アキュムレータのメーカー15社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
英語で accumulate が「蓄える」や「積み重ねる」という意味であることから、
何を蓄えたり積み重ねるかによって技術分野ごとに異なった装置があります。
たとえばコンピュータ/プロセサーでは演算結果を一時保存したりそのまま次の演算に使う累算器、
電力では蓄電池や蓄電装置、風力発電では風車と発電機の間で油を循環させバランスをとるシステムなどです。
本記事では「油圧・空圧システムにおいて加圧された流体を蓄える蓄圧器」に絞って解説します。
気体を加圧することによってエネルギーを蓄え、必要な際には膨張させることでエネルギーを放出させるという
特徴があります。
この蓄圧器は hydraulic accumulator の意味で、油圧や空圧を使う装置の一種です。流体の圧縮と膨張を利用します。
容器に蓄えられた蓄圧気体 (圧縮気体) に対して弁を開放することで膨張させ、そのエネルギーを緊急時の補助動力源にすることが主目的ですが、
それ以外にも、衝撃圧力の吸収と緩衝、管内圧力上昇の緩衝、システムの無駄な消費電力の低減等の用途があります。
気体式蓄圧器の原理を説明します。
この装置では主に窒素を使い、これを加圧収縮させたり膨張させることでエネルギーの出し入れをおこないます。
容器 (シェル) の材質には腐食のおそれがないカーボンスチール、ステンレススチール、アルミ、合成材の中で
システムに合ったものが使われます。
容器の内部で窒素ガスを封入するブラダ (bladder) は膀胱と同じ言葉ですが、この装置では伸縮可能なゴム製の隔膜です。
このことから、この装置は bladder accumulator とも呼ばれています。
容量には大小があり 0.5〜450 リットル、許容最大圧は約 990 気圧とされています。
窒素ガスを使うのは大気中に豊富に (約78%) 存在するため入手しやすく、また化学的に安定なためです。
まずバルブを開き、窒素ガスよりも高圧な作動液を注入します。窒素ガスがブラダごと収縮し、これによってエネルギーが蓄えられます。
作動液は液体であるため圧力による体積変化は無視でき、蓄積されるエネルギーは熱力学のとおり窒素ガスの収縮ぶんになります。
蓄積されたエネルギーが必要なときはバルブを開き作動液を流出させます。
ブラダの中の窒素ガスが膨張し作動液を勢いよく放出することでエネルギーが利用できます。
この蓄圧方式には以下のようなメリットがあります。
参考文献
https://www.nacol.co.jp/products/flash/pdf/10.pdf
https://www.hydac.com/de-en/products/hydraulic-accumulators/bladder-accumulator.html
http://www15.wind.jp/~Glauben_leben/Buturi/Netu/Netubase4.htm
社員数の規模
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