DCファンモーターについての概要、用途、原理などをご説明します。また、DCファンモーターのメーカー23社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。DCファンモーター関連企業の2023年1月注目ランキングは1位:特殊電装株式会社、2位:パナソニック株式会社、3位:株式会社廣澤精機製作所となっています。
DCファンモーターと関連するカテゴリ
DCファンモーターとは、モーターによってファンを回転させるもののうち直流電流で駆動するものをいいます。構造によりプロペラファン、ブロワ、クロスフローファンなどの種類に大別されますが、送風を行うという点では共通しています。
DCファンモーターはどれも大きさや風量、特性がありますので、カタログスペックを確認して用途や目的に応じて使い分ける必要があります。最も一般的なものはプロペラファンによる送風ですので、選定に迷った場合はプロペラファンを選択するのが無難です。
DCファンモーターの使用用途は、ファンの回転で空気を送風、対流させて家電製品やOA機器などの電子機器内部を冷却することです。
DCファンモーターによる冷却には、内部の熱を外部に排出する方法と外部の熱を内部に流入させる方法があります。温度が上昇すると、電子機器の熱暴走を招くだけでなく、故障の原因にもなります。DCファンモーターによる冷却は空気の対流によるものですので、機器の構造や温度などを考慮して、最も効率の良い方法を選ぶことが求められます。
DCファンモーターの構造は、大きく分けて構造部材のケーシング、送風のためのファンやランナー、それを回すためのDCモーターに分けられます。DCモーターでファンを連続回転させることで、空気を圧送して送風します。
プロペラファンの場合、送風方向は回転軸と同一方向になるため、小型で大きな風量が得られ、比較的静かに回転します。対してブロアは回転軸と垂直になり、送風の吐出口が絞られるために空気の流れを集中させて高い静圧を得られます。
ファンによる冷却の場合、送風抵抗が発生しますので、内部構造による圧力損失を考慮してファンの性能を選ぶ必要があるだけでなく、ファンによる冷却を考えると、送風を妨げることない構造となるような設計が必要なります。また、必要な風量や静圧を得るために、ファンを複数使用する場合は、直列、並列どちらで使用するのが最も効率がよいかも検討する必要があります。一般的には、ファンを並列に使用すると風量が大きくなり、直列に使用すると静圧が高くなります。
代表的なファンの構造としては、羽根車、ケーシング、主軸、軸受、軸封からできています。
羽根車は、風をつくる部分でファンにおいて心臓部となる部品です。送風の効率にかかわり用途や環境などに応じて様々なものがあります。ケーシングは、ファン自体の外枠と内側の風の流れ道をつくるもので、ファンの吸入部や吐き出し部をつくる部分です。主軸は、ファンの中心の軸になる部分で、羽根車を支える強度をもちます。軸受は、主軸の回転運動を受ける部分で、その作用をスムーズにし支える部分です。軸受があることにより、摩擦や摩耗を軽減することができます。この部分の品質が悪いと機械的な摩耗などにより故障につながる重要な部分です。
DC軸流ファンとは、直流駆動の軸流ファンになります。軸流ファンとはファンを使って風を送る方向が軸方向にあるファンをいいます。風を起こす羽根の回転方向と垂直方向(軸方向)に風が発生し、発熱するものを冷却する用途として幅広く使用されています。抵抗物による風量の増減が比較的少ないことが、軸流ファンの特徴です。
軸流ファンのほか、風を送る方向が異なる遠心ファン、斜流ファンなどがあります。遠心ファンとは軸流ファンと直交するように風を起こすファンで、遠心方向に風が起こります。また斜流ファンは、軸流ファンと遠心ファンの間のようなファンで、羽根の形状によって、軸方向から吸気し、軸の斜め方向に圧力が加わることで、排気方向を変えて送風するファンです。小型・軽量になることが特徴です。
軸流ファンで代表的なファンモーターは、プロペラファンです。翼状のプロペラをケーシング内に置き、回転させることで、回転軸方向に風を発生させます。風の流れが回転軸方向になるためコンパクトな構造になります。遠心ファンで代表的なファンモーターは、ブロワです。ブロワは円筒状に配した前向きの羽根の遠心力によって回転軸にほぼ垂直な向きに風の流れを作ります。
参考文献
https://www.orientalmotor.co.jp/tech/reference/cooling_fan01/
https://www.nidec.com/jp/technology/motor/basic/00011/
