発振器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、発振器のメーカー12社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。発振器関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:SiTime Corporation、2位:株式会社村田製作所、3位:三田電波株式会社となっています。
発振器とは、直流電源から所望の周波数の交流信号を作る部品や装置のことで、発振回路を用いて作られます。発振とは、一般的に電気信号に使われることが多く、周期性をもつ信号を持続的に発生させることを言います。発振回路は発振を起こす回路です。
発振器の一つの分類方法として、一定周波数の正弦波を作る正弦波発振器と正弦波以外の発振器に分けられることができます。また発振器に用いる共振回路にRLCなどの電子部品を用いる場合と、圧電素子等の機械的な部品を用いる場合などでも分類ができます。
発振器は様々な電子機器に多く使用されています。
代表的な使用用途としては、ディジタル回路のクロック源です。発振器は、CPUやFPGAの同期をとるために周期的な信号として用いられます。
発振器は、無線通信等を行う際の搬送波としても用いられます。搬送波とは情報を送受信するために使用する電波などの基本的な波のことで、キャリアとも呼ばれます。搬送波はある特定周波数の正弦波であり、その生成のために発振器が用いられます。
また、発振器は特定の周波数を作り出すことから、一定の時間を刻むことが必要な時計などにも使用されています。
発振器の原理として、帰還型と弛張型に分類ができます。
帰還型とは、回路上の出力の一定割合を回路の入力に帰還(フィードバック)させる方式です。出力が入力に入ることで一定の振動を発生させ、特定の周波数を作り出します。それに比べ弛張型は、断続するオンオフ信号を作り出す回路を用いて発振器を構成します。
帰還型の発振回路は、増幅器と帰還回路から構成されています。帰還型発振回路を用いて、発振を起こすには正帰還にする必要になります。正帰還とは、ポジティブフィードバックとも呼ばれ、出力の一部を入力に戻す際に位相を合わせて加算する(もしくは位相を逆にして減算する)システムのことです。帰還回路に周波数選択性を持たせて、正帰還フィードバックを行うことで、一定の周波数が増幅されていき発振が起こります。
正帰還を用いることで振幅が大きくなっていきますが、実際には増幅器に用いる電源などにより制限がされ、一定振幅の振動に収まることで、一定振幅かつ一定周期の周波数を作ることができます。
参考文献
https://www.ieice-hbkb.org/files/01/01gun_07hen_04.pdf
https://www.murata.com/ja-jp/products/timingdevice/ceralock/library/basic/oscillation
https://jeea.or.jp/course/contents/12124/
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発振器のカタログ一覧はこちら企業
SiTime Corporation*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | SiTime Corporation | 21.7% |
2 | 株式会社村田製作所 | 15.2% |
3 | 三田電波株式会社 | 10.9% |
4 | 日本電波工業株式会社 | 10.9% |
5 | 株式会社ナカアンドカンパニー | 8.7% |
6 | 三幸セミコンダクター株式会社 | 6.5% |
7 | 株式会社光陽精密 | 6.5% |
8 | 九州電通株式会社 | 6.5% |
9 | 株式会社アロー電子 | 4.3% |
10 | 株式会社東京クオーツ | 4.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月の発振器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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