クランプテスタのメーカー7社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
クランプテスタとは、電線に流れる電流をクランプして(挟み込んで)、そのクランプした
電線に流れる電流を実測する研究開発時や検査試験などに使われる電流測定評価用ツールです。
昔からある古いツールであり、主なメーカーとしては、日置電機や横河電機のクランプテスタが
有名で、研究開発室や各種試験場や工場や市場でも頻繁に使用されています。特に加工すること
もなく、電線をクランプで挟み込むだけで電流が測定できるので、非常に便利な電流測定ツールです。
クランプテスタの使用用途は、クランプテスタが電線の電流を実測することが主要目的で
あるため、必然的に、実機を目の前にした評価試験や市場において製品を目の前にした調整
対応で、電流を実測する必要がある時に使用されています。家庭や各種電気工事などでも、
ブレーカや色々な製品の電源入力部に、このクランプテスタで入力電線を挟み込めば、
現在の電線に流れている電流値を確認することが可能で、非常に便利な電流測定ツールです。
クランプメータの電流を測定する原理は、電流が流れる電線を鉄心で出來田トランスコアと
呼ばれる円形で穴の開いた変流器を開いて通すことで、電線の周囲に発生する磁界を、
クランプメータの変流器である鉄心のトランスコアで測定して、その鉄心に巻かれている
コイルの電流を測定することで、電流が分かる仕組みになっています。ただし、これだけ
ですと交流成分しか測定できないので、直流成分も測定したい時は、ホール素子内蔵型の
クランプメータを使用する必要があります。
このクランプメータの最大のメリットは、特段に測定のための加工が不要な所が利点で、
電線を挟み込める環境であれば、どこでも測定可能です。又、通常のテスタと同じように、
電圧も測定可能で、クランプメータによっては、電圧と電流から電力や力率も測定算出
可能なものもあります。
クランプメータはその使い勝手の良さから、昔から主に研究開発の現場や市場での製品
サービス対応など、幅広い電気関係者の現場で重宝されている電気測定ツールです。
参考文献
https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/portable-and-bench-instruments/clamp-on-testers/
https://www.sanwa-meter.co.jp/japan/support/faq/faq56.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
CL120 クランプテスタは、幅広い範囲の電流測定に対応した製品で、1mAの漏れ電流の測定や2次以降の高調波電流成分の除去をすることが可能なフィルタを機器に装備しています。
データホールドが特徴で、測定可能範囲は20/200A、検波方式は平均値方式、口径はφ24mmとなっています。
主な用途として、リーク電流から交流/直流電流などの様々な電流において、測定や、電流成分の除去などを行うために使用されています。
クランプテスターCL250は、主な用途として、交流と直流の両方の電流を測定するために使用される測定機器です。
導体径はφ55mmの大きな口径において測定を行うことができ、検波方式は、平均値方式となっています。
特徴として、機器には、交流と直流の電圧、導通確認のための抵抗測定機能、最大値の測定機能、出力機能などの機能に加え、スリープ機能やデータホールド機能、マニュアルレンジ機能などが搭載されています。
クランプメーターtesto 770-1は、直流電流と交流電流を測定することができるクランプテスタです。
実効値型で、直流と交流に自動で切り替えが可能なことや、電気測定パラメータを表示できること、2ライン表示ができる大型のディスプレイが特徴です。
垂直にジョーがスライドして開くため、電線や導線などに接触することなく電流を測定することができるので、主な用途として、配線が込み入って複雑な場所などで測定を行いたい際に使用することで、容易で安全に作業を行うことができます。
KEW 2510は、測定回路を切断することなく、4mAから20mAほどの微小な電流信号を測定することができる直流電流専用のクランプメーターです。
最大で192000件のデータを記録することができる大容量メモリを搭載しており、Bluetooth通信でパソコンに転送できることや、長時間稼働が行える外部電源を標準装備していること、高い信頼性と分解能に優れている点が特徴です。
主な用途として、デジタルマルチメーターや記録計に使用することができます。
DCM400は、主な用途として、クランプによる周波数の測定などに使用されている直流電流専用のクランプテスタのことです。
製品の特長として、4000カウントや、42セグメントアナログバーグラフ付きであり、電気的に導通している場合にブザーで通知してくれる機能が搭載されています。
また、テストリードを外した後も数値を表示してくれるデータホールド機能や、電池消耗の表示機能や、自動電源オフ機能が搭載されており、作業性に優れています。