モーションコントローラーのメーカー38社・174製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
モーションコントローラとは、サーボモータやリニアモータで駆動する機器の動きをコントロールするための装置です。
ユーザーは実現したいモーションをあらかじめプログラミングしておき、これをモーションコントローラーに実行させることで機器の動きを制御します。
ユーザーがカスタムしたプログラムで機器の自動制御を行うという点でPLCと似ていますが、モーションコントローラはモーターの制御を行うのに特化していますが、PLCはこれに限らずさまざまな制御を行うことができます。すなわち、一般性という点で区別されます。
モーションコントローラーは、サーボモーターやリニアモーターで駆動する装置の制御に適しています。
産業用ロボットや研磨や切削を行う産業機械をはじめとして、さまざまな機器の制御に使用されています。
モーション制御にPLCではなくモーションコントローラを使用するメリットは、多軸の制御やこれらの同期など、のべの軸数が多い場合の制御に向いています。PLCでは一台で制御できる軸数には限りがありますが、モーションコントローラはそれを遥かに上回る軸数の制御が可能です。
PLCとモーションコントローラの原理的な違いは、CPUにおける処理の方式です。
PLCでは、実行のたびにプログラムのすべての行が読み込まれます。そして、すべての行が一度に実行されるマルチタスク制御を行っています。この点がモーションコントローラや通常のPCと大きく異なります。プログラムのすべての行を読み込む必要が有るため、この時間が律速となって複雑な制御を行うための演算を行う時間が確保できません。特に、複雑な背魚を行う場合はプログラムの容量も増えがちで、読み込みにより時間がかかってしまいます。
一方モーションコントローラは通常のPCのようにプログラムの読み取りと実行が一行ずつ行われます。そのため一つのタスクにかかる演算のコストが低く、高速に処理することができます。さらに、プログラムの容量が増えても一行の処理にかかる時間には影響しないません。
したがって、サーボモータなどの複雑なシステムではPLCを使った制御よりもモーションコントローラを使用したほうが、複雑なシステムを高速に処理することができます。
参考文献
https://www.optoscience.com/maker/zi/principle-lock_in_amplifier/
http://www.g-munu.t.u-tokyo.ac.jp/mio/note/sig_mes/sig_mes.pdf
https://www.topic.ad.jp/sice/htdocs/papers/260/260-10.pdf
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
東阪電子機器株式会社のePI-09は業界最小クラスの4軸モーションコントロールボードです。
特徴としては、安価で手軽なシングルボードコンピュータとして知られるRaspberry Piに対応しており、APIも用意されている点です。これにより、安価なシステムで、4軸同期制御や連続補間などの複雑な制御が可能になります。
このePI-09の特徴を活かすことで、安価かつスピーディに試作機を開発することができ、効率的な製品開発が可能になります。
また東阪電子機器株式会社は、ソフトウェア、ハードウェア、メカニカルを扱っており、トータルでサポートが受けられる点も大きなメリットです。
MD5130Dは、5相ステッピングモーター用のドライバー一体型モーションコントローラーです。
付属の操作ツールにより、27種類のコマンドと各種動作パラメータによるユーザープログラムを登録することができ、CSV形式で編集することができます。
USB接続により、1台のPCのに最大16台まで同時に接続でき、制御プログラムのマニュアル操作が可能です。
また、通信コマンドを参照して独自の制御ソフトウェアを構築することができます。
SLM8000は、一枚のボードに機能を集約したワンボードモーションコントローラです。
これまで、不完全なパス動作により、指定通りの正確な制御が困難であった動作も、完全なパス動作を実現することで、正確な制御が可能になります。
WindowsのDLLによってExcelやLabviewなどと連携可能で、使い慣れたソフトウェアで独自の制御を行うことができます。
また、VBやVC、C#などで、独自のソフトウェアを設計することもできます。
EX-IO32はCPUモジュールに増設可能な最大32点の入出力が可能なモーションコントローラです。
1つのCPUモジュールに最大5枚まで増設できるので、160点までの入出力IOを拡張できます。
MDR型コネクタを採用しているので、配線やケーブルの作成において、端子台へ対応しやすいという利点があります。
CPUファームウェアで制御できるので、上位制御システム無しに、モーター制御ボードからの信号に対して素早い応答を実現しています。
FMCA32はあらかじめ登録した最大32種類の動作を外部信号に対して実行できるモーションコントローラです。
Windows対応のプログラミングソフトによって動作パターンを簡単に作成でき、USB-4線式シリアル変換ユニットを介して基板内部のEEPROMに書き込みと保存ができます。
DC-DCコンバーターを内蔵しているのでDC電源の供給だけで駆動させることができます。
上流のプログラマブルコントローラからの外部信号を受けて、保存された動作パターンを呼び出して実行することができます。
Airsonicシリーズは、独自開発の制御アルゴリズムとエアベアリング構造を採用することで、高速、高精度な位置決めを行うことができるモーションコントローラです。
1つの軸で位置決め、荷重制御の2つ制御を実現しており、従来のように複雑な制御機構を必要としません。
シンプルな構造なので、装置の軽量化、コンパクト化を行い性能向上を実現します。
エア駆動なので、発塵や発熱がなく、グリースの塗布なども必要がないので、メンテナンス性も向上しています。
E80Seriesは、シンプルな使い勝手で高いコストパフォーマンスを実現したモーションコントローラです。
制御ユニットとキーボードがディスプレイと一体化しており、厚みもわずか9.5mmでフラットな形状なので、自由度の高い組み込みを可能にします。
加工プログラムと実際の加工軌跡との誤差を検出しフィードバックすることで、コーナー部や円弧の加工精度が大幅に向上しています。
加工プログラムの作製は、対話式のインターフェースを採用しており、直感的にプログラム作成を行うことができます。
MMC-200/MMC-400は2軸及び4軸制御のハイエンドスタンドアロンモーションコントローラです。
円弧補間位置決め機能や、速度オーバーライド機能を搭載しているので、より高精度の制御が可能な製品です。
直線駆動だけでなく、8種類の任意形状でS字加減速駆動が可能で、曲線駆動に対応しており、64パターンのカム形状を記憶することができます。
多彩な速度レンジモードを搭載しており、超高分解能モーターの駆動にも対応しています。
FANUCSeries0i-LFPlusは最大制御軸7軸と同期して高速制御が可能な2次元レーザー加工機に最適なモーションコントローラです。
プログラマブルなレーザー加工条件設定機能など、豊富な制御機能を搭載しており、コストパフォーマンスの高い製品です。
iHMI2次元レーザー加工機用シミュレーションにより、加工経路とピアシング位置をわかりやすく表示でき、進捗状況や機器の状態をグラフィカルに表示することができます。
αSTEPAZシリーズはEtherCAT通信に対応したバッテリーレスのモーションコントローラです。
プログラマブルコントローラなどの上位制御機器とEtherCAT通信ケーブル1本で接続できるので、省配線でネットワーク上からモーターの直接制御を可能にします。
条件設定や、機器の状況は付属のサポートソフトによってPC上から簡単に確認、操作が行えます。
豊富なモーターや電動アクチュエータと組み合わせることができます。
モノタロウでチェック
アズワンでチェック
ミスミでチェック