変位センサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、変位センサーのメーカー44社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。変位センサー関連企業の2023年1月注目ランキングは1位:株式会社共和電業、2位:パナソニック株式会社インダストリアルソリューションズ社、3位:三菱電機株式会社となっています。
変位センサーとは、被計測物とセンサー間の距離や、被測定物自体の厚みや高さなどを計測するセンシング機器です。
接触式のセンサーから、レーザーを用いた非接触式のセンサーなど用途に応じて様々なセンサーがあります。
加工装置や搬送装置など、被測定物との距離を正確に知る必要がある場合には、変位センサーを用いてその距離を測量することができます。
また、製品の外観検査など、被測定物の厚み情報が必要な場面でも活用されます。厚み測定は、接触式のノギスでも可能ですが、複雑な形状であったり、触れると不都合なことがあったりする場合は、非接触型の変位センサーを用いることで非破壊検査が可能です。
レーザー変位センサーでは、原理的に非接触計測ができますが、その方式はいくつか種類があります。
ある被計測物との距離を測る場合は、拡散反射方式か正反射方式のレーザー変位計が用いられます。どちらも、レーザー光源からの光を被計測物表面で反射させ、その反射光を受光部で検知することで距離を判定します。
受光部はある一定の領域幅をもっており、反射光の角度によって受光部が異なります。受光部が変化するとそれに応じた電流が検知され、その情報をもとに距離の値に換算します。
その構造上、ある角度を超えて傾いた被計測物表面へ光源を入射した場合は、反射光が受光部へ返ってこないため、検出できません。この許容傾きは変位計の設計により、一般に拡散反射方式の変位センサーの方が、検出角度が広いです。
まずは、用途が距離検出なのか、厚みや高さなどの形状情報を取得することなのかを確認します。距離検出であれば、その計測レンジにあったものの中から、被計測物の表面の傾きをどれくらいか想定し、その角度以上の計測が可能な製品を選定します。厚み測定の場合は、検出レンジを確認します。
その後、計測自体をどれくらいの精度で実施したいかによって、分解能や検出精度およびリニアリティのスペックを選定します。どれも計測精度に影響を及ぼす因子であり、一般に精度が高いほど高額になるので、あまりオーバースペックにならないように注意しましょう。
また、計測精度と同時に本体自体の設置が可能かも注意しておくといいでしょう。取り付け部分に十分なスペースがない場合は、小型の変位センサーから選定する必要があるかもしれません。
変位センサーには、大きく分けて直線変位センサーと回転角変位センサーがあります。直線変位センサーは長さを計るセンサーで、回転角変位センサーは角度を計るセンサーです。
検出方法には、直線変位センサーの場合だと電磁気や抵抗変化、光、超音波が、回転角変位センサーの場合だと電磁気や抵抗変化、光が用いられます。
検出方法に電磁気を使用した変位センサーには、直線変位だと差動トランスやリニアスケールが、回転角変位だとシンクロやレソルバが用いられます。
参考文献
https://www.rohm.co.jp/electronics-basics/memory/memory_what2
https://books.google.co.jp/books?vid=ISBN4501115408
http://www.jsg.co.jp/technical1.html
https://www.tamagawa-seiki.co.jp/products/resolver-synchro/synchro-about.html
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変位センサーのカタログ一覧はこちら企業
ソーラトロンメトロロジー 武藤工業株式会社 エミック株式会社 株式会社共和電業 株式会社リベックス レニショー株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年1月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社共和電業 | 8.6% |
2 | パナソニック株式会社インダストリアルソリューションズ社 | 6.4% |
3 | 三菱電機株式会社 | 5.9% |
4 | 株式会社東京測器研究所 | 4.8% |
5 | 株式会社マコメ研究所 | 3.7% |
6 | 株式会社エー・アンド・デイ | 3.7% |
7 | 新光電子株式会社 | 3.2% |
8 | 株式会社東陽テクニカ | 3.2% |
9 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 | 3.2% |
10 | ジック株式会社 | 3.2% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年1月の変位センサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている変位センサーが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
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記載内容 Orbitデジタル製品カタログ ◆ペン型デジタルゲージプローブ ◆ブロックゲージ・フレクシャ ◆Orbitネットワークモジュール ◆ゲートウェイモジュール ◆...
