画像センサーのメーカー26社・95製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
画像センサーまたはイメージセンサー(英語: Image sensor)とは、光の情報を電気信号に変える部品です。
デジタルカメラや撮影機材などに搭載されている、CCD(Charge Coupled Device、電子結合素子)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor、相補型金属酸化膜半導体)が該当します。
画像センサーは機械にとっての「目」に相当しています。カメラで使われる画素数は画像センサーの数を意味しています。
それぞれのセンサーは光の強さを検知します。光の強さは数値化されて電気信号として処理されます。
画像センサーはカメラの歴史とともに進化しました。
また、近年では医療器材や産業用ロボットへ応用されています。産業の現場では、目視検査に代わるシステムへ導入されています。
例えば数量のカウントや欠品をチェックする有無検査や、傷や欠陥をチェックする外観検査に応用されています。
また、高度な画像解析技術との組み合わせにより、文字判別(OCR: Optical Character Recognition)や3次元測定が実現しています。
エッジコンピューティングの発達により、画像センサーと末端での機械学習を組み合わせた車の自動操縦システムの開発が行われるなど、AI時代にも必須のデバイスです。
画像センサーの中心となるのが、受光素子(フォトダイオード)です。この半導体は光の強弱を感じ、電荷として蓄えることが可能です。
受光素子に光が当たると光の強さに比例した量の電子が生じます。半導体としての性質を利用して電子を蓄積させ、その量を数値化するのが画像センサーの基本原理です。
受光素子に蓄えられた電子をどのように信号化するかによって、異なる原理の装置が存在します。
CCDにおいてはこの電荷をCCD転送路によって電気信号へと変換します。この転送路では、素子から素子へとバケツリレーのように電荷が移動します。
CMOSにおいては、受光素子一つ一つに増幅回路(アンプ)が組まれていることから、複数の受光素子を経由することなく転送することが可能です。
CMOSは装置一つで駆動するので、電力消費が低いことと処理速度が速いことがメリットです。また、CCDよりも製造コストが低いことも注目されています。
CMOSよりCCDの方が画質について有利だ、という比較もありますが、CMOSにおけるノイズ低減技術など画像センサーの進歩は日進月歩と言えるでしょう。
画像センサーには複数のサイズがあります。通常、センサーサイズが大きくなるにつれて画質が良くなる傾向にあります。理由としてはセンサーのサイズが大きいほど、より多く集光することができるためです。写せる光の範囲、すなわちダイナミックレンジが広がることによって白とびや黒つぶれが少なくなる画像を撮像することが出来ます。
また、同じ画素数の画像センサーでもサイズが大きいほど画質が良くなるのは、1画素(1ピクセル)あたりの受光面積が大きいのでノイズ低減効果もあるからです。
FA用の画像センサーを補間する機器として照明があります。
画像センサーが外乱光の影響を受けずに安定的にワークを検出するために照明を必要とします。
照明の方式としては代表的なものが3つあります。
画像センサーの価格は2つの選定ポイントによって決まります。それは「視野」「精度」になります。
まず「視野」ですが、通常画像センサーは画素数が大きいほど、より細かいものを検出することが出来ます。画素数が大きくなるとセンサーのサイズも大きくなり価格が上がります。但し、画素数が大きくなるとデータの転送に時間がかかるため処理時間が大きくなります。運用するシステムのタクトに合わせたセンサーを選定することが重要です。
「精度」はより高画素な画像センサーのほうが高くなります。また、検出する物体によってモノクロセンサー、カラーセンサーが必要になりますが、RGB/HSVによる色空間を認識できるカラーカメラのほうが価格が高くなります。
参考文献
https://www.keyence.co.jp/ss/products/vision/visionbasics/
https://global.canon/ja/technology/s_labo/light/003/04.html
https://global.canon/ja/technology/s_labo/light/003/05.html
https://www.photografan.com/basic-knowledge/compare-camera-sensor-sizes/
https://jss1.jp/column/column_80/#i-5
