液面計についての概要、用途、原理などをご説明します。また、液面計のメーカー23社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。液面計関連企業の2023年1月注目ランキングは1位:大同工機株式会社、2位:金子産業株式会社、3位:株式会社サワダ製作所となっています。
液面計とは、容器やタンク内部の液体、場合によっては粉体の残量を、外側から測定するための装置です。液面計はレベル計とも呼ばれます。
気体と液体、液体と液体、気体と粉体の境界の位置の計測により、残量を割合で表示する液面計が一般的です。
液体などの種類や使用条件などに応じて、フロート式、チューブ式、超音波式など様々な測定原理が開発されています。
タンクや容器の中に後から設置できる液面計や、設計時に設置を検討し、容器に直接取り付ける液面計まであります。
液面計は、化学工場や石油プラント、医薬品工場、食品工場、貯水タンクなど幅広い業種や用途で使用されています。
液体や粉体の種類、温度や圧力などの条件を考慮しての選定が必要になります。
使用条件を満たしていない液面計は、液面の出力に誤差が生じるなど起こるため、トラブルの原因になる恐れがあります。
代表的な使用例を紹介します。
液面計の原理について解説します。
ここでは、代表的な測定原理である、フロート式、チューブ式、超音波式、圧力式、静電容量式について説明します。
フロートと呼ばれる浮きを水面に浮かべます。フロート内部の磁石は、水面の上下に連動して動きます。その磁石の位置を回転子を用いて測定することで、水面の位置を測定します。
液面の高さと連動するチューブを容器外に取り付きます。チューブをガラスにすれば、外側から目視で液面を確認できます。タンクや容器の設計時に液面計の設置を検討する必要があります。
容器内の液面に向かって超音波を出し、超音波が液面で反射して戻ってくるまでの時間を計測することによって、液面を計測する方式です。液面計と測定対象の液体が接触しないで測定できること、容易に設置できることが特徴です。
測定対象の圧力を計測し液面を推定します。液面計は容器の底に設置します。温度や圧力が高い場合は正常に機能しない場合があるため注意が必要です。容易に設置できることが特徴です。
タンク内に電極を設置し、電極に接触している面積が、空気と測定対象の液体の比率によって変化することを利用して測定します。タンク内部の誘電率の変化を検知し、液面を推定します。高温や高圧といった過酷な環境でも使用できることが特徴です。
液面計の種類には一般的にガラスゲージ式(直視式)、マグネットフロート式(間接式)、ディスペーサー式、差圧式、静電容量式、超音波式、フロート式などがあります。そして、液面計はその他にも特殊条件環境や取り扱う液体や粉体などにより様々な種類があります。その他の例としては、配管内部の流れを確認するサイトグラスがあります。サイトグラスは、配管にボルト締めで取り付けるフランジ式が一般的です。食品工場などではボルトは使用せずに配管内部に混入しないアタッチメント式のサニタリー継手方式で取り付けられることもあります。
液面計の選定方法には幾つか考え方があります。例えば使用圧力によって種別する方法があります。法令規則がなくタンクや配管内の使用圧力の違いで種別していく方法です。工場などで身近なものといえばボイラーがありますが、ボイラーに使用されるボイラー用水面計は高圧ガス認定品に対応していなければなりません。このように水面計は一概に使用圧力だけで選定することができません。
この他の選定方法の考え方では可視長による種別や温度による種別、重量による種別があります。そして、液面計をタンクに溶接する必要があるのかを検討したり、配管内部の流れを確認するのみに重点を置くのかなど必要な条件によって絞り込んでいくことが大切になってきます。
フロート式液面計(フロート式レベルスイッチ)は、液面スイッチの1つです。フロート式は間接式であるため構造上の理解がしにくいです。そんなフロート式ですが、生活の中でフロート式を理解する上で役に立つのは水洗式トイレのタンクの中にあります。タンク内ではフロートがレバーに付属しておりタンク内の水量が減少するとフロートが下がり給水が始まります。タンク内の水量が一定量になるとフロートが上がり給水管が閉じる仕組みになっています。
工場などでは一般的に液体が上限量や下限量にならないようにするためのセンサーとして取り付けられています。
フロート式レベルスイッチにも種類があり、大別すると巻取り式と非巻取り式があります。細分すると巻取り式にはスプリングバランス式やカウンタウエイト式があり、非巻取り式にはアームフロート式やボールフロート式、磁石式、磁歪式があります。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jtappij1955/22/11/22_11_47/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sicejl1954/8/5/8_5_351/_pdf
https://www.klingage.co.jp/expound.html
http://www.nihonkeiki.com/ekimenkei/
https://www.klingage.co.jp/products/liquidlevelgage/reflected.html
