建築分野において、コンクリート構造体のひび割れや打ち継ぎなどから水の漏れている箇所を、瞬時に固結する建材です。

止水剤には、様々な種類のものが製造されており、セメントやアスファルトポリウレタンポリオレフィン等の合成樹脂などといった種類が挙げられます。いずれの種類の止水剤も、短時間で硬化できるといった性質があり、水漏れなどのトラブルに迅速に対応できることが特徴です。

止水剤には、有機溶媒を含まない水性タイプのものや、鉄筋・鉄骨等の腐食を防ぐアルカリ性タイプのものなど、成分も様々なタイプのものが作られています。 

止水剤の使用用途

止水剤は、「地下室」「上下水道」「貯水池」「プール」「水力発電所ダム通水管」「トンネル」「地下道」など、コンクリート構造体の漏水箇所を止水するために、幅広く用いられています。

止水剤は、他にも、「電線管路口」「配管廻りやダクト廻りの隙間」「ハンドホール内や地下ピット内」「スリーブ廻りの隙間」「ベルマウス廻り」の水漏れ対策や、「電気BOX内」の封止・結露対策にも利用されています。

さらに、止水剤は、防波堤護岸やその他諸工事の際に、湧水箇所の止水を目的として、利用されることもあります。また、コンクリートやモルタルの欠損箇所を補修する際や、アンカーボルトや鉄筋を固定する場合、石材タイル・ブロック等を仮固定する際などにも、幅広く用いられています。

布壁紙

布壁紙とは

布壁紙は、一般的な織物を基に、紙を裏打ちしたもののことをいいます。布をそのまま壁に貼り付けるのではなく、布を貼った紙を壁に貼り付けるという使い方をします。布壁紙は、別名、「織物壁紙」「布クロス」「織物クロス」と呼ばれることもあります。

布壁紙に使用される素材には、木綿・麻・パルプ・レーヨン・シルク・サテンなど、様々なものが挙げられます。また、織り方や加工方法の違いによって、「平織壁紙」「綾織壁紙」「朱子織壁紙」「不織布壁紙」「植毛壁紙」など、様々な種類の布壁紙が存在します。

布壁紙は、壁紙として主に利用されているビニールクロスと比べて、シンプルで高級感があり、調湿性があるといった特徴をもちます。また、布壁紙には、簡単には破れず、シックハウス症候群などの危険性が無いといった優れた利点もあります。一方で、布壁紙は、ビニールクロスと比べて高価格であり、また、デザインの種類が少ないといったデメリットがあります。また、防火性のあるものが少なく、汚れが付きやすく落としにくいといったデメリットもあります。 

布壁紙の使用用途

布壁紙は、一般住居など様々な建造物の壁紙として、幅広く使用されています。また、新築だけでなく、リフォームの際の貼り換えでも、布壁紙が用いられることがあります。

布壁紙には、綿や麻などの天然素材から作られた種類もあるため、通気性や調湿性に優れ、夏でも快適な空間作りが可能です。また、落ち着いた雰囲気を作り出すといった効果をもつため、寝室やリビングなど、リラックスしたい空間でも多く利用されています。さらに、布壁紙には、高級感や重厚感もあることから、上品で落ち着いた雰囲気を演出する効果もあります。そのため、美術館やホテル、結婚式場などでも多く利用されています。