サーバーとは
サーバーとは、あるシステムに対してサービスの利用者のリクエストに対し、適切な応答をするソフトウェア、またはコンピュータです。サーバーは種類が多く、それぞれ機能が異なります。現状のあらゆるシステムはサーバーなしで稼働することができません。
サーバーの種類
1. Webサーバー
一般的なWebサイトを表示するための情報 (HTMLファイルや画像ファイルなど) を保存するサーバーです。ユーザーのリクエスト (Webサイトで言うとクリック) に応じて適切な情報を返却する必要があるため、Webサイトを運営する上では必須となります。
2. メールサーバー
メールの送受信に使用するサーバーです。送信用サーバーと受信用サーバーに別れている場合がほとんどです。二つに分かれている理由は様々ですが、その主要因はサーバーが実行する応答が大きく異なるからです。
送信用サーバーが行なうことはユーザーが入力した文章を適切に相手の受信サーバーに送ることで、受信サーバーは相手の送信サーバーが送ってきた内容を適切に受信することです。送信用サーバーはSMTP (Simple Mail Transfer Protocol) 、受信用サーバーはPOP (Post Office Protocol) などと呼ばれています。
3. データベースサーバー
ユーザーが今まで蓄積してきた情報などを返すサーバーです。Webサーバーやメールサーバーを介して今まで送受信した文章などを蓄積しておき、適切に分類しておきます。Webサイトにおける履歴などもデータベースサーバーを利用しています。
4. DNSサーバー
DNS (Domain Name System) サーバーとは自身のIPアドレスとドメインを結びつけるするサーバーです。ユーザーは必ずIPアドレス (数字の羅列) を所持していますが、そのIPアドレスとドメイン (分かりやすい名前) を結びつけます。この変換を行うことで、URLが理解できるものへと変わります。
5. FTPサーバー
FTP (File Transfer Protocol) サーバーは「ファイル転送プロトコル」とも呼ばれています。Webサイトがメインに使うもので、サイト内でファイルの送受信を行うために使われます。
過去は送信だけ (Webサイトを表示するためにHTMLファイルを送信する) だけでしたが、ファイルとして受信したい (画像ファイルなど) 場合のために受信の機能も保持しています。
6. SSHサーバー
SSH (Secure Shell) サーバーは暗号化をするためのサーバーです。個人情報等に関する暗号化を行うことで、情報の漏洩を防ぐために使用されます。
サーバーのレンタル
サーバーは、その性質上大量のデータの保持はもちろんのこと高速での動作が必須となります。もしもWebサイトサーバーを個人で保持した場合、どの程度のアクセスが想定されるかを判断するのは困難なため「レンタルサーバー」を使用することが一般的です。これは、紹介したサーバーの貸し出しをしてくれるものです。レンタルした場合はサーバーを管理するサーバーがあるということになります。