漏れ電流計のメーカー8社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
漏れ電流計(英語: leakage current measure)とは、電気機器からの漏れ電流、いわゆる漏電の数値を測定する機器です。
一般にmA以下の微小な電流を測定できるクランプメーターのことを指します。
漏れ電流は下記の3つに大別されます。
保護導体電流(接地漏れ電流) とは、IEC 60601-1規格において、「主電源部品から絶縁体を通ってまたは絶縁体を横切って保護接地導体または機能接地接続線に流れる電流」として定義されています。
タッチ電流(接触電流)、またはエンクロージャの漏れ電流とは、IEC 60990規格において、「設置または機器の1つまたは複数のアクセス可能な部分に触れるときの人体または動物の身体を通る電流」として定義されます。
患者漏れ電流とは、IEC 60601-1規格において、「患者接続から患者を経由してアースに流れる電流」として定義されます。
一般電気設備から医療機器まで、法令で定められた基準に適合するか否かを判断するために使用されています。
漏れ電流は人体に及ぼす影響が大きく、微弱であっても死に至らしめる可能性が高いため、正確に測定する必要があります。
漏れ電流計は、回路を切断せず、測定しようとする線に挟むことで電流を測定します。
回路に直接接続しないため回路への影響も少なく、安全に測定可能であることが特徴です。電流検出の原理は、電流が流れることで発生した磁界を検出することで、測定電流に比例した出力を取り出します。
検出方法認定は、最も一般的なCT方式、ロゴスキーコイル方式、ホール素子方式、フラックスゲート方式があります。
参考文献
https://www.texio.co.jp/uploads/GLC-9000%E6%93%8D%E4%BD%9C%E6%A6%82%E8%A6%81.pdf
http://www.shizukendenko.org/2905/p12-19.pdf
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
横河計測株式会社の「CL420クランプオンプロセスメータ」は回路を切断することなく電流の測定が可能な漏れ電流計です。
クランプメータは電線を「はさむ」だけで電流を測定できる装置のため、回路を切断することなく測定できる点が特徴です。
本機は別売にはなりますが、出力ケーブルをつけることでレコーダーやデータロガーに記録することが可能です。
このオプション機能により、他の簡易電流計ではできない、連続した計測、記録に適しています。
株式会社テクシオ・テクノロジーの「GLC-9000リーケージカレントテスタ」は様々なケースの漏れ電流を測定可能な漏れ電流計です。
接地漏れ電流、エンクロージャ漏れ電流、患者漏れ電流など計8種類もの漏れ電流の測定モードが搭載されている点が一番の特徴です。
JIS,IEC,ULなど計9種類の各種規格に適合しているところも汎用性が高いです。
操作性としても、最初から規格毎の試験手順が組み込まれており、またインターフェースも豊富なため高い拡張性も有しています。
共立電気計器株式会社の「MODEL2433」はデジタルタイプの中口径クランプ漏れ電流計です。
クランプメータは電線を「はさむ」だけで電流を測定できる装置で、回路に直接接続されないため、回路を切断することなく測定できる点が特徴です。
したがって、回路の切断、接続が不要なため、安全面においても優れた商品です。
本機は高性能シールドコアを採用しており、外部磁界の影響が極めて少ない設計となっています。
三和電気計器株式会社の「CL50MA/S」は漏れ電流測定や回路開発時の消費電流測定に適した漏れ電流計です。
クランプタイプのため、挟むだけで簡単に漏れ電流が測定でき、USBケーブル、SDカードで簡単にデータをパソコンに移行可能。
本機は機能性に優れており、メモリに記録し呼び出し可能(ロギング機能)。
測定中のデータを固定でき、テストリードを外した後でも数値確認が可能なデータホールド機能付き。
マルチ計測機器株式会社の「M-1140XBluetooth内蔵クランプリーカー」はスマートフォンとBluetoothで接続し、波形表示やデータ活用が可能な次世代の漏れ電流計です。
クランプタイプのため、挟むだけで簡単に漏れ電流が測定可能です。
Bluetoothが備わっている点が本機の最大の特徴です。
この機能を利用し、位置情報の管理、複数のデバイスとの一元管理、サーバーへの測定データ蓄積が可能です。
モノタロウでチェック
ミスミでチェック