クランプメーターのメーカー12社・46製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
クランプメータとは、回路に流れる電流を測定する装置です。
一般の電流計は電流回路の内部に組み込む必要があり、回路を遮断する必要があったり、危険を伴ったりします。
一方で、クランプメータは回路の一部の電線部分を外からクランプするだけで電流が計測できるため、回路を遮断する必要がなく、素早く安全に作業を行えます。
簡易的に回路に流れている電流値を知りたい場面で使用されます。
例えば、電気工事作業における通電の事前および事後確認や、電気回路が故障した時の、原因調査のための通電部確認など様々な場面で用いられます。
また、クランプメータの最大の特長である回路を切断する必要がないことを利用し、稼働中の装置の動作を止めることなく点検保守をする必要のある24時間稼働装置の電流測定にも利用することができます。
クランプメータは、電流計のように直接電流回路に接続しているわけではないため、回路に流れる電流を実測することはできません。
そこで、回路の電線に流れている電流から発生する磁場を測定することで電流換算値として出力しています。
具体的にはクランプメータのクランプ部分には磁気コアがあり、その部分で磁場を検知し電流値に換算しますが、交流と直流で磁場の極性が異なるため、観測のための原理も異なります。
多種ある測定方式の中でも直流と交流どちらも検知できる方式として、ホール素子式があります。
この方式では、磁気コア内にホール素子を組み込むことで、被測定回路に発生している磁界を電圧として計測し、内蔵されたアンプを介して電流値に換算しています。
原理の項でも少し触れましたが、電流回路には直流回路と交流回路があります。
計測したい回路の電流成分と測定したい精度によって適切なクランプメータを選定することが重要です。
一般に、大きな精度を必要としない場合であれば、直流と交流どちらも対応できるホール素子式選定すればよいと思いますが、回路の設置位置など場合によってはうまくクランプできないことも想定されます。
交流の場合であれば、コアがないロゴスキー式のクランプメータを選定することでクランプ部を曲げながら計測することができます。
参考文献
https://www.hioki.co.jp/jp/products/listUse/?category=44
https://www.marutsu.co.jp/contents/shop/marutsu/mame/184.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Testo770-1-AC/DCクランプメータは、クランプ部がスライドして開くため、配線が込み合った場所などの測定を安心して行うことができるクランプメータになります。
自動で直流電流と交流電流を判別することができるため、測定時に余計な操作が必要なく、便利に使用することができます。
抵抗や導通、ダイオード、静電容量を測定することができ、多彩な用途で使用することができます。
ディスプレイは大型の2ライン表示のため、見やすく、作業がしやすくなっています。
testo770-3-Bluetooth搭載クランプメータは、配線が複雑に入り混じっているような場所でも安全に使用することができるクランプメータになります。
Bluetoothが搭載されており、専用のアプリであるtestoスマートローブを使用することで、測定しながらスマートフォンなどで、測定値やそのグラフ、レポートの作成を行うことができます。
起動時の突入電流の測定や電力、テストリードを使用したマイクロアンペア測定、温度測定用のアタッチメントを使用すれば、温度の測定も同時に行えるため、便利に使用することができます。
AC/DCクランプメータCM4375は、日置電機社のクランプメータのラインラップの中でも、挟みやすく、狭いケーブル間に入れやすいクランプメータになります。
交流と直流を自動で判別し想定するため、事前に設定する手間が省けるうえ、1000Aまで(直流電圧は1500V)まで測定することができます。
電流センサ部の強度は高く、開閉回数の保証が3万回まで可能です。
モニターには、突入電流の実効値とピーク値を同時に出力することができるため、すぐに次の測定に取り掛かることができます。
AC/DCクランプメータCM4372は、Bluetooth無線通信を使用して、リアルタイムに測定データをスマートフォンなどに送信することができるクランプメータになります。
使用温度範囲が-25~65℃で、IP54の防塵性があるため、様々な環境で使用することができます。
測定項目は多彩で、モータの始動電流波形や波形最大値、実効値、電流測定、最小値、ピーク値などをスマートフォンなどの専用のアプリGENNECTCrossに保存することができ、データの処理などの効率化を行うことができます。
DCL11Rは、バックライト付きのコンパクトタイプのクランプメータになります。
真の実効値や正弦波以外の交流電圧や電流の真の値を測定することができる基準であるrueRMSに対応しており、測定データを安心して利用することができます。
突入電流が流れて15分後に自動で流れる電流を100分の1にするオートパワーオフ機能が搭載されており、安全にクランプメータを使用することができます。
安全に使用できる国際基準であるIEC61010を満たしています。
U1190シリーズ3.5桁ハンドヘルド・クランプ・メータは、手のひらサイズのクランプメータで、持ちやすいことが特徴です。
キーサイト社の独自技術であるワイヤーセパレータによって、束の中からワイヤーを選択して測定することができます。
LEDライトが内蔵されており、暗い場所を測定するときに便利に使用することができます。
直流電流の測定時に、高い電圧を検知した場合、プローピングの過程を通さずに非接触電圧検出装置が作動し、警告します。
U1210シリーズ3.5桁ハンドヘルド・クランプ・メータは、キーサイト社のクランプメータのラインラップの中でも大電流の測定に適している製品になります。
クランプの開け口が52㎜と広いため、大電流を安全に測定することができます。
事前に設定しておくことで、表示や警告音で導通テストをスムーズに行うことができます。
Bluetoothによる無線通信によって、データのリアルタイムの測定が可能で、作業を効率化させることができます。
Fluke381は、ACとDC療法対応でリモートディスプレイ搭載のクランプメーターになります。
FLUKE社独自のワイヤレステクノロジーによって、リモートディスプレイを測定地点から最大9m離れたところから表示させることができます。
ローパスフィルタと独自の信号処理技術によって、ノイズの多い電気環境下でも安定して実測データを測定することができます。
持ちやすい大きさをしており、防護服などを装着している状態でも使用しやすく。3年保証が付いています。
Fluke323は、FLUKE社のクランプメーターのラインラップの中でも、小さい電圧や電流の測定に適した製品になります。
商用電気機器や家庭用向けの電気機器に対して使用することに適しており、400AAC電流の測定、600VAC/DC電圧の測定と、その目的に最適な電流や電圧の設定をしており、無駄なく利用することができます。
国際的な安全基準であるCATIV300V/CATIII600Vを満たしており、安全に使用することができ、2年保証がついているため、購入するときも安心できます。
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