X線検査装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、X線検査装置のメーカー29社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。X線検査装置関連企業の2022年7月注目ランキングは1位:カールツァイス株式会社、2位:コメットテクノロジーズ・ジャパン株式会社 エクスロン事業部、3位:株式会社エー・アンド・デイとなっています。
X線検査装置は、対象物を破壊することなく、目では見えない領域の異物や破損を知ることができるため、元素の特定や有害物質の含有を正確に計測できる装置です。
X線を機検査品に照射して得られる透過画像に基づき、目に見えない内部の状態を検査・評価します。
可視光カメラでは撮影できない内部を透視することができることから、モノづくりの際、異物混入や有害物質対策といった高品質を維持するためには欠かせない装置となっています。
いまやX線検査装置は医療・食品・電子部品の製造加工のみならず、建築業界や航空業界などとあらゆる場面で利用されるようになっています。
具体的には、病院でのレントゲン撮影や空港での荷物チェックが挙げられます。
また、医療業界においても内視鏡分野やCTスキャナシステム、デジタル線システムはもちろん、動物研究といった研究分野で使用されることがあり、製造分野でも電子回路の内部に対して非破壊検査が行われることがあります。
X線とは、放射線のひとつであり、高いエネルギーを持ち光束で飛ぶ“粒子”と“粒子線”、短い波長の“電磁線”の総称を指します。
X線を含む放射線には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線、中性子線の計5種類があります。
このなかでもX線はガンマ線と並んで波長が非常に短い電磁波であることから物質の透過性が高く、物質を構成する原子と原子の間を通過することができます。
ただし、鉛や鉄の厚い板で遮ることができます。
X線が物質の原子核のまわりを回る電子と衝突すると、光電効果や非弾性散乱といった様々な相互作用が起きます。
このような現象が起きなかったX線が物質を透過して透過X線となり、その染料が多いほど明るく白く映る仕組みです。
逆に透過する際に減衰した部分は暗く黒く映ります。実際、レントゲンなどを使用して撮影した画像はモノクロですが、この色の濃淡はX線の透過量に起因しています。
一般に、透過X線の強さは、対象物質の原子番号と密度、厚みなどの要素により決まることが分かっています。
X線は1895年レントゲンによって発見された波長が概ね1pm - 10nmの電磁波です。
放射線のひとつでもあり、健康診断や非破壊検査などのX線撮影や回折現象を利用した結晶構造の解析等に使われています。
このX線検査装置ですが、殆どの方が持っているイメージでは、全身を撮影するような大掛かりな装置だと考えます。
しかし、現代では多種多様な携帯型のX線検査装置があり、主に非破壊検査用として、工場や建設現場などで利用されています。
その特長は、いつでも場所を選ばず簡単に利用できる可搬式の非破壊検査装置と謡われています。
ポーラブルX線と高精度デジタル検出器の合体で、あらゆるものをX線画像で検査する装置です。
検査対象を破壊せずに、割れ・亀裂・腐食等の異常、溶接部分の仕上がり具合が確認可能です。
機動性に富み、工場や建設現場の完成や定期検査に最適です。但し、X線ですので、取り扱いには十分注意が必要です。
X線検査装置を使用するには「エックス線作業主任者免許」の取得が必須です。
その資格取得には、次の4科目の試験を受け、合計で60%(各科目40%)以上の得点で合格する必要があります。
科目は以下の通りです。
(1)X線の管理知識(2)X線の測定知識(3)エックス線の生体に与える影響(4)関係法令
尚、この免許は更新等はなく、一度合格すれば永久に保持出来る資格です。
免許試験は大体の場合、全国7か所の公益財団法人 安全衛生技術試験協会で定期的に行われます。
この資格を保有する技術者の方々は放射線障害やX線調査等を実施する、X線に関する保全の専門家です。
資格取得後は、医療現場のみならず、製品の非破壊検査等の工業分野でも幅広く活躍可能です。
業務としては、放射線障害防止の為の立ち入り禁止区域の確認や装置検査、X線照射調整や管理等です。
参考文献
https://jss1.jp/column/column_44/
https://www.matsusada.co.jp/column/words-xray3.html
