FPCについての概要、用途、原理などをご説明します。また、FPCのメーカー25社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。FPC関連企業の2023年3月注目ランキングは1位:株式会社フジクラ、2位:株式会社松和産業、3位:タツタ電線株式会社となっています。
FPCは柔軟性のあるプリント基板のことです。紙のように薄く、柔らかいのが特徴です。通常の基板よりも軽量小型で経済的なため、近年では広く用いられるようになりました。
FPCはフレキシブル基板とも呼ばれ、Flexible Printed Circuitsの頭文字を取って略した名称です。
FPCは電化製品や民生品に広く使用されます。代表的な使用用途はスマートフォンです。スマートフォンの制御基板はほとんどの場合、FPCが使用されています。小型軽量のため、普段から携帯する製品には重宝されます。
家電の中では液晶テレビなどに使用します。電子制御基板を小型化可能なため、経済的に有利です。他製品としてはキーボードやプリンターなどにも使用されており、使用用途は幅広いです。その他、重厚長大産業にも用いられています。近年では、宇宙開発や航空産業にも必需部品となりました。
FPCの仕組みは、基本的にはプリント基板と同じですが、最大の相違点として基材がフィルムであることが挙げられます。絶縁性を持ったポリイミドやポリエステルなどのフィルムに、銅などの金属を配線として回路が印刷されます。フィルムと銅箔はともに12μm~50μm程度なので、貼り合わせてもかなりの薄さを維持することができます。
FPCは以下の方法で製作します。
上記の工程で軽量で丈夫なFPCが完成します。FPCには片面FPCと両面FPCがあります。両面は片面よりも耐久性は劣る反面、設計が高密度にできるのが利点です。両面FPCでは、片面FPCの工程が繰り返されて製作されます。
近年では、FPCにリジッド基板をはさんだフレックスリジッド構造の基板や多層構造のFPC基板も開発されています。基材としては、ポリエステルよりもポリイミドの方が熱に強く丈夫です。
FPCには、柔軟性が高い、重量が軽い、高価であるという3つの特徴があります。
FPCを使用する上での注意点は、大きく分けて2つあります。
以上の点を考慮してFPCを使用する必要があります。
Credence Resarchの調査によると、世界のFPC市場は年々増加しています。2018年から2027年にかけて年平均成長率 10.6%で推移すると予測され、フレキシブルエレクトロニクスの世界市場規模は2027年には約4.5兆円に拡大すると予測されています。
市場が拡大している背景として、自動車、家庭用電化製品、航空宇宙業界でのFPCの需要の高まりが関係しています。
参考文献
https://www.mektron.co.jp/product/fpc/
https://www.p-ban.com/about_pcb/flexible.html
https://www.okidensen.co.jp/jp/prod/fpc/flexible/fpc_setumei.html
https://www.elephantech.co.jp/pickups/what-is-flex-pcb/
https://www.credenceresearch.com/report/flexible-printed-circuit-boards-market
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株式会社松和産業 株式会社イー・スクエア*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年3月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社フジクラ |
19.5%
|
2 | 株式会社松和産業 |
18.5%
|
3 | タツタ電線株式会社 |
12.7%
|
4 | 日本メクトロン株式会社 |
5.4%
|
5 | 住友電工プリントサーキット株式会社 |
4.4%
|
6 | 株式会社キョウデン |
3.9%
|
7 | 沖電線株式会社 |
3.9%
|
8 | 日本モレックス合同会社 |
2.9%
|
9 | 日本シイエムケイ株式会社 |
2.9%
|
10 | キャノン・コンポーネンツ株式会社 |
2.4%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年3月のFPCページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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実装FPCは、片面や両面、多層において、様々な部品を実装した状態で購入することができるFPCになります。
実装については、C4実装やワイヤーボンディング、ACF実装、ACP実装などを発注することができます。
FPCの製造過程のシート状態で、部品の実装が行われるため、単品のFPCを購入後に実装する場合に比べ、品質や廃品が出ないなどの面で、有効です。
モジュール化まで対応しており、カスタマイズ性が高いことが特徴です。
両面FPCは、両面に配線がある基板であり、片面のFPCよりも設計自由度が高いことが特徴です。
表面と裏面の接続には、スルーホール接続やビア接続で導通しているため、使用用途に応じて、適切な接続方法を選択することができます。
小型で高密度が要求される製品に対しての使用に適しており、スマートフォンやデジタルビデオカメラ、ノートPCなどに利用されています。
高速伝送用FPCによって、インピーダンス制御を行うことが可能です。
カッパーフレックス相互接続アセンブリーは、省スペース性と軽量性に優れている、柔軟な取り付けができるFCPになります。
様々なコンポーネントから取り付けたい部品を選択することができるため、無援に近い組み合わせの中から、使用用途に応じた最良のFPCを発注することが可能です。
重複している部品を集約することや、組み立て時間や在庫の管理を世界規模の製造システムで行っているため、コストの削減に有効です。
カッパーフレックスジャンパーは、高密度の場所同士を接続することに適したジャンパーとして機能する、エンジン制御ユニットや、DVDプレイヤー、コントローラー、消費者向けの医療機器などで使用されるFPCになります。
プリント基板やワイヤーハーネスでは接続できないような小さなスペースでも使用することができます。
3次元配置が可能なため、1つのパッケージで様々な機能を有することができます。
機械的なストレスなどを緩和するような構造をしているため、耐久性があります。
曲げ感知FPCは、電力の供給が必要ない状態で曲げを感知することができるFPCになり、日本メクトロン社の独自の開発品になります。
金属基板よりも薄型軽量で、立体形状に成型が可能であるため、様々なセンサやウェアラブルデバイス、ヘルスケア機器などの、様々な使用用途で使用することができます。
熱膨張によって、反屈することなく使用することができるため、温度が高くなる危険性のある場所において使用する場合でも、問題なく使用することができます。
高屈曲FPCは、電子機器の可動部分の配線として使用される、柔軟で信頼性の高いFPCになります。
光ピックアップが3000万回以上、携帯ヒンジが20~100万回以上可能で、繰り返しの屈曲が非常に要求されるような電子機器に搭載することができるほどの高屈曲性が特徴です。
屈曲半径を小さく設定することができるため、様々な使用用途のヒンジへ使用することができます。
85℃の状況でも問題なく使用することができるため、高温がで動作するHDD内部の配線でも使用されています。
フレキシブルサーキットは、情報精密機器向けの柔軟性の高いFPCです。
薄型軽量で、自由に曲げることができるため、設計上で耐屈曲性が基板に求められる場合に便利に使用することができます。
様々なカスタマイズが可能で、繰り返しの屈曲に対して非常に高耐性を持つ片面FPC型から、片面FPCに比べて複雑な配線が可能な両面FPC、基板とケーブルが一体となった構造で、高密度の実装が可能となっている多層FPCが選択できます。
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