搬送機器のメーカー5社・11製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
搬送機器は、倉庫での搬送、仕分けや工場でのワークの移動等に利用されています。ベルトやチェーンによるコンベア式の形状が多いですが、広く垂直昇降機や無人搬送システム(AGV)、天井搬送システム等も搬送機器に含んで製造しているメーカーもあります。
搬送機器は、重量があり大型の部品やパーツ、軽量で小型の半導体、壊れやすい食品類などさまざまなものを運んでおり、それぞれが安定して搬送できるよう形状や材質、モータの性質等が工夫されています。
搬送機器は自動車のパネルやタイヤといった大型のパーツの搬送にはなくてはならない存在になっています。他にも大型の工場での作業には搬送機器が利用されています。
食品工場では生菌の繁殖を嫌うので、ステンレス製のベルトを使用して、雑菌が繁殖しないよう搬送されています。ステンレスは耐薬品性も優れているので消毒にも強く、かつ耐熱性もあります。
コンベア式以外にも、粉体や細かな部品には吸着、吸引式の搬送機器も使用されています。
搬送機器の中で、モータによって駆動するコンベアベルト式の機器について解説します。この機器はベルトがモータによりゆっくりと回転することで、ベルト上に置いたものを搬送しています。
多くの生産現場では日々製品や部品を搬送するプロセスが多く発生しています。
このプロセスはいまだ人が担っていることがほとんどです。
そのため、人の代わりにロボットを用いて自動化できないかということで開発されたのが搬送ロボットです。
搬送ロボットのアドバンテージとしては、人よりもスピードが速いこと、正確であること、24時間稼働することができることが挙げられます。
セイコーエプソンなどが販売しているスカラ(垂直多関節)ロボットは、搬送ロボットとして食品メーカーや部品メーカーなどで実際に生産現場に導入されています。
ピックアンドプレイス作業やベルトコンベアーから別のコンベアーに物を移動させるような単純作業で活用されています。
搬送機器の種類としては、昇降装置、搬送コンベア、搬送ロボット、無人搬送車(AGV)などがあります。
昇降装置は、工場や倉庫で使用されています。
数キログラムの小さい物から自動車などの大きな物まで搬送することができます。
また、仕組みがシンプルなため、安全に荷物を搬送することができます。
搬送コンベアは、主に製造ラインで利用されています。
電動やエアーで動くタイプや、傾斜でローラーの上を転がる非動力タイプなどがあります。
無人搬送車(AGV)は、床に設置されたマグネットテープや、QRコードをカメラモジュールで読み取って、決められたルートを正確に走行することができます。
国内搬送機業界の2020年3月時点における売上高TOP3は、キトー(587億:連結)、ローツェ(377億:連結)、西部電機(237億:連結)の順になっています。
世界に目を向けますと、物流業界最大手のアマゾンでは、自前で持つ物流倉庫の完全無人化に、搬送機器を使って取り組んでいます。
先進国を中心とした労働力不足の問題や生産性向上といった面から、搬送機器業界はこれからますます成長していく業界であると言えます。
参考文献
https://jss1.jp/column/column_067/
https://www.nke.co.jp/product/conveyor/h_selection.html
https://jss1.jp/column/column_068/
https://jss1.jp/column/column_053/
https://suik.jp/greport?code=SM000389
https://www.kito.co.jp/topics/2017/20170426_195/
https://www.epson.jp/products/robots/lineup/?category=products&no=1&fwlink=sa581
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている搬送機器のカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。