https://www.anritsu.com/ja-jp/infivis/knowledge-center/technical-topics/what-is-x-ray-inspection
http://www.shikakude.com/sikakupaje/xsen.html
https://toreck.co.jp/industrial/question.html
https://www.matsusada.co.jp/support/faq/xm_xins/x-ray-license.html
https://www.fujielectric.co.jp/products/x-ray_inspection_system/industry_01.html
https://www.rigaku.co.jp/products/ndt/rfm/product/radioflex-cr-1012/
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
X線検査装置のカタログ一覧はこちら企業
コメットテクノロジーズ・ジャパン株式会社 エクスロン事業部 カールツァイス株式会社 ポニー工業株式会社 アンリツインフィビス株式会社 日本ベーカーヒューズ株式会社&ベーカーヒューズ・エナジージャパン株式会社 株式会社ニコンソリューションズ 株式会社エー・アンド・デイ 株式会社システムスクエア 株式会社マグネテックジャパン ヤマト科学株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年7月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | カールツァイス株式会社 | 10.9% |
2 | コメットテクノロジーズ・ジャパン株式会社 エクスロン事業部 | 8.4% |
3 | 株式会社エー・アンド・デイ | 6.4% |
4 | オリンパス株式会社 | 5.5% |
5 | 株式会社島津製作所 | 4.5% |
6 | ソフテックス株式会社 | 4.5% |
7 | オムロン株式会社 | 3.9% |
8 | 株式会社イシダ | 3.9% |
9 | 松定プレシジョン株式会社 | 3.5% |
10 | 株式会社リガク | 3.5% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年7月のX線検査装置ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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Metoreeに登録されているX線検査装置が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
本製品は、分解能が0.4/0.6/1/2/3μmの5段階で切り替え機能がついており、ユーザビリティを考慮した筐体デザインの汎用ナノフォーカスX線顕微検査装置になります。
高速な検査機対応機能も追加されており半自動検査機にも対応、検出器は最大傾斜は60℃で直径400mmのステージサイズを搭載した製品になります。
モニターの倍率は7400倍で幾何倍率は1200倍と高い倍率を有し、スケール表示機能やオートアライメント機能、オートフォーカス機能など様々な機能が搭載しています。
他にもワークを自動的にまっすぐに整列させる機能や傾斜時に見たい場所から逃れないように着目点設定機能なども搭載されています。
高分解能X線検査装置専用オプション 加熱装置を用いると、最大400℃までの高温条件下で、試料の観察が可能です。
昇温条件は5℃/sでの昇温が可能です。
自然冷却と冷風冷却が可能で、約3℃/秒以下での冷却が可能です。
またN2ガスを用いることができるので、不活性雰囲気下での観察も可能です。
外観カメラもついているため、表面観察とX線透過観察が同時に行えます。
専用ソフトを用いることで、表面とX線透視動画を同時に再生することもできます。
噛み込み検査機能搭載X線検査機AD-4991シリーズは、X線を用いて、高感度で異物検査が可能です。
1グループ100品種、10グループまで登録できるので、製品数が多くても対応可能です。
異物検査以外にも、形状検査、個数検査などの検査機能が備わっています。
HACCP取得のための食品検査機としても使用できます。
包装シール部に中の商品が噛み込んでいるかどうかを、自動でチェックすることもできます。
本製品は、非破壊で対象物の内部を検査することができる卓上型のマイクロフォーカスX線透過検査装置(縦照射型)になります。