https://www.keyence.co.jp/ss/products/vision/visionbasics/basic/hard/illumination.jsp
https://www.keyence.co.jp/ss/products/vision/visionbasics/tips/price.jsp
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
CV-Xシリーズは色や形状、光沢に左右されない多品種対応の画像センサーです。
ラインスピード、設置スペース、検査製品などの複数条件から選択できる合計22種類のエリアカメラと、3次元形状測定を行うLJ-V接続、照明技術を採用することで、さまざまな検査対象に対応します。
設定作成や運用、維持が容易で長期にわたり安定稼働させることができ、誰でも容易に管理ができます。
オートキャリブレーション機能で自動座標合わせを行い、ロボットでのピッキング+検査を実現することができます。
SVシリーズは高度な検査・測定・位置決めなどを手軽に行える画像センサーです。
コンパクトなボディながらも高速CMOSセンサ、Dual Core CPU、Gigabit Ethernetを搭載しており、同社従来製品の3倍の高速撮像と高速検査を実現し、高速画像圧縮・高速画像出力により「検査画像全数保存」を実現します。
検査機能の設定は寸法計測とパターンマッチングの2通りから簡単に設定でき、SV Web Console(Webサーバ機能)を搭載しているので遠隔からでも設定できます。
iVuは、対象物の向きや形状、位置や色を判別することができる画像センサで、さまざまな通信規格に対応しているので、製造現場での統合が容易に行なえます。
内蔵のリモートタッチスクリーンを用いれば、手の届きにくい場所でも使用できます。
レンズマウントはCマウントなので既存のさまざまなレンズを流用し、柔軟な運用ができます。
IP67の高い防水・防塵性能を持っているので過酷な環境でも安定して使用することができます。
In-Sight 2000ビジョンセンサはパワフルな画像処理ツールを使用可能な工業用画像センサです。
このようなツールを使用すれば、一枚の画像から複数の対象を検査したり、複数の検査を実行したりすることができます。
モジュール式の設計なので状況にあわせたレンズ、フィルタ、カバーなどを交換することができ、フレキシブルな設置を可能にします。
また、特許出願中のLEDをリング照明を内蔵しており均一な拡散照明を行うことができます。
N10-W02はオートフォーカス機能と自動露出機能を搭載した小型の画像センサーです。
オートフォーカス機能を搭載することによりピント合わせが不要で、最適な露出が自動設定されるため設置や調整に要する工数を大幅に削減できます。
PoE(Power over Ethernet)に対応しており、LANケーブル1本でデータ通信と電源供給を行うことができ、外形サイズは91mm×45mm×38mm、重量は約145gとさまざまな場所に柔軟に設置できます。
MatroxIrisGTRは最大500万ピクセルでカスタマイズ可能な画像センサです。
デュアルコアCPUを搭載しているので高速な画像処理が可能です。
モバイルPCとしての機能も搭載しており、OSとしてMicrosoft Windowsが動作するモデルでは小型PCの様に自由にシステム開発を行うことができ、Linuxモデルでは、専用ソフトがプリインストールされておりプログラムレスで画像処理開発を行うことができます。
FHシリーズはAIを取り込んで検査を自動判別する機能に長けた画像センサーです。
AI技術を導入し、キズ抽出フィルタでキズの定義をしなくてもAIがキズの特徴を判別し、AIファインマッチング機能により良品状態の画像データを自動蓄積することにより精度を上げばらつきの過検出を抑制、目視検査手法を熟練技師のような精度で自動化することができます。
従来の汎用画像処理システムでAI画像処理が可能なため専用環境を構築する必要がなく、多様な高解像度カメラやMDMC照明、多段撮撮、4箇所並列処理により様々な製品工程に使用できます。
MVS-OCR2シリーズは高解像度で簡単操作を実現した画像センサーです。
イメージセンサのメガピクセル化により、同社従来製品にくらべて8倍の解像度、2倍以上の視野、新アルゴリズムによる照明のムラやゆがみにも対応することができ、より正確な検査が可能になりました。
読取能力が向上し、通過位置が一定でなかったり印字間違いや文字欠け、文字抜けなどにも対応可能で、主に印字検査機として用いられ食品製造現場での幅広い印字検査ニーズに対応できます。
モノタロウでチェック
アズワンでチェック
ミスミでチェック