マイクロポンプについての概要、用途、原理などをご説明します。また、マイクロポンプのメーカー20社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。マイクロポンプ関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:株式会社榎本マイクロポンプ製作所、2位:株式会社村田製作所、3位:シナノケンシ株式会社となっています。
マイクロポンプ(英語: Micro pump)とは、小型で精密なポンプで、微小な液体の制御や操作を行うための装置になります。
分析機器や、医療、バイオ、ナノテクノロジーの分野で利用されます。
マイクロポンプは、機械的な動力機構を必要とする機械式と、物理的な外力により駆動させる非機械式に分類できます。
最も一般的なマイクロポンプの種類は、機械式の圧電式マイクロポンプです。非機械式では、光駆動のマイクロポンプ、ナノモーターで作動するマイクロポンプ、毛細管現象を利用するマイクロポンプが開発されています。
マイクロポンプの使用用途としては、精密機器や、医療機器、バイオ機器、ナノテクノロジーに利用されています。
一般的に販売されているマイクロポンプは機械駆動の電圧式マイクロポンプですが、使用用途に応じて、非機械駆動のマイクロポンプも採用した方が効果的になることがある可能性があります。
マイクロポンプの使用例を以下に示します。
マイクロポンプは、機械駆動を用いる圧電式マイクロポンプから、非機械式の光駆動のマイクロポンプ、ナノモーターで作動するマイクロポンプ、毛細管現象を利用するマイクロポンプの動作原理について説明します。
圧電式マイクロポンプは、ダイヤフラムという膜を圧力によって膨張させたり圧縮させたりすることにより、液体の輸送を行う仕組みになります。バルブを取り付けることで、より精密な液体の輸送を行えるようにした製品もあります。
光駆動式マイクロポンプは、光の放射圧という、光が物体の表面で反射や屈折すると物体に力が作用するという現象を利用して液体の輸送を行う仕組みになります。バイオ分野に主に利用されます。
ナノモーター式マイクロポンプは、細胞内のエネルギーを機械的な動きに変換できるナノモーターを利用して液体の輸送を行う仕組みになります。
毛細管現象式マイクロポンプは、細い管状物体の内部の流体は表面張力によって上昇するという毛細管現象を利用して液体の輸送を行う仕組みになります。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe1986/68/5/68_5_653/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pscjspe/2012A/0/2012A_985/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri1946/60/3/60_3_180/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tsj1973/31/7/31_7_435/_pdf
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マイクロポンプのカタログ一覧はこちら企業
株式会社ケー・エヌ・エフ・ジャパン 株式会社アクアテック*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社榎本マイクロポンプ製作所 | 17.6% |
2 | 株式会社村田製作所 | 12.6% |
3 | シナノケンシ株式会社 | 9.2% |
4 | 日東工器株式会社 | 9.2% |
5 | 高砂電気工業株式会社 | 7.6% |
6 | 株式会社日本計器製作所 | 5% |
7 | アダマンド並木精密宝石株式会社 | 5% |
8 | エイブル株式会社 | 4.2% |
9 | 有限会社アットモル | 3.4% |
10 | 株式会社テクノ高槻 | 3.4% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のマイクロポンプページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されているマイクロポンプが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
ピエゾマイクロポンプ SDMPシリーズは、圧電型ダイアグラム式マイクロポンプで、高砂電気工業株式会社の標準的な製品になります。
外形が25×25×4.8 ㎜と小型薄型で、質量が約4gと軽量なことが特徴です。
液体の触れる部分に金属を使用していないため、化学反応などで液体の性質が変化する心配はありません。
吸引時に自動吸引が可能なことに加え、呼び水が必要なく、希少な液体を無駄にしないため、コストを削減できます。
村田製作所のマイクロブロアは、駆動源にセラミックスを用いたマイクロポンプになります。
セラミックスの超音波振動を利用した空気の輸送行いますが、液体の輸送には適していません。
セラミックスを用いているため、1辺20㎜程度の小型で、最小2.3㎜の薄さの設計をしていることが特徴です。
最大流量や最大圧力、薄さに応じて、4種類のラインラップが展開されています。
日本計測製作所のピエゾポンプは、駆動部に圧電セラミックを使用しているため、反応速度が速く、インクジェットの様に液体を噴射できることが特徴です。
液体の噴射時は、10nl単位で可能であり、微量の液体の連続噴射も可能です。
周波数や電圧の調整により、6桁の単位幅で流量の調節が可能です。
使用している駆動力には、摩擦する部分がないため、非常に長寿命なことが特徴です。
日東工器のバイモル型マイクロポンプは、18種類のラインラップがあり、使用用途に応じて適切なマイクロポンプを選択することが可能です。
バイモル型マイクロポンプは、圧電素子の振動によって駆動するため、消費電力が少なく、小型で軽量、長寿命で低動作音なこと、電磁ノイズの発生がないことが特徴です。
材質のラインラップが豊富で、使用する液体に適した材質を用いることで様々な液体に対応できます。
RP-M5F・チューブ式ローラーポンプは、小型軽量の卓上設置型のマイクロポンプで、試薬や培養液、洗浄液の輸送に使用されます。
ポンプのケースは、SUS304のステンレス鋼を使用しているため、腐食に強いことが特徴です。
チューブの交換時は、消耗品のチューブのみを交換するだけのため、汚染物質の侵入を防ぐことができ、より高寿命・高精度でマイクロポンプを使用し続けることができます。
チューブには、独自開発のスプリング方式を使用しているため、交換が容易にできます。
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