液面計についての概要、用途、原理などをご説明します。また、液面計のメーカー24社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。液面計関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:大同工機株式会社、2位:東京計装株式会社、3位:株式会社サワダ製作所となっています。
早稲田大学大学院でMBE法による窒化物半導体成長に関する研究に従事。2016年に大学院を修了後、非鉄金属系メーカーへ入社。金属製錬工場における設備保全・エンジニアリングの業務に従事。2022年に化学系メーカーへ転職。同様の業務に従事。
前田 理也のプロフィール
液面計とは、容器やタンク内部の液面高さを測定する機器です。
場合によっては、粉体の残量を測定することも可能です。レベル計と呼ばれることもあります。
測定対象や使用条件などに応じて、フロート式、チューブ式、超音波式などさまざまな測定方式が開発されています。液面計には、精度や信頼性が重要です。
誤った液面測定は生産プロセスに影響を与えるため、液面計のメンテナンスや校正を定期的に行うことが必要です。適切なケアを施すことで、長期にわたって正確な液面測定が可能になります。
液面計は幅広い業種や用途で使用されます。
石油業界では、燃料の在庫管理や配送スケジュール決定に液面計を用います。燃料の漏れを検知するためのセンサーとしても利用されます。
食品産業においては、牛乳やチーズなどの製造過程で液面計が使用されます。製品の品質管理や容器の満杯判定などに利用され、生産ライン全体の効率向上に寄与します。
液面計によって、液体化学物質用容器の液面を測定することが可能です。プロセス制御や品質管理に利用されます。
液面計は浮力や圧力、電気的な位相差などを活用して液面を測定します。これらの原理を組み合わせたり工夫を加えたりすることで、さらに正確な液面計が開発されています。
浮力式では、液体に浮かぶ浮体を用いて液面を計測します。
位相差式は高周波電気信号を液体に送り、液面と気体の境界面で反射された信号の位相差を測定することで液面を計測します。
圧力式は、液体の重さによって生じる圧力を測定することで液面を計測します。
液面計は測定方法の違いからさまざまな種類が存在します。以下は液面計の種類の一例です。
フロートと呼ばれる浮きで液面を測定する液面計です。磁石などを内在するフロートが液面を浮くことで信号を出力します。測定原理は水洗トイレなどにも使用されるボールタップに類似しており、制御に使用可能なように電気接点出力を持つ場合が多いです。
フロート式液面計は、巻取り式と非巻取り式に大別されます。巻取り式にはスプリングバランス式やカウンタウエイト式があり、非巻取り式にはアームフロート式やボールフロート式などがあります。
液面の高さと連動するチューブを容器外に取り付けて液面を測定する液面計です。チューブをガラスにすれば外側から目視で液面を確認できます。タンクや容器の設計時に液面計の設置を検討する必要があります。
ボイラーや水槽の液面測定用など、広い用途で使用される液面計です。
液面に向かって超音波を発信し、反射して戻ってくる時間を計測することで液面を計測する方式です。液面計と測定対象の液体が接触しないで測定できる点や容易に設置できる点が特徴です。
超音波式では信号を液位に変換する必要があるため、演算用の制御基板などが付属する場合が一般的です。連続測定可能であり、アナログ出力信号を持つ場合が多いです。
測定対象タンクなどの底面と上面の圧力差を測定することで液位へ変換する液面計です。液体密度が既知であることが使用条件であり、タンク底面などに測定用呼出口が必要なため簡単には後付けできません。
ただし、密閉したタンクにも使用することが可能なため、ボイラなどの圧力タンクに広く使用されます。
タンク内に電極を挿入し、電極上の静電容量の変化を検知して液位へ変換します。高温や高圧といった過酷な環境でも使用できることが特徴です。
液体の種類や性質に合った液面計を選ぶことが重要です。液体が腐食性の場合や高温・高圧の場合は、耐久性が高く高精度な圧力式液面計が適しています。一方、液体が揮発性の場合は浮力式液面計や位相差式液面計が適しています。
測定精度も重要な要素の1つです。測定対象の液体の性質や温度などによって、必要となる測定精度が異なります。液面計を選ぶ際には適切な測定精度を選定することが大切です。
設置場所によっても、液面計の種類を選ぶ必要があります。狭いスペースに設置する場合は、小型の液面計が適しています。また、タンクの複雑な形状に合わせた特殊な形状の液面計も存在します。
液面計の機能面についても考慮する必要があります。遠隔操作やデータログ機能を持つ液面計を選定することで、効率的な操作・監視が可能です。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jtappij1955/22/11/22_11_47/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl1954/8/5/8_5_351/_pdf
https://www.klingage.co.jp/expound.html
http://www.nihonkeiki.com/ekimenkei/
https://www.klingage.co.jp/products/liquidlevelgage/reflected.html
https://www.nitto-kinzoku.jp/archives/technic/sanitary_ferrule/
