評価ボードについての概要、用途、原理などをご説明します。また、評価ボードのメーカー25社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。評価ボード関連企業の2023年11月注目ランキングは1位:東芝デバイス&ストレージ株式会社、2位:株式会社内藤電誠町田製作所、3位:東信電気株式会社となっています。
評価ボードとは、ICや特定の機能を持つ回路、入出力端子を搭載した電子基板のことです。
リファレンスボードとも呼ばれます。半導体メーカーによるCPU評価ボードや、マイコンメーカーによるマイコン開発ボード (ターゲットボード) などが存在します。
評価ボードは搭載されているICの性能確認や回路の互換性確認、ハードウェア、ソフトウェア開発などの目的に利用されます。 用途に応じたICや電子部品が搭載されている評価ボードを選ぶ必要があります。
評価ボードの使用例は、以下のとおりです。
各半導体メーカーから多種多様な評価ボードが発売されていますが、代表的な評価対象は以下のとおりです。
身近な家電製品に近いものからロボットや衛星に関するものまで、幅広い製品での評価に使われています。
動作原理としては、電源が供給されるとマイコンのメモリに書き込まれているプログラム内容に沿ってマイコンが動作します。 プログラムは任意に書き換えが可能で、PCで作成したプログラムのソースコードを「ライタ」と呼ばれるソフトウェアを使ってマイコンのメモリ領域に書き込みます。
デバッグ作業を支援するためのハードウェアがエミュレータです。エミュレータは、評価ボードに接続して使用します。
評価ボードは、大抵の場合1枚のプリント基板にICチップや通信機器、センサー、入出力端子などを備えています。 評価ボードには搭載されている部品によって様々な種類がありますが、マイコンメーカーが販売するマイコン評価ボードが一般に広く普及しています。
マイコン評価ボードとは、搭載されているマイコンの機能や回路特性を評価、実験するための評価ボードです。
プログラムを書き込み、他の回路と組み合わせて任意の動作をさせるためのLSIです。様々な処理を行うCPUと、プログラム書き込みのためのフラッシュメモリやSRAMなどで構成されます。
AC100Vの電源電圧からマイコンが動作するための電圧を作り出すICです。
マイコンを動作させる特定周波数をもつ発振器です。マイコンに内蔵されていることもあります。
プログラミングで外部PCとの通信を行うためのUSB端子やLANが挙げられます。
通信/電源用のUSB端子や、外部インターフェースにデータを送信するための入出力(I/O)ピンが挙げられます。
デバッグ機能として、マイコンの状態を目視で確認するためのLEDやリセットボタン、動作の切り替えスイッチ、外部情報を計測するセンサー、収集したデータを表示させるための7セグメント表示器などがあります。
CPUの機能を担うことができ、開発中の基板にCPUの代わりに装着することでプログラムの動作検証が可能になります。ターゲットボード上にマイコンが無いため、ICE自体にエミュレーションチップやメモリを持っており、周辺回路の動作はターゲットボードが担います。リアルタイムトレース等高度なデバッグ機能が使用可能です。
一般的には、マイコン評価ボードを動作させるためのサンプルプログラムが添付されていることが多いです。
評価ボードは評価用のPCと接続して使用することが多いです。インターフェースはUSB、RS232Cなど、PCが装備している端子を実装しているものが一般的です。
ボードの電源は一般の家庭用100Vコンセントに差し込めるACアダプターが付属しているものや、電圧の変化による評価も視野に入れて、ACアダプターではなく安定化電源などの電源ユニットに接続するケーブルの場合もあります。
評価用のPCでの環境は評価ボードのメーカーから提供されている、その評価ボードに特化したソフトウェアパッケージを使用することが多いです。しかし、納入を受けたメーカー等で独自に評価用ソフトウェアを準備することもあります。
また、オシロスコープやロジスティックアナライザーなどの測定機器を使用して波形計測することが多いので、評価ボードによってはあらかじめそれらの機器を接続するための端子を用意していることもあります。
半導体メーカーや目的により価格に大きな差がありますが、RFIDなどワイヤレス技術の開発にのみ特化した小型なボードで4,000円未満のものもあります。基本的には10万円前後までで購入できるものが多くなっており、学習の目的での導入コストを考えても無理のない範囲で準備が可能です。
なお、メーカーが自社製品の開発のためにフルカスタムでオーダーする場合は、半導体メーカーの見積もり次第となります。
参考文献
http://rohmfs.rohm.com/jp/products/databook/applinote/ic/audio_video/bu94603kv_evm-j.pdf https://www.tij.co.jp/jp/lit/pdf/jaja310
https://japan.xilinx.com/products/boards-and-kits/see-all-evaluation-boards.html
https://www.mouser.jp/new/xilinx/xilinx-zynq-ultrascale-zcu102-eval-kit/
https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/articles/pickup/130649/
https://eetimes.jp/ee/articles/2101/25/news030.html
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企業
エム・シー・エム・ジャパン株式会社 アドバンテック株式会社 OKIネクステック株式会社 株式会社EASEL コンガテックジャパン株式会社 アルデック・ジャパン株式会社CEV-RZ/A1Lは、RZ/AシリーズのプロセッサであるA1Lや、32MバイトのSDRAM及び、温度センサーだけでなく、イーサネットに加えて、USBコネクタなども装備している評価ボードです。
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この組み込まれているLinuxを、USBメモリにコピーすることで、CEV-RZ/A1Lに接続するというだけの操作で、Linuxが動作することが可能で、温度センサーのサンプルやアプリケーションの動作を確認することが可能です。
Getterは、基板回路図にとどまらず、FPGA回路図や、サンプルアプリソースコード等を、全て公開していることによって、 ユーザーが設計された回路を、直接焼き込んで使用することができます。
更に別の特徴としては、子基板であるI/Fコネクタが装備されている点があり、これを使用することによって、専用画像処理のキャプチャボード及びフレームメモリボードなどにも対応できるようになりました。
近年では、続々と登場する大規模FPGAのため、 簡易的な自作回路評価だけでなく、ミスが許されないようなASIC化プロジェクトの開発プラットフォーム等、非常に多くの分野で利用されています。
SuperH + FPGAボードシリーズは、CPUとFPGAを装備した、高性能な評価ボードです。
事前にCPUにFPGAが、バス接続されているため、ペリフェラルなど、ユーザーによって回路拡張をすることもできますし、その一方でFPGA のコンフィギュレーションは、 CPU から直接行うことが可能なため、コンフィギュレーションデバイスは必要がありません。
そして、CPU の外部拡張をするために、要する信号の全ては、FPGA の信号を外部接続コネクタへ引き出しているため、各種試作や機器組込みの用途、小ロット製品への適用など幅広い対応をすることもできますし、ACEX1K の開発に、Altera提供の開発ツール(無償)も利用することができます。
組み込みシステム開発評価キットは、コンピュータのシステムを構成している、各種の機能を、二つのFPGAに集約することに成功した評価ボードです。
一つ目は、A/Vプロセッサであり、150万ゲート相当である、Spartan3/1500(Xilinx社)を、二つ目は、I/Oプロセッサであり、40万ゲート相当の、Spartan3/400を装備していて、さらにシステムの制御を目的として、CPLD(XC95288XL)も装備しています。
また、グラフィック、コントローラの、フレーム、バッファや、FPGA内蔵CPUコアーのRAMとして、16MバイトのSDRAM(PC133対応)として,FPGAの、パワーONのコンフィグレーションや、またFPGA内蔵CPUコアーのブートROMとして、8Mバイトのフラッシュメモリを装備しています。
アズワンでチェック