測長センサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、測長センサーのメーカー19社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。測長センサー関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:株式会社小野測器、2位:オムロン株式会社、3位:パナソニック株式会社となっています。
測長センサーとは、測定対象物に投光器側からレーザなどの光を照射し、寸法測定を行う装置です。
測定対象物がレーザなどを遮断することによる光量を受光器側でCCDセンサーやフォトダイオードなどでとらえます。レーザなどの光を、レンズを用いて帯状にすることで、光が受光部まで届いているか届いていないかを検出します。その光が届いていない部分の寸法を正確に測定することにより、寸法測定が可能です。
レーザなどの光を用いて測定するシステムなため、非接触で測定できるという利点があります。しかし、比較的外乱に弱いという欠点もあるため注意が必要です。
測長センサーは、鋼材の外径やシート状のフィルムの厚みなどを測定する際に使用されています。0.1秒以下の微小間隔で連続してスキャンすることができるため、製造工場の現場などにおいて、測定対象物が長く連続しているものを途中で切断せず測定し続ける場面に適しています。
また、測長センサーを直行させて使用することでXY方向の寸法を測定したり、断面形状が大きいものは測長センサーを2個以上用いて片側端面ずつ測定することで対応したりすることも可能です。
測長センサーは、レーザ光を測定対象物に照射し、レーザが遮られた箇所の幅をセンサーで検出することで対象物の長さを計測します。レーザを測定軸に対して、平行に照射することも重要です。
レーザが遮られた部分をエッジとして、センサーでエッジの両端の幅を検出することで寸法測定が可能となります。よって構成上、レーザなどを照射する発光部と照射されたレーザなどを読み取る受光部に分かれており、測定した値を表示する表示部も必要です。
なお、レーザは帯状もしくは長方形のように幅を持たせた形状になっています。レーザを読み取る受光部は、一断面でレーザが受光できている部分とそうでない部分を連続して読み取る必要があるため、多くの測長センサーにおいてはCCDラインセンサなどが用いられています。
エッジを読み取って寸法を測定するスキャン間隔は表示部の処理速度に依存しますが、通常の製品では、0.1秒間隔でスキャンできるため、測定対象が多少振れても正確に測定することが可能です。
測長センサーの受光部は一般にCCD方式と光量変化方式の2種類があり、その構成は大きく異なっています。
CCD方式
受光器に投光された平行な帯状の光をCCDイメージングセンサにて検出する方式です。CCDは平行光を受光する分、受光器側に帯状に配置されており、物体が光を遮った箇所だけ、影がCCDに反映されますので、その分から対象物の長さ計測を実施することが可能です。
光量変化方式
受光器側にレンズがあり、そのレンズで集光された光をフォトダイオードなどの受光素子で検出する方式です。対象物が遮った分の集光の光量は減少するため、その割合から対象物の長さを検出します。
測長センサーは、非接触で計測可能な利点がある一方で、外乱の影響を受けるため注意が必要です。特に生産現場などの振動を生じる箇所においては、機器の本来有する測定精度以上に誤差を発生させる要因になります。
センサーとワークを一体化した治具で固定する事例の他、場合によってはローパスフィルタ等のノイズフィルタを用いて対策しなければなりません。CCD受光器の場合には、機種によってはシェーディング補正機能という内部の受光器のリニアリティのキャリブレーション補正が実施可能なものもあります。
その場合には、実際の計測前にキャリブレーション補正を実施することが重要です。
参考文献
https://www.fa.omron.co.jp/data_pdf/commentary/displacemente_linewidth_tg_j_1_1.pdf
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測長センサーのカタログ一覧はこちら企業
コントリネックス・ジャパン株式会社 株式会社リベックス ターク・ジャパン株式会社 ソーラトロンメトロロジー レニショー株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 株式会社小野測器 |
14.3%
|
2 | オムロン株式会社 |
10.7%
|
3 | パナソニック株式会社 |
10.0%
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4 | 株式会社ミツトヨ |
9.3%
|
5 | オプテックス・エフエー株式会社 |
7.9%
|
6 | ifm efector株式会社 |
5.0%
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7 | ジック株式会社 |
5.0%
|
8 | 株式会社キーエンス |
5.0%
|
9 | 株式会社ピーアンドエフ |