https://www.nitto-kinzoku.jp/archives/technic/sanitary_ferrule/
https://sq.jbr.co.jp/library/433
https://www.jemima.or.jp/tech/1-01-04-05.html
https://www.m-system.co.jp/rensai/rensai_top.htm
https://www.m-system.co.jp/mstoday1/mstback/data/2003/02/Level_T.htm
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液面計のカタログ一覧はこちら企業
大同工機株式会社 ワッティー株式会社 株式会社マツシマメジャテック エンドレスハウザージャパン株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年1月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 大同工機株式会社 | 16.7% |
2 | 金子産業株式会社 | 9.9% |
3 | 株式会社サワダ製作所 | 6.9% |
4 | 株式会社ノーケン | 6.9% |
5 | 東京計装株式会社 | 6.9% |
6 | 株式会社協和 | 6.4% |
7 | 日本計器株式会社 | 4.9% |
8 | BBKテクノロジーズ株式会社 | 4.7% |
9 | エンドレスハウザージャパン株式会社 | 3.7% |
10 | 株式会社マツシマメジャテック | 3.7% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年1月の液面計ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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企業
大同工機株式会社 ワッティー株式会社 株式会社マツシマメジャテック エンドレスハウザージャパン株式会社サークルクリッパーは、マグネットの反発・吸収を効果的に利用した構造でコラム内のフロートの磁力により独自の円筒型ローターを回転させ液位置を明確に示します。
表示面の赤白の色分けにより見やすく、ゲージグラスを使わない構造なので汚れ・ゲージグラスの破損・液漏れのない安心設計です。
材質は、標準ステンレスの他に樹脂製・内面テフロンライニング等特殊タイプもあり多種多様な流体に合わせて製造が可能で、自社受給率が高いので短納期に対応できます。
大型タンクには『サークルクリッパー』、小型タンクにはコンパクト設計の『サークルクリッパー mini』になります。
オプションにワンタッチで取付けができるポンプのON・OFF制御や、上限・下限の警報等にご使用できる自己保持型センサーや連続信号の出力ができる遠隔アナログセンサーがあり液面の管理が容易に出来、耐圧防爆構造のセンサーもあります。
構造が簡単なため、故障の可能性が低く価格も廉価でありながら、多種多様な機器や装置に使用できる汎用性の高い低圧用の液面計です。
耐圧は6.3MPa、10.8MPa、12.5MPaの3種類に対応しており、本体材質も炭素鋼、ステンレス鋼に対応しています。
液面計視認部に標準ではガラスを採用し、シリコンコーティングやFEPコーティングにも対応できるため、多種多様な液体にも対応できます。
ゲージバルブとゲージ管の組み合わせで構成された簡単構造の液面計です。
ゲージ管は最大1800㎜程度まで液面の監視ができる仕様となりますが、さらに長い監視が必要な場合には「中間継手」を用いてガラス管を連結することで可視長を延長することも可能です。
ゲージ管は標準でガラス管を採用し視認性も確保されており、アクリルなどの樹脂管を用いることにより、樹脂管の耐薬性に伴う薬液に使用することができます。
一般的なマグネットのフロート式とは異なり、液面フロートが上下する際に液面表示部のローターが回転し液相、気相が確認できる視認性が変わらない液面計です。
液室内のフロートが液面に追従し上下する際、フロート内の磁力により、液面表示部の赤と白のローターが回転する構造を採用することにより、液相部を赤色に、気相部を白色で表示するため、一般的なガラス管液面計の視認性低下を防ぎ直感的に液位を知ることができます。
ガラス管を用いた直視式水面計のような可視窓がないため、ガラスの汚れなど定期メンテナンスの手間がかからない電極式液面計です。
電極を取り付けた検出器に水や蒸気を導き、電極が水と蒸気の電気抵抗値の差を制御器が判別する液面検出器と表示器に分けられた構造を採用しています。
分けられた構造のため、遠隔での場所でも水位確認が可能となり、水部を緑色、蒸気部は赤色で直感的に確認できるランプ表示も特徴です。
ガラス管を用いた直視式水面計の可視窓がなく、設定した水位の範囲を超えた場合に警報や水位制御できる液面計です。
最高耐圧34.3MPaに対応した設計を採用し、検出器は屋外用防雨型、制御器は屋外用防塵防水型 IP66に対応します。
検出器、制御器は分けられた構造を採用しているため、遠隔の場所でもブザーと同時にランプ点灯で警報を知らせることができることから、設置場所を問わず多様な用途で使用できます。
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