2022年3月11日
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2022年3月11日
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2022年3月11日
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工作機械の組み立てに使う測定機です。
2023年1月6日
変位センサーのカタログ17件分をまとめてダウンロードできます!お迷いの方は便利な無料の一括ダウンロード機能をご利用ください。
企業
ソーラトロンメトロロジー 武藤工業株式会社 エミック株式会社 株式会社共和電業 株式会社リベックス レニショー株式会社静電容量変位センサ Accumeasure Dは、ナノメートルオーダーの分解能であるレーザー変位センサです。
標準仕様のプローブとケーブルが-130℃~200℃の耐熱であることの他、1つのプローブで複数の測定レンジを選択可能なことや、アンプ外寸が高さ53mm、幅103mm、奥行き120mmと手に乗せることが可能なほどのサイズであることが特徴です。
金属やシリコン、カーボンなどの導体や、半導体の測定に最適です。
Microtrak3は、レーザーヘッドのみで完結したスタンドアローン型のコンパクトなレーザー変位計です。
専用のコントローラーが要らず、レーザーヘッドと電源のみで動作が可能なことが最大の特長で、セットアップが非常に簡単です。
レーザーダイオードの反射光の受光部にはCMOSセンサーがあり、三角測量で変位を測定し、レーザーヘッド内にローパスフィルタを内蔵しています。
アナログデジタル2種類の出力が可能で、PCへデータを直接保存することも可能です。
MicroSense8800シリーズは、ステージ精度評価や平坦度測定に最適な非接触式の静電容量型変位計です。
温度特性と直線性に優れており、分解能はサブナノメートルであるため、姿勢制御や位置決めに適しており材質の影響も少ないです。
8810は、応答周波数や出力電圧のオフセット調整が可能でアナログ出力が可能な必要最小限なモデルです。
8800は、±15Vの電源供給ができるため、位置検出や板厚、寸法測定用の各種装置へ簡単に組み込むことが可能です。
超小型変位センサDS2001は2001年に製造を開始して以来、シンプルな構成と環境特性に優れていることからメカコントロール用電子部品として長期にわたって使用されています。
発振回路と積算回路を専用ICにしてプリント基板に実装し、その基板上にスパイラルコイルをパターン形成することでナノメートル単位の微少な変位を検知することが可能です。デジタル出力のためアンプやAD変換は不要となっています。
また、工業用途だけではなくて民生向け機器へのニーズも高いことから大量生産に適した半導体チップ「距離測定用IC」としても販売し、年間、数百万台のオーダーにも対応できる供給体制を整えています。
HG-Tは、セルフモニタリング機能によって自身の状態を診断することができる検査・判別・測定用センサ(変位センサ)です。
厚さ8mmの超薄型センサヘッドを有しているため装置内などの限られたスペース内に設置が可能なことの他、測定幅10mmの帯状レーザ光での寸法測定や位置測定が可能なことや、水やホコリの多い現場でも使用可能なことが特徴です。
独自のヘッド構造とアルゴリズムによって、金属の2次反射にも影響されにくい安定した検出を行うことに貢献します。
形MDA-F10Uは、リニア出力によるローコストな近接変位センサです。
機械的な稼動部が無いため長寿命であることの他、モールドタイプであることから、水のかかるところでも問題なく使用できることや応答時間が1ms以下であることが特徴です。
磁性金属の変位計測や磁性金属アクチュエータを用いての圧力・押圧計測、磁性金属アクチュエータを用いての振幅計測、磁性金属アクチュエータを用いての2枚差検出に最適です。
ZW-8000シリーズは、多種類の表面を計測可能な超高精度ファイバー同軸変位計です。
鏡面や透明体など、従来のレーザー変位計では計測が難しかった表面でも、計測角度±25°、透明体厚み15umから計測が可能です。
測定条件に合わせて測定プローブを変更することで、粗面ワークや立体形状をもった表面も測定できます。
小型のペン型測定プローブを使用することで、スペースの余裕のないセットアップ下においても組み込みが容易となります。
ZX2は、マニュアルレスで10μmを安定計測可能な変位センサです。
色や材質の変化に加え、ワークの移動が発生しても安定計測ができるダイナミックレンジ200万倍のCMOSの他、スマートチューニングボタン1つで安定計測に必要な設定に最適化できることや、レーザ寿命表示機能により、ラインを止めないための「見える化」を実現できることが特徴です。
金属や基板、ゴム、透明体のあらゆる表面状態での使用に最適です。
CDXシリーズは、シンプルな機器構成としながら、測定精度は世界最高レベルを誇るレーザー変位計です。
光学系を専用に設計するとともに本体の剛性を追求した結果、直線性は世界最高レベルの±0.015%を保証しています。
受光部にはNeoLDレンズと呼ばれる新設計レンズを搭載することで、レンズ収差に由来するレーザースポットのひずみを抑え、測定誤差を低減しています。
イーサネットに直接接続が可能でWEBサーバも搭載しているため、データの取り扱いも容易です。
CD33シリーズは、測定対象の表面状態を問わずに安定した計測が可能なレーザー変位計です。
ガラス基板についての厚み測定や、マスク高さ制御を1台のセンサーで取得することが可能です。
三菱電機のシーケンサへ専用のソフトウェアで接続可能なため、装置の組み込みからデータフィードバックまでが簡単にできます。
センサーヘッド本体内にコントローラやアンプ機能を一体化することで、小型軽量化しているため、装置へ組み込みやすくなっています。
モノタロウでチェック