https://sq.jbr.co.jp/library/433
https://www.jemima.or.jp/tech/1-01-04-05.html
https://www.m-system.co.jp/rensai/rensai_top.htm
https://www.m-system.co.jp/mstoday1/mstback/data/2003/02/Level_T.htm
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液面計のカタログ一覧はこちら企業
大同工機株式会社 ワッティー株式会社 株式会社マツシマメジャテック エンドレスハウザージャパン株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 大同工機株式会社 |
13.3%
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2 | 東京計装株式会社 |
8.6%
|
3 | 株式会社サワダ製作所 |
8.6%
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4 | 日本計器株式会社 |
7.9%
|
5 | 金子産業株式会社 |
7.7%
|
6 | 株式会社ノーケン |
5.1%
|
7 | キーパー株式会社 |
4.2%
|
8 | BBKテクノロジーズ株式会社 |
4.2%
|
9 | フジコントロールズ株式会社 |
4.0%
|
10 | エンドレスハウザージャパン株式会社 |
4.0%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月の液面計ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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液面計のカタログ9件分をまとめてダウンロードできます!お迷いの方は便利な無料の一括ダウンロード機能をご利用ください。
企業
大同工機株式会社 ワッティー株式会社 株式会社マツシマメジャテック エンドレスハウザージャパン株式会社サークルクリッパーは、マグネットの反発・吸収を効果的に利用した構造でコラム内のフロートの磁力により独自の円筒型ローターを回転させ液位置を明確に示します。
表示面の赤白の色分けにより見やすく、ゲージグラスを使わない構造なので汚れ・ゲージグラスの破損・液漏れのない安心設計です。
材質は、標準ステンレスの他に樹脂製・内面テフロンライニング等特殊タイプもあり多種多様な流体に合わせて製造が可能で、自社受給率が高いので短納期に対応できます。
大型タンクには『サークルクリッパー』、小型タンクにはコンパクト設計の『サークルクリッパー mini』になります。
オプションにワンタッチで取付けができるポンプのON・OFF制御や、上限・下限の警報等にご使用できる自己保持型センサーや連続信号の出力ができる遠隔アナログセンサーがあり液面の管理が容易に出来、耐圧防爆構造のセンサーもあります。
構造が簡単なため、故障の可能性が低く価格も廉価でありながら、多種多様な機器や装置に使用できる汎用性の高い低圧用の液面計です。
耐圧は6.3MPa、10.8MPa、12.5MPaの3種類に対応しており、本体材質も炭素鋼、ステンレス鋼に対応しています。
液面計視認部に標準ではガラスを採用し、シリコンコーティングやFEPコーティングにも対応できるため、多種多様な液体にも対応できます。
ゲージバルブとゲージ管の組み合わせで構成された簡単構造の液面計です。
ゲージ管は最大1800㎜程度まで液面の監視ができる仕様となりますが、さらに長い監視が必要な場合には「中間継手」を用いてガラス管を連結することで可視長を延長することも可能です。
ゲージ管は標準でガラス管を採用し視認性も確保されており、アクリルなどの樹脂管を用いることにより、樹脂管の耐薬性に伴う薬液に使用することができます。
一般的なマグネットのフロート式とは異なり、液面フロートが上下する際に液面表示部のローターが回転し液相、気相が確認できる視認性が変わらない液面計です。
液室内のフロートが液面に追従し上下する際、フロート内の磁力により、液面表示部の赤と白のローターが回転する構造を採用することにより、液相部を赤色に、気相部を白色で表示するため、一般的なガラス管液面計の視認性低下を防ぎ直感的に液位を知ることができます。
ガラス管を用いた直視式水面計のような可視窓がないため、ガラスの汚れなど定期メンテナンスの手間がかからない電極式液面計です。
電極を取り付けた検出器に水や蒸気を導き、電極が水と蒸気の電気抵抗値の差を制御器が判別する液面検出器と表示器に分けられた構造を採用しています。
分けられた構造のため、遠隔での場所でも水位確認が可能となり、水部を緑色、蒸気部は赤色で直感的に確認できるランプ表示も特徴です。
ガラス管を用いた直視式水面計の可視窓がなく、設定した水位の範囲を超えた場合に警報や水位制御できる液面計です。
最高耐圧34.3MPaに対応した設計を採用し、検出器は屋外用防雨型、制御器は屋外用防塵防水型 IP66に対応します。
検出器、制御器は分けられた構造を採用しているため、遠隔の場所でもブザーと同時にランプ点灯で警報を知らせることができることから、設置場所を問わず多様な用途で使用できます。
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