https://techcompass.sanyodenki.com/jp/training/cooling/fan_basic/002/index.html
https://fan-blower-soufuuki.com/handbook1_1/handbook1_9
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DCファンモーターのカタログ一覧はこちら企業
オリムベクスタ株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年1月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 特殊電装株式会社 |
11.7%
|
2 | パナソニック株式会社 |
7.3%
|
3 | 株式会社廣澤精機製作所 |
6.9%
|
4 | 山洋電気株式会社 |
6.7%
|
5 | 日本電産株式会社 |
6.5%
|
6 | 日本電産サーボ株式会社 |
6.5%
|
7 | 株式会社日本計器製作所 |
5.5%
|
8 | 日本電産コパル株式会社 |
5.1%
|
9 | 株式会社シーユーアイ・ジャパン |
4.7%
|
10 | オムロン株式会社 |
4.7%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年1月のDCファンモーターページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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オリムベクスタは[オリエンタルモーター]発の技術商社です。生産ラインの自動化をシステムでご提案いたします。オリムベクスタは、オリエンタルモーターの1...
2022年10月26日
長寿命ファンシリーズは度重なる試験を通して長寿命を実現したDCファンモーターです。
グリス封入のダブルシールドタイプベアリングや専用構造ボールベアリングを採用することで、雰囲気温度60℃において連続稼働100000時間の長時間を実現し、機器のメンテナンスフリー化や24時間稼働の機器(電源・環境エネルギー・車載機・エレベータ分野等)に最適です。
適用サイズも多くラインナップされており安心の安全規格、環境対応を通過しており幅広い用途で使用可能です。
CFM-25Bシリーズは25mmX25mmのサイズのDCファンモーターです。
さまざまな冷却ニーズに対応する複数の速度オプション(タコメータ信号、回転検出、PWM制御信号、カスタムコネクター)が選べ、アプリケーションに対応したカスタムをすることで専用のアプリケーションを用意する必要がありません。
デュアルボールベアリング構造とオート・リスタート時の保護基準で安全性能も十分に対応しており動作可能温度も-10~70℃まで対応しています。
EUDCはカスタム可能な不良検知センサーが付いたDCファンモーターです。
最大風量は0.23~0.12(m^2/min)、定格電圧は12V、使用温度範囲は-20~70℃と幅広い温度で使用できます。
ファンモーターの回転が低下した場合、アラーム信号を発信し警報信号によりシステムの主電源を切断する方式が採用されており、使用されているセンサーは拘束検知式、パルス出力式、回転速度検知式の3タイプがあり用途に合わせて選べます。
F16FBは超小型、薄型で小型の電子機器や局部冷却に最適なDCファンモーターです。
長さ16±0.5mm、幅16±0.5mm、奥行き4.5±0.5mmという超小型、薄型サイズでありながら高効率の特殊なメディリアンインペラを採用しているので高風量、低騒音を実現しています。
密封軸受け構造により長寿命仕様となっており、カバーやインペラとフレームを軽量化することにより約1.2gという軽量になっています。
F2506ESは静音性を重視した標準タイプのDCファンモーターです。
小型、薄型、軽量にすることにより省スペース化と偏心した筐体などへの組みこみが可能で、独自の回路設計やコンピュータ構造解析による羽根の形状により限りなく振動を抑えて大風量に対して騒音を極めて低く抑制しています。
ディスク型コアレスブラシレスモーターを用いて高効率で低消費電流を実現し、軸受にはボールベアリングまたは焼結含油循環軸受をオリジナル開発した循環軸受方式を採用することで稼働時間50000時間という長寿命となっています。
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