圧力計についての概要、用途、原理などをご説明します。また、圧力計のメーカー20社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。圧力計関連企業の2023年10月注目ランキングは1位:株式会社第一計器製作所、2位:山本計器製造株式会社、3位:右下精器製造株式会社となっています。
博士研究員として大阪府立大学の装置工学グループで全固体電池のための正極複合粒子の製造に関する研究に従事。
長岡技術科学大学では、資源エネルギー循環研究室に所属し、CO2分離を目的としたDDR型ゼオライト膜の開発とそれを用いた下水処理場から発生する消化ガスからのCO2回収に関する研究を実施。
https://researchmap.jp/eiji-hayakawa
論文
https://doi.org/10.3390/membranes11080623
http://www.ijcea.org/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=109&id=1177
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1387181119305529?via%3Dihub
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S138358661833154X?via%3Dihub
早川栄二のプロフィール
圧力計は、空気や水などの流体の圧力を測定する装置です。
主に圧力計内部の弾性体が圧力によって変形した量を測定することによって、圧力を測定します。変形した量を測定する方法としては、様々な原理が開発されており、ブルドン管式やダイヤフラム式、ベローズ式などがあります。
圧力は定圧力や変動圧力、脈動圧力などの種類があり、ゼロ点の取り方によって、絶対圧、ゲージ圧、差圧があるので、測定対象の圧力の種類や圧力計が出力する圧力計の表示方法に注意して、適切な圧力計を選定する必要があります。
ちなみに、正のゲージ圧を測定するものを圧力計と呼び、負のゲージ圧を測定するものを真空計と呼びます。
圧力計は、工場やプラントのパイプ、住宅などにおける圧力がかかる装置で使用されます。圧力計を動作させる環境や隙間に応じて、適切に選定する必要があります。
圧力計の使用例を以下に示します。
圧力計は基本的に受圧素子と呼ばれる弾性体の変形量を読み取ることで圧力を計測します。受圧素子の種類によりブルドン管式、ダイヤフラム式、ベローズ式があり、それぞれの原理について説明します。
図1. ブルドン管式圧力計の原理
ブルドン管と呼ばれる金属パイプに圧力をかけると、ブルドン管が圧力に応じて変位します。その変位量を測定することによって圧力を測定する圧力計がブルドン管式圧力計です。電気などの外部のエネルギーが必要なく圧力を測定することができます。また、ブルドン管式はさらに細かく汎用型、一般型、小型、密閉型、グリセリン圧入型などに分類できます。 ブルドン管式は広く使用されていますが、管径が小さいため高粘性流体や固形物を含む場合はそのまま使用はできません。
図2. ダイヤフラム式圧力計の原理
圧力によって抵抗値が変化する素子を用いて、ダイヤフラムを通じて圧力を電気信号に変換することによって、圧力を測定する圧力計がダイヤフラム式圧力計です。素子に半導体やひずみゲージ、薄膜を使用するかで、長寿命や耐熱性などの特徴が変わります。電気信号で測定するため、高精度の圧力測定が可能です。また、腐食性の流体や高粘性の流体にはダイヤフラム式が適しています。
図3. ベローズ式圧力計の原理
ベローズ式圧力計は、ベローズ状の外側にひだのついた円筒が圧力を受けて変位した量を、圧力量に変換することで圧力を測定します。ベローズ管式は圧力に対する感度が高いため、比較的低い圧力の測定に適しています。
使用用途によって様々な圧力計が市販されています。選定方法をいくつか示します。
圧力計は、圧力を測定したい流体が流れている配管に取り付けて使用します。 アナログ計の場合は、他の針式のアナログ計測器と同様、目盛りの正面からまっすぐに針の位置を読み取ります。 デジタル計や圧力センサの場合には直接指示値を読み取ります。
圧力計は一般的に配管などに直接接続して使用します。このことに起因する、取り扱い上の留意点があります。 圧力計に不具合がある場合など、不用意に取り外すと流体が漏れてしまったり、流体漏れによって負傷したりする可能性があります。取り外し等の際は、配管中の圧力を下げておく必要があります。 また、取り外した後にも配管や圧力計の内部に流体が残っていたり、その流体が取り外した際に少量漏れ出たりすることがあります。測定している流体によってはこれらの扱いに注意が必要です。
