評価ボードについての概要、用途、原理などをご説明します。また、評価ボードのメーカー24社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。評価ボード関連企業の2023年1月注目ランキングは1位:株式会社内藤電誠町田製作所、2位:東芝デバイス&ストレージ株式会社、3位:日本テキサス・インスツルメンツ合同会社となっています。
評価ボードは、ICや特定の機能を持つ回路、入出力端子を搭載した電子基板のことです。リファレンスボードとも呼ばれます。半導体メーカーによるCPU評価ボードや、マイコンメーカーによるマイコン開発ボード(ターゲットボード)といったものが存在します。
評価ボードは搭載されているICの性能確認や回路の互換性確認、ハードウェア、ソフトウェア開発などの目的に利用されます。 用途に応じたICや電子部品が搭載されている評価ボードを選ぶ必要があります。 評価ボードの使用例をご紹介します。
ここでは評価ボードの原理について説明します。 評価ボードは、大抵の場合1枚のプリント基板にICチップや通信機器、センサー、入出力端子などを備えています。 評価ボードには搭載されている部品によって様々な種類がありますが、マイコンメーカーが販売するマイコン評価ボードが一般に広く普及しています。 マイコン評価ボードとは、搭載されているマイコンの機能や回路特性を評価、実験するための評価ボードです。
また、デバッグ機能として、マイコンの状態を目視で確認するためのLEDやリセットボタン、動作の切り替えスイッチ、外部情報を計測するセンサー、収集したデータを表示させるための7セグメント表示器などがあります。 動作原理としては、電源が供給されるとマイコンのメモリに書き込まれているプログラム内容に沿ってマイコンが動作します。 プログラムは任意に書き換えが可能で、PCで作成したプログラムのソースコードを「ライタ」と呼ばれるソフトウェアを使ってマイコンのメモリ領域に書き込みます。
評価ボードは主に評価用のPCと接続して使用することが多く、インターフェースはUSB、RS232Cなど一般的にPCが装備している端子を実装しているものが多いです。ボードの電源は一般の家庭用100Vコンセントに差し込めるACアダプターが付属しているものから、電圧の変化による評価も視野に入れて、ACアダプターではなく安定化電源などの電源ユニットに接続するケーブルの場合もあります。
評価用のPCでの環境は評価ボードのメーカーから提供されている、その評価ボードに特化したソフトウェアパッケージを使用することが多いですが、納入を受けたメーカー等で独自に評価用ソフトウェアを準備することもあります。
また、オシロスコープやロジスティックアナライザーなどの測定機器を使用して波形計測することが多いので、評価ボードによってはあらかじめそれらの機器を接続するための端子を用意していることもあります。
各半導体メーカーから多種多様な評価ボードが発売されていますが、
など、我々の身近な家電製品に近いものからロボットや衛星に関するものまで幅広い製品での評価に使われています。
半導体メーカーや目的により価格に大きな差がありますが、RFIDなどワイヤレス技術の開発にのみ特化した小型なボードで4000円未満のものもあります。基本的には10万円前後までで購入できるものが多くなっており、学習の目的での導入コストを考えても無理のない範囲で準備が可能です。なお、メーカーが自社製品の開発のためにフルカスタムでオーダーする場合は半導体メーカーの見積もり次第なのでこの限りではないです。
評価ボードを使用する環境は元々、メーカーの開発室や教育機関の教室などの限られた場所が想定されていました。しかし、2021年1月に半導体大手のルネサス エレクトロニクスは評価ボードを、オンライン上でテストできるリモート開発環境を発表しました。コロナ禍でリモートワークが推進される今の環境化において在宅での評価ボードでの作業がより身近になっていくかもしれません。
参考文献
http://rohmfs.rohm.com/jp/products/databook/applinote/ic/audio_video/bu94603kv_evm-j.pdf https://www.tij.co.jp/jp/lit/pdf/jaja310
https://japan.xilinx.com/products/boards-and-kits/see-all-evaluation-boards.html
https://www.mouser.jp/new/xilinx/xilinx-zynq-ultrascale-zcu102-eval-kit/
https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/articles/pickup/130649/
https://eetimes.jp/ee/articles/2101/25/news030.html
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評価ボードのカタログ一覧はこちら企業
エム・シー・エム・ジャパン株式会社 アドバンテック株式会社 OKIネクステック株式会社 株式会社EASEL コンガテックジャパン株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年1月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社内藤電誠町田製作所 | 25.6% |
2 | 東芝デバイス&ストレージ株式会社 | 17.9% |
3 | 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 | 7.7% |
4 | 株式会社マクニカ | 7.7% |
5 | サンハヤト株式会社 | 7.7% |
6 | 東信電気株式会社 | 5.1% |
7 | CQ出版株式会社 | 5.1% |
8 | STマイクロエレクトロニクス株式会社 | 5.1% |
9 | アヴネット株式会社 | 2.6% |
10 | 特殊電子回路株式会社 | 2.6% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年1月の評価ボードページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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2022年8月2日
アドバンテックの産業用Micro ATXマザーボード、AIMB-588【主な特長】■第12世代Intel Core i9/i7 / i5/i3プロセッサー Q670E / R680E/H610Eチップセット搭載■...
