基板外観検査装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、基板外観検査装置のメーカー16社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。基板外観検査装置関連企業の2024年2月注目ランキングは1位:日本ミルテック株式会社、2位:株式会社サキコーポレーション、3位:ヤマハ発動機株式会社となっています。
1987年~1991年昭和電線電纜勤務 高分子材料研究室にて電線の被覆材の研究に従事>1991年~1997年小池国際特許事務所にてパテントエンジニアとして勤務>1997年~2005年GE横河メディカルシステムにて知財部員として勤務>現在、ライターとして活動
基板外観検査装置とは、プリント基板などの基板への実装部品の良否、不具合を調べる装置です。
この装置では、実装部品の位置ずれ・断線・ショート・クラック・部品浮き・はんだ付けなどに問題がないかを調べています。電子基板の検査には正しく動作するかという機能試験の他に、各電子部品が正しい位置に欠陥なく装着されているかを検査する、基板外観検査 (基板検査・実装検査) があります。
電子基板検査はAOI (Automated Optical Inspection) と呼ばれており、基板外観検査によって問題がなければ、実際に設計通りに動作するのかという機能検査です。この機能検査ではファンクションテスタが使用されます。
基板外観検査装置は、様々な装置に搭載される基板のチェックに使用されています。基板に実装された部品の位置のずれや断線、部品浮きおよびはんだ付け不良などのチェックを実施し、下記のような欠陥を発見することが可能です。
なお、基板外観検査によって問題がなければ、実際に設計通りに動作するのかという機能検査が行われ、機能検査にはファンクションテスタが使用されます。
このような基板外観検査装置は、電子基板の回路の集積化が進み、小さく集積された基板では人間の目視によるチェックが困難となってきたことから導入が増えています。また、省力化・省人化などによるコストダウンや生産性アップ、人的ミスを減らしての品質価値を高めることもメリットです。
基板外観検査装置においては、人間と同様に外観を見る「目」の機能を果たす装置と、良し悪しを判断する「頭脳」の機能を果たす装置が最低限必要な構成です。これにより、人間の目視によっておこなっていたチェックを代わりに実施します。
したがって、基板外観検査装置は目となるカメラと頭脳となる画像処理ソフトウェアを搭載したコンピューターによって構成されています。
基板外観検査装置で最も検出されるはんだ付け不良の判定方法を説明します。基板外観検査装置において、はんだ付けの良し悪しは、基板接着面境界と電子部品接着面との境界を結ぶ直線距離を閾値として、はんだ部分の長さがこれを超えるか否かによって判断されます。
つまり、ソフトウェアの判断は、はんだ部分が閾値以上の長さであれば、はんだが基板と電子部品間を電通可能な状態でつないでいる良であり、閾値未満であれば不良です。部品の形状など、電子基板によって閾値が変わるため、画像処理ソフトウェアにはあらゆる閾値データを入力しておく必要があります。
近年では、複数のカメラを用い三次元撮影する、X線カメラで透過画像を撮影する、レーザーの反射光データを得るなどして、二次元の通常のカメラだけでは検出できない欠陥の検出を可能としています。例えば、三次元撮影をおこなうと、はんだ部分の高さや面積および体積などを計測できるため、はんだ量や大きさおよびフィレット形状などの測定ができます。
このような自動化された光学的手段による基板外観検査は、AOIと呼ばれています。AOIとは「Automated Optical Inspection」の略で、和訳すると自動光学検査です。
これまで、基板の外観試験は人間の目視によりおこなわれていました。しかし、人間によるチェックでは、検査員の経験や主観によって合格・不合格の基準が異なる場合がありました。また、検査項目が増えるとそれに伴なって人員も増やす必要があるため人件費の増加にもつながっていました。
さらには、工場でライン生産される電子基板の生産数は膨大で、目視による検査では処理能力に限界があり生産数に追い付きません。このため、生産効率の向上が難しいという課題もあります。そこで、基板外観検査装置を導入して人の力で実施していた検査を自動化し、生産効率の向上とコスト削減を達成しています。
PR 3Dハイブリッド光学外観検査装置 YRi-V
ヤマハ発動機株式会社
YRi-Vは、2次元検査、3次元検査、4方向アングル画像検査を1台に搭載した3Dハイブリッド光学外観検査装置です。
高速・高解像度のカメラを搭載した新開発の検査ヘッドや8方向プロジェクター、高性能GPUなどの採用により、56.8cm2/sec(当社最適条件時)の圧倒的な検査スピードを実現するとともに、超高分解能 5μmレンズや同軸照明の採用により狭隣接の極小部品や、これまで難しかった鏡面部品の傷・割れ・欠けなどの検査能力を高めるなど、従来からの利便性や機能性をさらに拡大しつつ、検査性能を大幅に向上させています。
■新設計GUIの採用
先進的なデザインと見やすさを両立した、新操作画面デザインを採用。GERBER変換、CAM変換(ODB++)、CAD変換(ASCII変換)に対応し、マウンタ部品データからの簡単変換が可能。お客様の活用データから事前の検査データ作成が容易に。
■モバイル判定 & QAオプション
不良画像を無線LAN経由で、オペレータのモバイル端末に送信し、良否の判定が可能。ラインオペレータが兼務することで、省人化をサポート。
■自動検査データ作成
CAD、CAM、各種マウンターデータ等、あらゆるデータから検査データへのダイレクト変換に対応。ガーバデータからも基板画像を自動生成。DIP基板もスルーホールを自動検出し、検査データの自動作成が可能。
■部品ライブラリ自動マッチング 【AI機能】
カメラで撮像した画像から、AIが部品種を自動的に特定し、最適な部品ライブラリを自動的に適用。検査データ作成の簡易化に貢献。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年2月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 日本ミルテック株式会社 |
12.9%
|
2 | 株式会社サキコーポレーション |
11.7%
|
3 | ヤマハ発動機株式会社 |
10.0%
|
4 | JUKIオートメーションシステムズ株式会社 |
7.9%
|
5 | 新電子株式会社 |
7.5%
|
6 | 株式会社レクザム |
6.7%
|
7 | オカノ電機株式会社 |
6.3%
|
8 | ノードソン・アドバンスト・テクノロジー株式会社 |
6.3%
|
9 | 太洋テクノレックス株式会社 |
5.8%
|
10 | マランツエレクトロ二クス株式会社 |
5.4%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年2月の基板外観検査装置ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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Metoreeに登録されている基板外観検査装置が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
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三谷商事株式会社 JUKIオートメーションシステムズ株式会社 株式会社ジェイエイアイコーポレーション 東芝テリー株式会社