圧力計を取り付けるために配管を分岐させたり、測定用の枝管を取り付けたりするようなケースが多くあります。 こういった流体を扱う配管を含んだ設備や機械を新規に設計・製造する際には、あらかじめ圧力計用の分岐菅を取り付けておく(すぐに使用しないならばふさいでおけばよい)と、後々、設備や機械を止めて圧力計を接続する際に、作業が最小限に抑えられます。
参考文献
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=23992&item_no=1&attribute_id=19&file_no=1
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kikai1938/26/168/26_168_1062/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kikaic1979/68/665/68_665_181/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjtp1987/9/2/9_2_118/_pdf/-char/ja
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圧力計のカタログ一覧はこちら企業
エンドレスハウザージャパン株式会社 株式会社クローネ 株式会社コスモ計器 アテック株式会社 グリッドリンク株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年10月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社第一計器製作所 |
15.5%
|
2 | 山本計器製造株式会社 |
10.7%
|
3 | 右下精器製造株式会社 |
8.5%
|
4 | 日本精器株式会社 |
7.6%
|
5 | 東洋計器興業株式会社 |
6.2%
|
6 | 株式会社クローネ |
5.9%
|
7 | エンドレスハウザージャパン株式会社 |
4.8%
|
8 | 株式会社草場計器製作所 |
4.8%
|
9 | ワシノ機工株式会社 |
4.5%
|
10 | 株式会社荏原計器製作所 |
4.5%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年10月の圧力計ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
24 件の製品がみつかりました
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Metoreeに登録されている圧力計が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
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IIoT、スマート保全、安全性向上と効率化の両立の実現をサポートする新世代圧力・差圧伝送器・Bluetooth通信でリモート操作・自己診断機能で予知保全・予防保...
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圧力計のカタログ12件分をまとめてダウンロードできます!お迷いの方は便利な無料の一括ダウンロード機能をご利用ください。
企業
エンドレスハウザージャパン株式会社 株式会社クローネ 株式会社コスモ計器 アテック株式会社 グリッドリンク株式会社電気式差圧伝送器 Deltabar FMD71は、2つの測定器(セラミックセンサモジュール)と1つの表示器(伝送器)で構成された差圧システムを測定する電気式の圧力計です。
Deltabar FMD71は、差圧システムを測定することを最大の特徴としていますが、同一機器(1つのシステム)でHART通信を用いた差圧や、タンク内圧、温度、液体のレベル、体積、質量など多岐にわたる測定が可能です。
加圧タンクや蒸留器や蒸発器での測定に対応することも目的としているため、機器接続方法もネジやフランジ、サニタリ接続にも対応しています。
KAGシリーズは、圧力測定時に流体が計器内部に流入することを防ぐ目的でダイアフラム機構を設けた隔膜式の圧力計です。
