制御盤用クーラーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、制御盤用クーラーのメーカー13社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。制御盤用クーラー関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:東プレ株式会社、2位:DMG森精機株式会社、3位:株式会社アピステとなっています。
各種の制御盤ボックス内部の篭ってしまう熱を冷却する送風機の総称です。気温や日照変化により庫内の温度上昇が著しい場合、設定した温度になるよう送風ファンが作動する仕組みになっています。
電源に応じ単相、三相交流など各種の送電仕様に合わせ小型~大型の冷却クーラーが規格品として市場に出回っています。
尚、熱源の多い大規模工場や美術館倉庫などにおける特殊な仕様が必要な場合は、制御盤規模により受注生産でオーダー作成、設置されます。
使用用途としては、ビル内の照明やエアコン、業務用冷蔵庫のなどの電源電圧制御盤、インバーター類の増幅器のボックス内部、オフィスや官公庁などでの事務処理に使用する多数のパソコン、及びルーターなどへの送受信、送電を制御するコンソールルームなどに設置されています。
また美術館倉庫や修復室、資料館の物品庫所や保管庫などは冷房もさることながら集中除湿が必須です。そのような各々の収蔵品に見合う加湿、除湿を制御する機械の稼働熱を送風冷却するときなどに用いられています。
集中制御ボックスの目的や、出力電源により庫内の大きさも表面積も変わります。規格品制御盤クーラーは需要が多いシチュエーションにあわせて各種作成されています。
試算目安の一例は、総熱量[w]+熱透過率[w/m2.c]×(最高周囲温度-設定温度)×制御盤有効面積[m²]で算出できます。(但し制御盤が大規模で、箱にとどまらず集約ルームになっている場合は周囲室温が常時コントロール出来るため、熱透過率を低く見積もっても問題はないかと思われます)
これに野外設置では、[×太陽光熱+制御盤出力熱]を追加した総熱量を加算し、それに見合う制御盤クーラーのタービン及び送風能力の規格品を選定します。
野外の制御盤ボックスは季節の天候や積雪等に温度が左右されやすいこともあり、夏季・冬季により設定温度を調節、切り替え又はオフにして使用します。
又、集合ビルのオフィスや申請が集中する時期の官公庁オフィスなどの配線系制御盤(又はコンソールルーム)は一過的に稼働が集中するので、制御盤クーラーは集中過熱を感知してフレキシブルに作動する自動設定になっています。
まず制御盤用クーラーを選定するにあたり、制御盤周辺の雰囲気を考慮します。
一般的には制御盤は工場の電気室等のきれいな場所に置かれていることが多く、その場合は制御盤用ファンを用います。制御盤内のCPU,インバータ、電磁接触器などの発熱量を合算し、制御盤内温度が許容温度以上とならないように排気できるファン能力を選定します。一般にCPU等の電子部品の許容温度は40℃程度とされる場合が多いため、40℃以下となるように設計します。また、風量の多いファンを選定しておき、盤内サーモスイッチによって入切して使用する場合もあります。
また、工場は冷却用水に海水を使用することがあり、海沿いに立地する場合もあります。海沿いでは塩害等に悩まされ、外気を導入すると制御盤内部の電子部品を腐食させてしまうこともあります。その場合、内気を循環させる制御盤用冷却器が用いられます。内気循環させる制御盤用クーラーの原理はエアコンと同じで、ファンで空気を循環させながら冷媒を用いて圧縮膨張による熱交換で盤内を冷却します。
内気循環する制御盤用クーラーの選定も基本的には同様で、制御盤内の発熱量を合算し、それらと拮抗するか、それ以上の能力のクーラーを取り付けます。
制御盤用クーラーと言った場合は内気循環型クーラーを指す場合が多いです。
内気循環型クーラーは冷媒を使用する原理上、以前はフロンガスを使用するものが多くありました。現在はフロンガスの代わりに二酸化炭素などを用いるノンフロンクーラーが多く販売されています。制御盤用クーラーは業務用に分類されるため、フロンを使用すると第一種特定製品として扱われます。第一種特定製品は3ヶ月に1回の簡易点検が義務付けられる等、厳重な管理が必要です。ノンフロンクーラーを使用することで、環境へ配慮し、管理体制を緩和することができます。
また、内気循環型クーラーを使用すると、エアコンの室外機と同様にドレンが発生します。ドレンにより周囲に水を撒き散らすと制御盤の筐体等を腐食させる危険があるため、ノンドレンクーラーも販売されています。原理は、ヒーターなどによりドレンを蒸発させて排出するという単純なものです。
制御盤用クーラーのオプションとして上記ノンフロン、ノンドレンを選ばれることが多くあります。
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制御盤用クーラーのカタログ一覧はこちら企業
インターテックヘスGmbH*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 東プレ株式会社 |
22.4%
|
2 | DMG森精機株式会社 |
11.7%
|
3 | 株式会社アピステ |
11.4%
|
4 | オーム電機株式会社 |
10.0%
|
5 | 株式会社静岡制御 |
8.6%
|
6 | 大和電業株式会社 |
7.6%
|
7 | インターテックヘスGmbH |
6.9%
|
8 | 株式会社マルカ |
6.9%
|
9 | 株式会社IBS |
3.8%
|
10 | 株式会社エフ・エー・テクノ |
3.8%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月の制御盤用クーラーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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