測長センサーのメーカー16社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
測長センサーとは、測定対象物にレーザなどを照射し、測定対象物がレーザなどを遮断することによる光量をセンサでとらえて寸法測定を行う装置です。レーザなどの光を帯状にすることで、光が受光部まで届いているか届いていないかを検出し、光が届いていない部分の寸法を正確に測定することで寸法測定を行います。
レーザなどの光を用いて測定するシステムなため、非接触で測定できるという利点がありますが、比較的外乱に弱いという欠点もあります。
測長センサーは、フィルムなどシート状のものの厚みや針金のような円形断面の細長い物体の外径などを連続して測定することに用いられます。0.1秒以下の微小間隔で連続してスキャンすることができるため、測定対象物が長く連続しているものを、途中で切断することなく測定し続ける場面に向いています。
測長センサーを直行させて使用することでXY方向の寸法を測定したり、断面形状が大きいものは測長センサーを2個以上用いて片側端面ずつ測定することで対応したりと応用して使用することもできます。
測長センサーは主にレーザを用いて、物体の寸法を測定します。レーザを測定軸に対して平行に照射し、レーザが遮られた部分をエッジとしてセンサーでエッジの両端の幅を検出することで寸法を測定します。そのため、レーザなどを照射する発光部と、照射されたレーザなどを読み取る受光部に分かれ、測定した値を表示する表示部も必要です。
測定対象物によりレーザなどが遮られた部分の一端からもう一端までの距離を正確に読み取る必要があるため、レーザは帯状もしくは長方形のように幅を持たせた形状になっていることが必要です。レーザを読み取る受光部は、一断面でレーザが受光できいる部分とそうでない部分を連続して読み取る必要があるため、多くはCCDラインセンサなどを用いられています。エッジを読み取って寸法を測定するスキャン間隔は表示部の処理速度に依存しますが、0.1秒間隔でスキャンできるため、測定対象が多少振れても正確に測定することが可能です。
参考文献
https://www.fa.omron.co.jp/data_pdf/commentary/displacemente_linewidth_tg_j_1_1.pdf
https://www.mitutoyo.co.jp/useful/catalog-13-51/html5.html#page=483
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
ZX-GT/ZX-L-N/3Z4LV3は、500mm長に対して10um精度を保証する測長センサーです。
最大の特長は計測エリア内ならどこでも測定できるという点で、一般的なレーザー測長センサーと違い、双方向からワークを挿入しても正確な計測ができます。
非接触レーザー式センサーでありながら、鏡面体からガラスなどの透明体までも計測でき、10um制度での位置決めや寸法計測が可能です。
ボディはクラス最小の手のひらサイズのため、設置スペースの限られた小規模工場でも導入できます。
TM-3000シリーズは2次元高速寸法測定を目的とした測長センサーです。
複数ポイントの外径と段差を同時測定可能で、動いている対象物もブレがなく測定可能、インラインでもオフラインでも使用可能なマルチで安定して長期に使える測長センサーです。
ヘッド部分が3タイプあり、測定範囲はΦ6~Φ65あり、最小検出物体は0.04mm~0.5mmまで、投受光間距離は60mm~270mmとなり幅広い物体に対して対応可能です。
EZ-ARRAYシリーズは、ライトカーテン型の測長センサーで、エッジガイドやパーツカウンターとして使用できます。
発光部には赤外線ビームを高密度に設置しているため、対象物は5mm幅から4mまで検出することができます。
スタンドアローン型の測長センサーのため、セットアップには外付けのパソコンやソフトウェアなどは必要ないため、導入コストの低減が可能です。
計測手法は実に14種類も容易されており、計測結果はアナログ出力とシリアル出力双方に対応しています。
Dx50-2はミッドレンジで汎用性の高い測長センサーです。
コンパクトなサイズで測定範囲が広く、非常に高いサンプリング周波数による極めて高いスループットを実現しました。
頑強性、広い温度範囲および外乱光耐性により厳しい環境でも使用でき、対象物の色に左右されない正確で確実な測定により作業時間と品質が向上します。
コミッショニングからメンテナンスまでを完全なプロセス管理とアプリケーションを容易に解決できる3つのスイッチモードも搭載されています。
ZW-8000/7000/5000シリーズはさまざまな物体に対して超高精度、超高速に安定して測定できる測長センサーです。
ZW-8000はバタついたり傾いている物体や軽薄物体、微細部品をインラインで計算して高精度測定を行います。
ZW-7000は高速で移動する粗面のワークに対して形状と面を判断して測定可能です。
また、多様な工程や装置へ組み込めるようにヘッドバリエーションを多く取り揃えており、主な特徴としてセンサヘッドの方向性が不要、複数センサーでの同時測定可能、耐屈曲ファイバーケーブル使用などがあります。
ZSシリーズは、最大1.5mの超ロングレンジでも計測可能な超高精度測長センサーです。
発光部にはクラス2のハイパワーレーザーを、受光部にはCMOSセンサーをそれぞれ採用し、それらを高感度レンズで組み上げることで、ロングレンジかつ高分解能を実現しています。
ワークまたは本体の移動時の分解能も大幅に低減し、計測誤差の少ない安定した結果を得ることができます。
ビームはスポット状かライン状から選択できるため、目的の計測に合わせて最適なセットアップとすることができます。
ZX2は、コストパフォーマンスを追求した安価な測長センサーです。
測定能は10umオーダーと超精密レベルではありませんが、常に10umレベルを安定して計測できるところに強味があります。
発光レーザーのパワーを任意に調整するこができるため、検査ワークの表面によらず常に安定した出力結果を得られます。
セットアップも簡単で、ボタン1つでオートチューニングが可能です。ワークに応じて3種類のモードを搭載しているため、初心者でも簡単に扱えるためエントリーモデルとして最適です。
ZX-L-Nは、使いやすさと小型化にこだわった測長センサーです。
本体形状は光電センサー単体のみのサイズに匹敵し、導入現場の省スペース化に貢献できるうえ、応答時間は光電センサー相当の速度を備えています。
計測対象のワークを検出すると、その測定分解能がモニターされ一目でわかります。
また、発光レーザーには寿命検知機能もあるため、生産ライン上で突然故障するといったこともなく、ダウンタイムを最小限にすることができます。
O1D100は広域測定範囲を特徴とした測長センサーです。
信頼性の高い光電式距離測定を採用し、10mまでの広い範囲の測定が可能です。
2つのスイッチング出力のうち、1つはアナログ出力としてプログラミングが可能で通信インターフェースはIO-Link、ウィンドウ機能も搭載しており、背景抑制アプリケーションを0~19mで使用できます。
価格帯もリーズナブルとなっているため汎用性の高い測長センサーです。