ツェナーダイオードのメーカー10社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ダイオードは、n型半導体とp型半導体をつなげたものです。両端に印加するバイアスの極性に応じて導通の度合いが変化する整流作用を示します。
通常のダイオードでは、かなり高い逆バイアス電圧をかけても電流は流れません。しかし、ツェナーダイオードと呼ばれる特殊なダイオードは、ある閾値以上の逆バイアス電圧をかけると急激に大量の電流が流れる独特の特性を示します。
こうした特性を利用することによって、回路内で一定の電圧を保つ際に用いられているのです。
ツェナーダイオードの大きな特徴は、ある値以上の逆バイアスが加わったときに急激に電流を流し、それ以上電圧が上昇するのを抑えることができる点にあります。
そのため、不安定な電源の電圧を一定に保つ為やサージ電流から回路守る為に用いられているのです。
例えば、安定的ではない電源と並列に、ツェナーダイオードを逆バイアスになるように接続します。その結果、電源の電圧がツェナーダイオードの降伏値よりも高くなれば、ツェナーダイオードに大きな電流が流れるため、電圧を下げて回路にかかる電圧を一定に保つことができます。
ツェナーダイオードが示す独特の特性の起源については、ツェナー効果とアバランシェ効果の2つが関わっていると言われています。
前者は、混入不純物濃度の高い半導体を用いてpn接合を作る事で逆バイアスがかかった際に発生する空乏層が薄くなり、ある閾値上の値において電子がトンネル効果が生じ空乏層を飛び越えて電気伝導を生じるという現象です。
また後者は、高いバイアスより強く加速された電子が半導体原子に衝突する事により多くのキャリアを叩き出し、叩き出された電子が半導体原子に衝突して更に多くのキャリアを叩き出すということを繰り返して電子雪崩を起こし、大量の電流が流れるという現象です。バイアスが閾値を超えると、ツェナー効果で空乏層を飛び越えた電子が高い逆バイアスで大電流を起こすアバランシェ効果が発生し、それが電圧降下を引き起こすため電圧を閾値にまで下げることになります。
すると、回路にかかる電圧を一定に保つことになり不安定な電源の安定化や外部からのサージから回路を守ります。
参考文献
https://www.rohm.co.jp/electronics-basics/diodes/di_what6
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社