ノギスについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ノギスのメーカー3社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ノギス関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:株式会社ハープ、2位:株式会社ミツトヨ、3位:シンワ測定株式会社となっています。
ノギスとは、測定物の寸法を簡単に測定できる測定器です。外形用ジョウと呼ばれる部分に測定物をはさみ、そのはさんだ部分の寸法を読取ります。内側用ジョウの部分を使用すれば、部品や穴の内寸を、デプスバー部では深さの測定が可能です。
ノギスには、主尺(メインスケール)と副尺(バーニアスケール)が有り、これらから目視で寸法を読み取ります。近年では寸法がデジタルで表示されるデジタルノギスが主流となっています。これは、バーニアスケールは人によっては読み取る値が変わる可能性があり、かつ目視での読取りに若干の時間を要するためです。
部品の寸法を測定するために使用します。一般的にはバーニアスケールのついたノギスでは0.05mm単位、デジタルノギスやダイヤルノギスでは、0.01mm単位での測定が可能です。部品をつくる現場や組み立ての現場で寸法を測定する場面があれば、その簡易さからノギスを使用する事が最初の選択肢となります。部品の厚み、外形、内寸、深さなどを測定できますが、測定物にある程度の硬さが必要です。例えばゴム材料のローラーやシート材を測定する場合、ノギスで挟んだ時にゴムが柔らかいと変形してしまい、正しい寸法の測定をできません。
ノギスは手軽で容易に寸法を測定できるのが特徴です。デジタルノギスでは100分台まで瞬時に表示されとても便利です。注意点としては、寸法は100分台まで瞬時に表示されますが、その測定精度(器差)は通常 ±0.02mm程度、もしくはそれ以上持っています。それを理解して測定値を扱う必要が有ります。0.1mm刻みの寸法であれば全く問題は有りませんが、はめ合い公差が入っている部分の測定では、測定の精度が満たされないためマイクロメーター等を使用することが多いです。
ノギスは、主尺の入った基準面を持つメインのフレームに、測定物を挟むジョウがスライド可能に構成されています。基本的にジョウは基準面に対して直角ですが、測定物を強く挟み込んだ場合はジョウが微小に傾き、誤差要因となり得ます。一般的にノギスには定圧で測定物に当てる装置は付いていないので、測定時には注意が必要です。
寸法測定をする機器を設計する際の指針の一つに、アッベの原理というものが有ります。これは、「計測を高い精度で行う為には、基準と測定物を同じ軸上に配置する」というものです。実はノギスは基準面(主尺が入っている面)と同じ軸上に測定物を置けないのでこの原理に反しています。しかしながらノギスの特徴を理解して使用する事で、簡単・便利・高精度に寸法の測定を行う事ができます。
参考文献
https://www.mitutoyo.co.jp/products/nogisu/menu/nogisu.pdf
https://www.monotaro.com/s/pages/readingseries/sokuteikougukisokouza_0101/
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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