バックプレーンのメーカー10社・60製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
バックプレーン(backplane)とは、電子機器内部の回路基板の一種で、日本語に訳すと背面基板となります。
バックプレーンは、基板などを挿入する、複数のコネクタ間における通信や電源供給を行うためのものであり、その機器の中心となる基板です。
バックプレーンには、拡張カード及びオプション部品や、ケーブルといったものを接続する、コネクタ類が、それぞれ所定の決められた位置に装着され、加えてそれらを相互に結ぶ接続回路(バス)や電力を供給する配線などが埋め込まれている、コネクタが相互に接続されています。
つまり、単なるケーブルの差込口にとどまらず、コンピューター本体の基幹回路としての役割すらも果たすことができる基板ということができます。
なお、コンピューターにおけるマザーボード(メインボード)も、同様の機能を持っていますが、ボード側にCPUなどの処理及び制御機能が存在しないため、別途コネクタにCPUボードやシングルボードコンピュータなどを挿入して追加しなくてはならない点が異なります。
バックプレーンには様々な用途があり、コンピューターのシステムを構築する際において非常に大きな役割を担うことが可能です。
近年のバックプレーンの使用先として、近年注目度が高い分野は、例えば有機ELなどの、液晶ディスプレイのバックプレーンと言えます。
この有機ELとは、有機エレクトロルミネッセンスの略称のことで、液晶テレビを非常に薄型にすることを可能にしました。
このディスプレイにも、非常に高いバックプレーンの技術が要求されており、微細な半導体素子が装着されることで高精細化が可能になりました。
また、スマートフォンなどのタッチパネルにおいても、あらゆるセンサー等の電子部品を極めて薄く装着するために、バックプレーンが導入されています。
その他の用途としては、コンピューター上において、複数HDDをケーブルなしで単一ストレージに接続する目的で、使用されることがあります。
更には、サーバを多数接続する際の、通信用の回路基板として使用されることもあります。
バックプレーンの産業機器などで、よく使用されているのは、業界団体のPICMG(PCI Industrial Computer Manufacturers Group)のバックプレーン規格であり、パソコン向けのバス規格としても、幅広く普及したISAのバスや、PCIのバスを使用する仕様がいくつか制定されています。
バックプレーンを用いた接続が、ケーブルを用いた接続よりも、優れている理由は、ケーブルを用いた接続よりも、高寿命で、高い信頼性を得ることができるためです。
なぜならば、ケーブル接続で拡張を行う場合、カードを挿入または取り外す際に、ケーブルを動かす必要が生じます。
機械的な動作によって、ケーブル接続は劣化が早くなってしまうわけです。
それに比較して、バックプレーンを用いた接続は、コネクタさえ寿命が続く限り、信頼性を維持することが可能で、製品によっては数百回の抜き差しにも耐えうるものもあるようです。
また、バックプレーンには、アクティブなものとパッシブなものがあります。
パッシブなバックプレーンは、回路を起動可能にするような、機能を持つバスを持たず受動的な役割をします。
一方で、アクティブなバックプレーンは、各種信号に対してバッファリング(コンピューターにおける目盛りのような役割)をするチップを搭載しています。
参考文献
http://e-words.jp/w/%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3.html
https://contents.zaikostore.com/semiconductor/3912/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
株式会社ロッキーは、VMEやCPCI、VPXの規格に準拠した、お客様専用のカスタムバックプレーンの設計を行っております。用途に合わせて、要望に応じたバックプレーンをオーダーすることができます。
カスタマイズcPCIバックプレーンは、276.86mm(横)×262.05mm(高さ)の、CPCI規格に対応したバックプレーンです。
給電方法は、プラグイン型電源ユニットを2台搭載しており、オプションでATX電源用コネクタを追加することが可能です。