2022年8月2日
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2022年9月13日
《Intel Atom x6000E搭載》3.5インチシングルボードコンピュータ【当製品の主な特長】◆Intel Atom x6000Eシリーズ・Intel Celeron N&Jシリーズ、クアッド/デ...
2022年9月13日
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2022年9月13日
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2022年6月27日
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2022年11月8日
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2022年12月28日
conga-QEVAL/Qseven 2.0は、Qseven 2.0用の評価ボードで、Qsevenのすべての出力を標準のインタフェースコネクタに出力します。
2023年1月12日
conga-SEVALは、SMARC用の評価ボードで、SMARCのすべての出力を標準のインタフェースコネクタに出力します。
2023年1月12日
conga-MEVALは、COM Express Mini Type 10用の評価ボードで、すべての出力を標準のインタフェースコネクタに出力します。
2023年1月12日
conga-TEVAL/COMe 3.0は、COM Express Type 6(Basic, Compact)用の評価ボードで、すべての出力を標準のインタフェースコネクタに出力します。
2023年1月12日
conga-X7EVALは、COM Express Type 7用の評価ボードで、すべての出力を標準のインタフェースコネクタに出力します。
2023年1月12日
conga-HPC/EVAL-Clientは、COM-HPC Client モジュール(Sizes A, B, C)用の評価ボードで、すべての出力を標準のインタフェースコネクタに出力します。
2023年1月12日
conga-HPC/EVAL-Serverは、COM-HPC Server モジュール(Sizes D, E)用の評価ボードで、すべての出力を標準のインタフェースコネクタに出力します。
2023年1月12日
評価ボードのカタログ20件分をまとめてダウンロードできます!お迷いの方は便利な無料の一括ダウンロード機能をご利用ください。
企業
エム・シー・エム・ジャパン株式会社 アドバンテック株式会社 OKIネクステック株式会社 株式会社EASEL コンガテックジャパン株式会社CEV-RZ/A1Lは、RZ/AシリーズのプロセッサであるA1Lや、32MバイトのSDRAM及び、温度センサーだけでなく、イーサネットに加えて、USBコネクタなども装備している評価ボードです。
RZ/Aシリーズの、CPUの評価や、デジタル及びアナログのI/Oの動作を、試すことも可能であり、組み込まれたLinuxに搭載されている、本格的な組み込みボードの設計やプログラムを評価することに非常に大きく貢献をします。
この組み込まれているLinuxを、USBメモリにコピーすることで、CEV-RZ/A1Lに接続するというだけの操作で、Linuxが動作することが可能で、温度センサーのサンプルやアプリケーションの動作を確認することが可能です。
Getterは、基板回路図にとどまらず、FPGA回路図や、サンプルアプリソースコード等を、全て公開していることによって、 ユーザーが設計された回路を、直接焼き込んで使用することができます。
更に別の特徴としては、子基板であるI/Fコネクタが装備されている点があり、これを使用することによって、専用画像処理のキャプチャボード及びフレームメモリボードなどにも対応できるようになりました。
近年では、続々と登場する大規模FPGAのため、 簡易的な自作回路評価だけでなく、ミスが許されないようなASIC化プロジェクトの開発プラットフォーム等、非常に多くの分野で利用されています。
SuperH + FPGAボードシリーズは、CPUとFPGAを装備した、高性能な評価ボードです。
事前にCPUにFPGAが、バス接続されているため、ペリフェラルなど、ユーザーによって回路拡張をすることもできますし、その一方でFPGA のコンフィギュレーションは、 CPU から直接行うことが可能なため、コンフィギュレーションデバイスは必要がありません。
そして、CPU の外部拡張をするために、要する信号の全ては、FPGA の信号を外部接続コネクタへ引き出しているため、各種試作や機器組込みの用途、小ロット製品への適用など幅広い対応をすることもできますし、ACEX1K の開発に、Altera提供の開発ツール(無償)も利用することができます。
組み込みシステム開発評価キットは、コンピュータのシステムを構成している、各種の機能を、二つのFPGAに集約することに成功した評価ボードです。
一つ目は、A/Vプロセッサであり、150万ゲート相当である、Spartan3/1500(Xilinx社)を、二つ目は、I/Oプロセッサであり、40万ゲート相当の、Spartan3/400を装備していて、さらにシステムの制御を目的として、CPLD(XC95288XL)も装備しています。
また、グラフィック、コントローラの、フレーム、バッファや、FPGA内蔵CPUコアーのRAMとして、16MバイトのSDRAM(PC133対応)として,FPGAの、パワーONのコンフィグレーションや、またFPGA内蔵CPUコアーのブートROMとして、8Mバイトのフラッシュメモリを装備しています。
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