モーターボートとは
モーターボートとは、エンジン (モーター) を動力源として水上を走行する小型の船舶です。
風や人力に頼らず、自走式の推進力を持つため、安定した速度で航行できるのが最大の特徴です。手漕ぎのボートや帆船に比べて操作が容易で、初心者でも比較的扱いやすい点から、レジャーやマリンスポーツ、業務用途でも広く利用されています。
ボートにはさまざまな構造がありますが、モーターボートの多くは「アウトボード型」という、船体の外側にエンジンを設置するものが主流です。エンジンが取り外しやすく整備性に優れています。
日本では長さが3メートル未満、出力が1.5kw未満、プロペラ回転緊急停止機構を備えていることで免許不要の船もありますが、乗船する際には安全に十分に配慮することが必要です。
モーターボートの使用用途
モーターボートは、幅広いシーンで活躍する船舶です。
1. レジャー・観光用
モーターボートの代表的な用途の一つがレジャー・観光用途です。釣り、クルージング、水上スキーやウェイクボードなど、水辺でのアウトドア活動において幅広く利用されています。個人のレジャー用途で楽しまれる以外に、湖などの観光地で遊覧目的で営業に用いられる場合もあります。
2. 水上スポーツの牽引
水上スキーやウェイクボード、バナナボートなど、水上スポーツを楽しむ際にモーターボートは欠かせません。パワフルなエンジンで安定した速度を保ちつつ、ライダーを引っ張る役割を果たします。
3. 安全・輸送用
業務用としての活用されるモーターボートもあります。港湾や河川の巡視、水上タクシーや物資輸送、調査活動、さらには離島や対岸への通勤・通学手段としても用いられています。また、災害時には救援物資の輸送や人命救助など、緊急対応にも欠かせない存在です。
4. 公益競技用
モーターボートは公益競技として行われる競艇に使用されています。スピードと操縦技術を競うもので、レース専用に設計されたボートは、空気抵抗や水の抵抗を最小限に抑える構造になっています。