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データダイオードについての概要、用途、原理などをご説明します。また、データダイオードのメーカー5社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。データダイオード関連企業の2024年10月注目ランキングは1位:株式会社ワイ・デー・ケー、2位:富士通株式会社、3位:三菱パワー株式会社となっています。
データダイオード (英: Data Diode) とは、一方向のデータフローを保証するコンピュータネットワークセキュリティのデバイスです。
通常はセキュリティの高いネットワークと一般的なネットワークを接続する役割を果たします。重要な情報が格納されたネットワーク (例:製造工場や電力や交通インフラなどの公共システムを運用・制御するネットワーク) をインターネットに接続する際にデータ流出を防いだり、外部からの侵入を完全にブロックしたりすることでネットワークのセキュリティを向上させることが主な目的です。
データ転送が一方向のみであるため、ネットワークの混雑や通信エラーなどが重要ネットワークに影響を及ぼすことがありません。これにより、重要ネットワークのシステム信頼性が向上します。
ただし、一方向通信であるためTCPなど確認応答方式のプロトコルではセッションの確立ができません。そのような確認応答型のプロトコルを使用する場合には、別途プロトコル仕様に対応したプロキシー機能が必要になります。また、データダイオードは特定のセキュリティ要件に基づいて設計されますが、セキュリティ脅威は常に進化しています。新たな脅威に対応するために、定期的なアップデートや監視が必要です。
データダイオードは一方向通信の特性を持つため、特定の用途においてセキュリティを向上させるために使用されます。主な使用用途は以下の通りです。
重要な機密情報が格納されたネットワークと外部のネットワークを接続する際に使用されます。機密データが転送されることを防ぎ、外部のネットワークから隔離することが可能です。防衛相のネットワークや政府機関のネットワークなどが、重要ネットワークの一例です。
産業用制御システムやSCADAシステムは、工場や公共インフラストラクチャーを制御するために使用されます。これらのシステムはセキュリティ上の脆弱性があり、外部からの攻撃や不正アクセスに対して特に脆弱です。データダイオードは制御システムの重要ネットワークと一般ネットワークの間でデータ転送を制御し、制御システムへの外部からの侵入を防止します。
企業や組織の内部ネットワークはインターネットと接続されている場合、悪意のある攻撃やマルウェアの侵入リスクが高まります。データダイオードを導入することで外部からの攻撃を防止することが可能です。一方向通信の特性により、内部ネットワークのセキュリティを向上させることに寄与します。
電子投票システムでは投票情報を保護し、不正アクセスや投票結果の改ざんを防止するためにデータダイオードを使用することが多いです。投票情報をデータダイオードを介して送信することで、選挙システムのセキュリティが強化されます。
データダイオードの原理は一方向のデータフローを確保することで、重要情報の流出を防ぐことです。これは、物理的なハードウェアまたは専用のソフトウェアによって実現されます。
物理的なハードウェアを使用する場合、データダイオードは光ファイバーケーブルや電気ケーブルを使用してインターネットなどへ接続します。重要ネットワークからのデータ転送は、データダイオード内で光信号または電気信号として変換されることが多いです。しかし、インターネットなどから重要ネットワークへのアクセスは許可されず、データダイオードはこの方向の通信をブロックします。
専用ソフトウェアを使用する場合、データダイオードは重要ネットワークと一般ネットワークを仮想的に接続する役割を果たします。重要ネットワークからはソフトウェアによってアクセスできますが、逆方向のデータ転送は許可されません。ソフトウェアのデータダイオードはデータのフィルタリングや制御を行い、セキュリティを強化する製品です。
データダイオードを選ぶ際は、以下のような要素を検討します。
物理的なハードウェアとソフトウェアの両方が存在します。どちらの種類も、環境に合った適切な製品を選ぶことが必要です。
データダイオードはセキュリティ上重要な役割を果たすため、信頼性が高いことが重要です。信頼性の高い製造元やブランドを選ぶことで、品質の保証が得られます。また、過去の実績や評価、ユーザーレビューを確認することも信頼性を評価する際に有意義です。
長期的な運用を考慮する必要があるため、製造元が長期間にわたってサポートやアップデートを提供しているか、保守体制が整っているかを確認することが重要です。適切なサポートが得られない場合、セキュリティ上のリスクが高まる可能性があります。
特定の要件に応じてさまざまな機能を持つことがあります。例えば、特定のプロトコルをサポートするか、高帯域幅のデータ転送が可能か、冗長性があるかなどの要件に応じて適切な機能を持つデータダイオードを選ぶことが重要です。選択するデータダイオードがネットワーク環境と要件に適合しているかを確認する必要があります。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年10月の注目ランキングベスト5
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 株式会社ワイ・デー・ケー |
43.6%
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2 | 富士通株式会社 |
20.8%
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3 | 三菱パワー株式会社 |
18.8%
|
4 | BlackBear TechHive Japan株式会社 |
8.9%
|
5 | アドソル日進株式会社 |
7.9%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年10月のデータダイオードページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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歴史のある会社
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■物理的な切断を施し、完全に受信データを遮断 RECEIVER ⇒ TRANSMITTER 間の通信は UDP 独自プロトコルを使用。 RECEIVER 側からの IP 情報を遮断し、TRANS...
2023年12月20日