ダイアフラムポンプのメーカー17社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ダイヤフラムポンプは容積式ポンプに分類されるポンプで、ダイヤフラムと呼ばれる膜を往復動させることにより流体を移送します。
ダイヤフラムポンプは強力な自吸能力を有するので、超高粘度液体の移送も可能です。その為、化学プラントなどで多く使用されています。
またサニタリー性を追求し内部をステンレス鋼で製作した、CIPやSIPも可能なポンプがあります。
このようなポンプは基本的にサニタリー継手仕様であり、分解洗浄も容易にできるようになっています。このように食品、医薬品業界で使用できるダイヤフラムポンプもあります。
ダイヤフラムポンプは基本的に渦巻きポンプ等の遠心ポンプが使用できないところで威力を発揮します。遠心ポンプが使用不可能な場合とは、強力な自吸能力が必要な箇所、超高粘度流体、高い吐出圧等です。
その為、超粘度の食品を扱う食品工場や、超高圧の装置を使用する化学プラントなどで使用されます。
また、ダイヤフラムポンプは基本的にポンプ自体に回転部分が無いので、材料の選定が比較的柔軟にすることができます。
その為、耐食性のある材料で作成し薬品用のケミカルポンプとして使用する場合もあります。
ダイヤフラムポンプはダイヤフラムポンプが往復動する事により、吸引と排出を繰り返します。
イメージとしては注射器をイメージしてもらうとわかりやすいです。注射器のピストンを引くと液体が吸入され、ピストンを押すと液体が排出されます。ダイヤフラムポンプはそのピストンの代わりがダイヤフラムという膜になり、吸入側と排出側に逆止弁を設ける事で吸入と排出を制御します。
しかし、この構造上ダイヤフラムポンプはかならず吸引か排出のどちらかの動作しかしないので、液体の流れは連続的ではなく断続的になります。これを脈動と言いますが、これが問題になるところではダイヤフラムポンプは使用できません。
問題になるようならば3連などのダイヤフラムポンプを検討する必要があります。
また、ダイヤフラムを油圧で駆動する際はもしダイヤフラムが破れても問題が無いかをよく確認する必要があります。
食品業界では問題となるので、ダイヤフラムが破れた場合には警報を発するセンサーを取り付けている場合もあります。
参考文献
https://www.tacmina.co.jp/library/coretech/45/
https://www.yamadacorp.co.jp/products/a1-b02/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
バルブボールで吐出の切り替えを行う、オーソドックスなエアー駆動式のダブルダイアフラムポンプです。
非常に多くのタイプを取り揃えており、安価でかつ使用用途、吐出量に合わせた最適なポンプを選択できます。
材質はアルミやステンレスなどの金属製から、ニトリルゴムやテフロンなどの樹脂まで製造しているので、搬送する液体の特性も選びません。
電気駆動への変更や、粉体仕様、半導体仕様など、ニーズに応じたオーダーメードができるのも特徴です。
脈動を抑えるダンパーなどの特殊部品も多数取り付けることができます。
バルブボールで吐出の切り替えを行う、オーソドックスなエアー駆動式のダブルダイアフラムポンプです。
エアー切り替えに世界特許を取得した「アンバランス式エアバルブ」を使用しており、高粘度の液体などの搬送時にポンプが停止してしまうのを防ぎます。
またエアー駆動式で問題になる、寒冷地での弁の凍結問題に対しても、特殊なバルブ構造により解決しています。
金属製、樹脂製など様々な材質、サイズのポンプを取り揃えているため、用途に合わせて最適なポンプを選択できるのも特徴です。
薬液などの移送に活用できる、エアー駆動の定量ダイアフラムポンプです。
ダイアフラムが隔離したチャンバーに取り付けられている、リークフリーな構造をしているのが特徴です。
ダイアフラムが摩耗損傷した場合でも液体がリークせず回収タンクに集められるため、毒性の液体を運ぶのに適しています。
またPTFE製で耐薬品性に優れ、定量性にも優れているため、薬液などの搬送にも適切です。
吐出量や使用用途に合わせ、ソレノイド駆動式とモーター駆動式を選択できます。
世界特許を取得した、独自の形状をもつエアー駆動式のダブルダイアフラムポンプです。
ダイアフラムの内側を液体が流れる、特殊な構造「センターフロー」を使用しています。
ダイアフラムの外側を活用する従来型と比べ、大幅な消費エアーの低減を実現、効率的な搬送ができます。
また部品点数が大幅に減少することで、メンテナンス性が向上し、小型化も実現しています。
溶剤、接着剤、塗料、化学品、化粧品など、様々な製品の移送が可能です。