5.0%
|
10 | バナー・エンジニアリング・ジャパン |
5.0%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月の測長センサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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企業
コントリネックス・ジャパン株式会社 株式会社リベックス ターク・ジャパン株式会社 ソーラトロンメトロロジー レニショー株式会社ZX-GT/ZX-L-N/3Z4LV3は、500mm長に対して10um精度を保証する測長センサーです。
最大の特長は計測エリア内ならどこでも測定できるという点で、一般的なレーザー測長センサーと違い、双方向からワークを挿入しても正確な計測ができます。
非接触レーザー式センサーでありながら、鏡面体からガラスなどの透明体までも計測でき、10um制度での位置決めや寸法計測が可能です。
ボディはクラス最小の手のひらサイズのため、設置スペースの限られた小規模工場でも導入できます。
TM-3000シリーズは2次元高速寸法測定を目的とした測長センサーです。
複数ポイントの外径と段差を同時測定可能で、動いている対象物もブレがなく測定可能、インラインでもオフラインでも使用可能なマルチで安定して長期に使える測長センサーです。
ヘッド部分が3タイプあり、測定範囲はΦ6~Φ65あり、最小検出物体は0.04mm~0.5mmまで、投受光間距離は60mm~270mmとなり幅広い物体に対して対応可能です。
EZ-ARRAYシリーズは、ライトカーテン型の測長センサーで、エッジガイドやパーツカウンターとして使用できます。
発光部には赤外線ビームを高密度に設置しているため、対象物は5mm幅から4mまで検出することができます。
スタンドアローン型の測長センサーのため、セットアップには外付けのパソコンやソフトウェアなどは必要ないため、導入コストの低減が可能です。
計測手法は実に14種類も容易されており、計測結果はアナログ出力とシリアル出力双方に対応しています。
Dx50-2はミッドレンジで汎用性の高い測長センサーです。
コンパクトなサイズで測定範囲が広く、非常に高いサンプリング周波数による極めて高いスループットを実現しました。
頑強性、広い温度範囲および外乱光耐性により厳しい環境でも使用でき、対象物の色に左右されない正確で確実な測定により作業時間と品質が向上します。
コミッショニングからメンテナンスまでを完全なプロセス管理とアプリケーションを容易に解決できる3つのスイッチモードも搭載されています。
ZW-8000/7000/5000シリーズはさまざまな物体に対して超高精度、超高速に安定して測定できる測長センサーです。
ZW-8000はバタついたり傾いている物体や軽薄物体、微細部品をインラインで計算して高精度測定を行います。
ZW-7000は高速で移動する粗面のワークに対して形状と面を判断して測定可能です。
また、多様な工程や装置へ組み込めるようにヘッドバリエーションを多く取り揃えており、主な特徴としてセンサヘッドの方向性が不要、複数センサーでの同時測定可能、耐屈曲ファイバーケーブル使用などがあります。
ZSシリーズは、最大1.5mの超ロングレンジでも計測可能な超高精度測長センサーです。
発光部にはクラス2のハイパワーレーザーを、受光部にはCMOSセンサーをそれぞれ採用し、それらを高感度レンズで組み上げることで、ロングレンジかつ高分解能を実現しています。
ワークまたは本体の移動時の分解能も大幅に低減し、計測誤差の少ない安定した結果を得ることができます。
ビームはスポット状かライン状から選択できるため、目的の計測に合わせて最適なセットアップとすることができます。
ZX2は、コストパフォーマンスを追求した安価な測長センサーです。
測定能は10umオーダーと超精密レベルではありませんが、常に10umレベルを安定して計測できるところに強味があります。
発光レーザーのパワーを任意に調整するこができるため、検査ワークの表面によらず常に安定した出力結果を得られます。
セットアップも簡単で、ボタン1つでオートチューニングが可能です。ワークに応じて3種類のモードを搭載しているため、初心者でも簡単に扱えるためエントリーモデルとして最適です。
ZX-L-Nは、使いやすさと小型化にこだわった測長センサーです。
本体形状は光電センサー単体のみのサイズに匹敵し、導入現場の省スペース化に貢献できるうえ、応答時間は光電センサー相当の速度を備えています。
計測対象のワークを検出すると、その測定分解能がモニターされ一目でわかります。
また、発光レーザーには寿命検知機能もあるため、生産ライン上で突然故障するといったこともなく、ダウンタイムを最小限にすることができます。
O1D100は広域測定範囲を特徴とした測長センサーです。
信頼性の高い光電式距離測定を採用し、10mまでの広い範囲の測定が可能です。
2つのスイッチング出力のうち、1つはアナログ出力としてプログラミングが可能で通信インターフェースはIO-Link、ウィンドウ機能も搭載しており、背景抑制アプリケーションを0~19mで使用できます。
価格帯もリーズナブルとなっているため汎用性の高い測長センサーです。