レーザー測長機についての概要、用途、原理などをご説明します。また、レーザー測長機のメーカー18社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。レーザー測長機関連企業の2023年11月注目ランキングは1位:レニショー株式会社、2位:株式会社ミツトヨ、3位:株式会社小野測器となっています。
レーザー測長機とは、レーザー光を利用し、非接触で高精度な距離測定を行うために使用される測長機です。
数百ナノメーターの波長を持つ可視光レーザーを使用しているため、サブマイクロメートルの高い分解能で測定が可能です。サンプルに取り付けたコーナーキューブにレーザー光を照射し、反射してきたレーザー光の位相差を解析することでサンプルまでの距離を測定します。
また、オプションのソフトウェアを使用することでサンプルの速度や加速度、変位を測定することができるレーザー測長機もあります。
レーザー測長機は半導体製造装置、電気、電子機器製造装置などの高い精度で位置決めが必要な装置に対して用いられます。また、光を利用しているので高速で動くチップマウンタやプリンタヘッドの速度や位置を測定するも可能です。
その他、装置のステージなど移動する部位において2つのレーザー測長機を用いて異なる場所の距離を同時に測定することで、ステージのピッチングやヨーイングの有無、同一装置内での変位の有無を確認できます。
レーザー測長機では、サンプルに照射して跳ね返ったレーザー光の位相差から距離を算出します。サンプルにはレーザー光を反射させるために、小さくて軽いコーナーキューブを取り付けます。このキューブにレーザー光を照射させて、反射した光を解析します。
反射した光は投光した光に対して位相差を持っているためこれらの光の間には干渉が発生します。位相差は距離に依存して変化するため、干渉結果の解析を行うことで距離を求めることが可能です。レーザー光の波長は600ナノメーター程度で、測定精度もサブマイクロメートルと非常に高いです。
また、レーザー光のサンプリングピッチを細かくすることでサンプルの速度や加速度、変位などの動的な情報を得ることもできます。装置によっては最大で1メガヘルツの周期でサンプリングすることが可能であるため、高速で移動する装置、もしくは微小で精確な移動を繰り返す装置の速度等を測定することも可能です。
レーザー測長機には、用途に応じて様々な種類があります。
一般的なレーザー測長機で、一点からの距離を測定するために使用されます。手のひらサイズの携帯型のものから、測定範囲が数キロメートルに及ぶ大型のものまでさまざまなサイズがあります。建築現場や測量などで一般的に使用されます。
レーザー光の干渉を利用して距離を測定する装置です。レーザー光を分割し、干渉が生じることで微小な距離変化を検出します。非常に高い測定精度を持ち、ナノメートル単位の微小な変位の測定に好適です。微細加工や光学デバイスの評価などの分野で使用されます。
レーザービームを対象物に照射し、その反射光を複数の受光センサーで受けることで、対象物の位置や形状を測定する装置です。主に工業分野で使用され、機械加工や自動車製造などで位置や形状の計測に使用されます。
レーザー光を対象物に照射し、その反射光から振動や変位を測定する装置です。非常に高い測定精度を持ち、機械の振動解析や材料の評価などに使用されます。
レーザー光を使用して対象物や動体の位置や速度を追跡するための装置です。航空宇宙分野やロボット工学、モーションキャプチャなど、高速で精密な位置測定が必要な分野で使用されます。
参考文献
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/products/old/lv8600.pdf
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/shinchoku.htm
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/thickness/lv9300a.html
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レーザー測長機のカタログ一覧はこちら企業
レニショー株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年11月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | レニショー株式会社 |
21.4%
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2 | 株式会社ミツトヨ |
13.6%
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3 | 株式会社小野測器 |
7.9%
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4 | Micro-Epsilon Japan株式会社 |
7.1%
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5 | オムロン株式会社 |
5.7%
|
6 | 株式会社マキタ |
5.0%
|
7 | キーサイト・テクノロジー株式会社 |
4.3%
|
8 | 西野産業株式会社 |
4.3%
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9 | 株式会社キーエンス |
4.3%
|
10 | ライカジオシステムズ株式会社 |
3.6%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年11月のレーザー測長機ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
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レニショー株式会社
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XL-80レーザー測定システムは、三次元測定機や工作機械などのモーションシステムの高性能計測とキャリブレーションに最適なシステムです...
注目ランキングについて: Metoreeに登録されているレーザー測長機製品1点の中での2023年12月7日時点でのアクセス数を元に算出しています。
Metoreeに登録されているレーザー測長機が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
工作機械や精密機械などの位置決め精度などを測定するために最適なツールです。世界シェアを持つ製品です。
2022年12月29日
工作機械の組み立てに使う測定機です。
2023年1月6日
機械の6自由度を1度に測定できる画期的なシステムです。
2023年1月6日
LV-8600は半導体製造装置やチップマウンタ、スキャナ・リニアステージ等の機器に対する組み込み用のセンサとして設計されたレーザー測長機です。
追従速度が最大で5m/sとなるため位置決めの高速制御ができ、更に速度による影響を受けず安定して0.08μmとサブミクロンの分解能を維持するため高精度な制御も可能です。
ハードウェアに関しては小型なため様々な機械への取付が可能で、更にセットアップも簡単に行えるよう設計されています。
価格も従来品の約1/2となっており、低価格で高品質なレーザー測長を行うことができます。
レーザスキャンマイクロメータSLMは超精密スキャンモータの採用により非接触かつ高精度な測定が行えるようにしたレーザー測長機です。
全部で16面のポリゴンミラーを高速回転させることで反射した光をコリメータレンズで平行ビームに変換したレーザーを使用することで1秒間で3,200回の測定回数を実現し、温度変化に強く長寿命でメンテナンスフリーに使用することができます。
単体のシステムでゴムロール径やローラー径、フィルムシートの厚さ、ロールベアリングの測定等に使用することができる他、2組を同時に適用することで大径ワークの外径測定を行うこともできます。
マルチカラーレーザ同軸変位計CL-3000 シリーズは直径8mmと、従来品との比較で体積比1/50を達成した超小型ヘッドにより様々なワークの測定に使用することができるレーザー測長機です。
ヘッドが超小型化されたことで、これまで物理的に不可能だった幅方向の並列配置による多点測定を実現することができます。
またヘッド内部にはレンズのみで電子部品が無いため、従来品のような発熱による歪みとそれに伴う光軸ずれによる測定誤差が発生せず、高精度な測定を維持することができます。
スマートセンサ(レーザ式CCD測長センサ)ZX-GTは自動車・自動車部品や液晶、半導体、電子部品等といった産業分野で金属素材の外径測定やガラスエッジ測定、ガラスウエハのノッチ位置検出、コネクタピンの幅・間隔検査に使用されるレーザー測長機です。
500mmの測定範囲で10μmの測定精度を誇り、上下どちらからワークが侵入してきても正確に高精度な測定データを得ることができます。
センサヘッドも手のひらに収まる程小型なため装置のすきまに設置することで、柔軟性の高い使用も可能です。
XL-80はキャリブレーションを主な用途として用いられるレーザー測長機です。
±0.5ppmの測定精度と最大4m/sの位置決め速度、更に1秒間に5万回の読取り速度と1nmレベルの位置決めにおける分解能を有しています。
またインターフェースもPCに対するUSBのみで完結するため煩雑なセットアップを必要としません。
測長システム全体は専用のホイールケース付きケースに収納することができ、その重量もわずか12kgであるため必要に応じた場所に持ち運び使用することが可能です。