小型で高い精細モデルのものから大型で高い透過力モデルのものまで幅広いラインナップ(6種類のシリーズ)があり、用途に応じて最適なシリーズを導入することが可能です。
工業分野や医療分野、生物学分野なども非破壊検査が可能で、例えばECUに使用されるBGA/QFN/SON/DEN/LGA/コネクタなどの目視不可な部品の検査にも用いることができます。
μRay8700シリーズは管電圧130kVの、高い透過力の為、鮮明な画像観察が可能です。
天井扉も開閉可能の為、縦に長い試料の出し入れも簡単です。
保存済みの画像と比較しながらの観察が可能です。
クリックした場所が、画面中央に来るようにステージが動くため、高倍率で細かい所まで観察したい時には便利です。
事前に登録した場所にステージを自動で動かせる機能があるため、繰り返し同じ試料の同じ場所を簡単に観察することができます。
本製品は、オートプログラムコントロール機能搭載で高性能X線管と高感度検出器が設定膜厚のばらつきを大幅に減少させることを実現した高い測定精度および再現性を可能とした蛍光X線膜厚検査装置になります。
専用のソフトウェアとパソコンは独立しているため、非常時のバックアップやデータ整理の作業性、生産現場における利便性を考慮した測定器になっています。
内部構造をモジュール化しイニシャルコストを削減、部品交換も必要なものだけ迅速に行うことが可能といったメンテナンス性にも優れている製品になります。
三次元計測X線CT装置(TDM1000H-Ⅱ(2K))は最高分解能0.5μmと高い分解能を持つため、微細な三次元構造観察が可能です。
またコントラスト分解能も高いため、従来のX線CT装置では困難だった、軽元素の観測も可能です。
立体画像と断面画像の同時表示機能により、試料の観測部位と位置の対比が容易です。
取得した画像をもとに、寸法測定、密度測定、空孔率、三次元粒子計測などの測定も可能です。
直線加速型X線装置 LinatronXpはパルスX線発生装置とモジュレーターが、それぞれ持ち運び可能な容器に収納されています。
そのため装置の設置と撤収がスムーズに行えます。
現場での設置時間は5分、暖気時間は10分のため、短時間で装置の準備を行うことが可能です。
90メートルの長ケーブル付きコントロールもオプションについているため、屋外での測定でも十分対応できます。
空冷式では、0℃~50℃、水冷式では-20℃~50℃の条件下で測定が可能です。
Quadra 7は、ノードソン・デイジ社のメンテナンスフリー仕様でシールド・トランスミッシブ管X線発生器が搭載された製品になります。
解像度は10Wまでは0.1μm/20Wまでは0.3μmの認識が可能、管電圧は30~160kVで最大出力は20W、6.7M pixel フラットパネル検出器を搭載しています。
モニターは24インチの4K対応、最大幾何学倍率2500倍でデジタルズーム使用時は最大68000倍となっております。
サンプルの最大重量は5Kgで最大高さは210mmまで対応、マッピング機能を使用して観察の位置を指定したり、オートトラッキング機能を使用して目標の位置をずらすなどの観察方法も可能となっております。
Quadra 5は、Nordson DAGE社のメンテナンスフリー仕様でシールド・トランスミッシブ管X線発生器を搭載した製品になります。
Nordson DAGE社の長寿命な3.0M pixelフラットパネル検出器を搭載し、最大幾何学倍率2500倍、デジタルズーム使用時は最大45000倍を可能としています。
解像度は10Wまでで0.35μm/20Wまでで0.95μmの認識が可能、管電圧は30~160kVで最大出力が20Wとなっています。
テーブル寸法は508×444mmでエアーによるAXiSも標準装備、24インチのモニターを搭載で簡単なマウスの操作だけですべての操作が可能、またサンプルの最大重量は5Kgまで対応できサンプル自体を回転させないのでスムーズに観察点に移動可能な仕様となっています。
Quadra 3は、Nordson DAGE社のシールド・トランスミッシブ管X線発生器を搭載した解像度0.95μmの認識が可能な製品になります。
管電圧は30~160kVで最大出力が10W、1.4M pixelフラットパネル検出器を搭載し、最大幾何学倍率2000倍、デジタルズーム使用時は最大7500倍を可能としています。
テーブル寸法は508×444mmでサンプルの最大重量は5Kgまで対応でき、マッピング機能を使用して観察の位置を指定したり、オートトラッキング機能を使用して目標の位置をずらすなどの観察方法も可能となっております。