レーザー変位計についての概要、用途、原理などをご説明します。また、レーザー変位計のメーカー13社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。レーザー変位計関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:オムロン株式会社、2位:三菱電機株式会社、3位:株式会社小野測器となっています。
レーザー変位計は対象物の高さ、位置、もしくは距離を非接触で計測を可能とする計測機器です。他にも、厚み、幅や寸法測定にも用いられ、用途に応じて、様々なパラメータを計測することができます。焦点を共有するセンサーやレーザー三角測量センサーは、厚みや幅などの複数ポイントの計測を行うことが可能です。用途に応じて様々な計測が可能であることから、生産・製造から研究・開発までと、幅広いシーンで活用されています。
レーザー変位計は非接触で、ミクロン単位での高精度の計測が可能で、応答時間が短いという特徴を有しています。また、従来測定困難であった回転体の測定や狭い場所での測定が、レーザー変位計の出現により容易になりました。
このような特徴を有しているレーザー変位計は、自動車、半導体、電機・電子、鉄鋼・金属、医療関係と様々な業界で使用されています。自動車では部品受入、組み立て、製品の良否判定まで、製品が完成するまで長いフローで活用されています。
レーザー変位計の測定原理は、三角測量を利用したものです。主な部品構成としては、投光部と受光部に分かれています。投光部は投光素子と投光レンズ、受光部はリニアイメージセンサと受光レンズで構成されています。これらの部品を利用して、対象物の測量を行い、変位量の検出を行います。
測定原理は以下のとおりです。まず、投光部の投光素子からの光が投光レンズにより集光され、対象物に投影されます。光の一部は対象物を反射して、受光部の受光レンズを通して、リニアイメージセンサに光が届きます。ここでリニアイメージセンサ上に光のスポットができ、対象物の位置を検知します。対象物が移動すると、リニアイメージセンサ上の光スポットが移動するため、この移動量を検知して対象物の変位量を検出します。
リニアイメージセンサの他に、PSD(Position Sensitive Device)と呼ばれる位置検出素子を利用したものもあります。
レーザー変位計の使い方には様々なものがありますが、代表的なものに寸法測定、変位測定、形状測定があります。
寸法測定とは、厚み測定や段差測定、内外径測定など、静止状態での寸法測定を行います。基準面までの距離と測定面までの距離を測定し、その差分を寸法として出力します。
変位測定とは、動的測定を言い、振動する物体の振幅や、回転体の振れ測定などがあります。一定のサンプリング周期で測定点までの距離を測定し、その最大最小値から変位量を求め出力します。
形状測定とは、面の平坦度、弯曲面の弯曲度などを測定します。複数箇所の距離を測定し、測定点の座標と測定値から測定範囲の形状を出力します。
駆動機構にセンサーヘッドを取り付けて使用する場合、固定と比べ剛性が劣る為、振動などの外乱を受けやすくなります。そのため、高精度測定では、センサーヘッドを剛性の高い固定スタンドに取付、測定物を動かす方法が一般的です。
レーザー変位センサーの精度はセンサー特性と外部環境によって変化します。
センサーの特性には、分解能だけでなく、直線性、温度特性、などがあり、精度はこれらを全て考慮して算出します。
例えば、分解能が±1 μm、直線性が±0.2%F.S(測定範囲20 mm)、温度特性が±0.08%F.S/℃(測定温度範囲1 ℃)とした場合、直線性は20 mm×0.1%=0.02 mmとなり、温度特性は20 mm×0.08 %=0.016 mmとなります。これらを合計すると±0.037 mmとなり、これが測定精度ということになり、ミクロン単位の測定はできないことになります。
このように分解能が高くても、直線性や温度特性が悪い場合には正確な測定ができません。高精度測定をする場合には、測定範囲が小さく直線性が良いセンサーを使用し、温度変化のない環境で測定する方が良いということになります。
また、測定物の色や表面状態でも測定値が変化する場合もあるので、測定物の状態にあったセンサーを選択することも必要です。
参考文献
https://www3.panasonic.biz/ac/j/service/tech_support/fasys/tech_guide/measurement/laser/index.jsp
https://www.keyence.co.jp/products/measure/
https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure/select/
https://ac-faq.industrial.panasonic.com/jp/faq_detail.html?id=5914
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
レーザー変位計のカタログ一覧はこちら企業
株式会社トプコン アメテック株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | オムロン株式会社 | 18.9% |
2 | 三菱電機株式会社 | 15.7% |
3 | 株式会社小野測器 | 13% |
4 | 北陽電機株式会社 | 10.3% |
5 | パナソニック株式会社 | 9.2% |
6 | 有限会社エムティプレシジョン | 5.4% |
7 | 株式会社東陽テクニカ | 5.4% |
8 | サンテスト株式会社 | 4.9% |
9 | オプテックス・エフエー株式会社 | 4.3% |
10 | Micro-Epsilon Japan株式会社 | 3.8% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のレーザー変位計ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されているレーザー変位計が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。