一般的な圧力計では、圧力計を直接測定個所に取り付ける方法が用いられるため、測定時の流体が計器内部に流入する可能性がありますが、KAGシリーズは、圧力計器内部に流体の流入を防ぐダイアフラム機構を採用しているうえ、測定個所が腐食性や凝固性など、一般的な圧力計では測定できない環境下での測定に最適です。
PDL75シリーズは、計器電源に電池を使用しているため、設置場所を限定されずさまざまな環境下に用いることができるデジタル式の圧力計です。
計器電源の電池には、リチウム電池を採用しているため、電池の寿命は連続使用の環境下(計器のバックライトを使わず、サンプリング速度を1秒に設定した場合)で最大で約3年間表示できるなど、長期間のメンテナンスフリーを実現しています。
PDL75シリーズには、ダイアフラム機構を設けた隔膜式圧力計や、耐薬性などに対応した9種類の豊富なバリエーションから目的に合った選定ができます。
タートルゲージは、激しい脈動圧の環境下でも指針の振れを防止することが可能な圧力計です。
タートルゲージは、一般的なグリセリン入り圧力計では制御しきれなかった脈動の防止することを特徴としながらも、計器内部構造のギヤやリンク機構の摩耗を極度に少なくした構造を採用することにより、計器寿命を大幅に高めることに成功した耐久力抜群の商品です。
さらに、圧力計の選定時に役立つ目盛分割情報が、「圧力スパン・等級・大きさ別 目盛分割表」で掲載されているため、選定の際、大いに役立ちます。
双針圧力計は、その名の通り2本の指針により、2種類の圧力を同時に測定できる圧力計です。
双針圧力計は、1つの圧力計で2ヶ所の圧力を比較したい状況や、同じ圧力計で2ケ所同時に計測したい状況など、限られた取付けスペースでの使用に適しています。
通常圧力計を取り付けには接続部が1か所設けられているが、双針圧力計には、この接続部が2か所設けられており、計器の種類もφ75がC形、φ100がA形及びB形がラインナップされているため、使用できる場所を選ばないことが特徴です。
KDM30は、計器本体に圧力センサーとアンプを内蔵しながらも、取り付け位置や場所を選ばない計器表示部にフレキシブルディスプレイ機構を採用したデジタル式の圧力計です。
KDM30は、計器本体に圧力センサーとアンプを内蔵しているため、表示レートの平均回数選択や、ピークホールド/パレーホールド機能、ワンタッチのゼロ点補正機能など、さまざまな機能を備えながら、表示部には4桁表示可能なLCDなど、充実した機能を備えています。
さらに電源の種類には、電池駆動、外部電源駆動、電源アダプターに対応しているため、取り付け場所も選びません。
山本計器製造株式会社の小形圧力計は、小形で軽量を実現した各種機器・装置での使用に最適な圧力計です。
本体表示部はφ40とφ50の小型がラインナップされており、測定できる圧力範囲は、φ40が最大2.5MPa、φ50は6.0MPaまで対応しています。
ケース形状はA形とD4形の2種類がラインナップされ、計器精度も±2.5%F.S.と十分な精度を実現しているため、さまざまな装置や機器などにも十分に対応しながら、取り付け場所を選ばず、初心者でも扱うことが容易な一台です。
設置針付圧力計は、一般的な指針圧力計とは異なり、使用圧力の指針以外に圧力管理の目安を設置針で示すことができる圧力計です。
設置針付圧力計は、一般的な指針圧力以外に圧力目安の設置針が備えられるため、日々の正確な圧力管理をする目的に役立ちます。
さらには、計器の種類は力目安の設置針の操作や管理が行いやすいサイズのφ60~φ150まで4種類がラインナップされており、生産設備や機器などのパネルに取り付けが容易なパネル取り付け型もラインナップされるなど、バリエーションも豊富です。
マイクロスイッチ付圧力計は、一般的な圧力計としての機能に加え、接点を検出できるマイクロスイッチを組み込んだ圧力計です。
接点を検出できるマイクロスイッチが備えられているため、出力をブザーや信号ランプの警報に用いることや、小型モーターバルブの開閉その他に使用できます。
本体は、アルミニウム合金による堅牢性を確保し、3方向に対応する圧力計と、2種類のネジ径をラインナップするため、初心者でも扱うことが容易な一台です。
モノタロウでチェック
アズワンでチェック
ミスミでチェック
東京理化器械株式会社でチェック
株式会社タナックスでチェック
テクノレント株式会社でチェック
SMFLレンタル株式会社でチェック
株式会社サン・アルゲンでチェック
オックスジャッキ株式会社でチェック
ヤフオクでチェック
株式会社メジャーでチェック