超音波厚さ計についての概要、用途、原理などをご説明します。また、超音波厚さ計のメーカー8社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。超音波厚さ計関連企業の2023年3月注目ランキングは1位:オリンパス株式会社、2位:株式会社エー・アンド・デイ、3位:JFEアドバンテック株式会社となっています。
超音波厚さ計とは、超音波を用いて物体の厚さを測る装置のことです。超音波は20kHzを超える周波数の音波で、人間には聞き取ることができません。測定面にこの超音波を当てて、跳ね返りの時間を計測することで物体の厚みを計測することができます。ノギスのように両側から挟む必要がなく、片面が露出していれば簡単に計測できます。また、内部を切断する必要がないため非破壊で正確な厚みを計測できる装置です。一方で測定物の素材や表面の状態によっては上手く測れないこともあります。
超音波厚さ計は厚みを計測する様々な場面で活躍します。
例えば自動車産業です。近年の自動車は軽量化が進められており、薄くて丈夫な鋼板が使用されています。超音波厚さ計はこのような薄い自動車のボディを計測する場合にも適しており、複雑な形状でも正確に測ることができます。
また、金属の腐食検査にも用いられます。地下や建物内を通っている配管は気づかぬ内に腐食が進んでいます。腐食は配管の劣化や事故に繋がってしまいますが、超音波厚さ計はこのような腐食検査にも用いられます。非破壊で外側から腐食による厚みの減少を計測できるため、非常に重宝されます。
超音波厚さ計は超音波の跳ね返りを利用して物体の厚みを測ります。まず、片面に探触子を当てて超音波を発します。放たれた超音波は物体の内部を進み、逆側で跳ね返り装置に戻ってきます。次にこの戻ってくるまでの時間から物体の厚みを計算します。測定対象の厚みは音速×戻るまでの時間の半分で計算されますが、通る素材によって超音波の速度は変わります。
例えば、空気中では340m/sですが、鋼鉄中では5920m/sです。鋼鉄に超音波を当てて0.01秒で帰ってきたとすると、「5920×.01×2/1=29.6」となり29.6mの鋼鉄であったことが分かります。超音波を当てるだけで様々な物質の厚みが瞬時に計算できるのです。
しかし、超音波を扱えない場合、この装置は機能しません。例えば、超音波を吸収してしまう素材を計測したい場合です。ゴムのような素材は超音波を吸収するため、正確に測定することができません。また、木材も物質中に気泡を含むため、超音波をうまく通すことができません。さらに、超音波の反射面の状況も重要です。反射する側が斜めだったり凹凸があったりする場合には、超音波を上手く跳ね返さないため計測は難しくなります。
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超音波厚さ計のカタログ一覧はこちら企業
Elcometer Limited*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年3月の注目ランキングベスト8
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | オリンパス株式会社 |
29.3%
|
2 | 株式会社エー・アンド・デイ |
21.6%
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3 | JFEアドバンテック株式会社 |
12.1%
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4 | ダコタ・ジャパン株式会社 |
10.3%
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5 | 藤田総合機器株式会社 |
8.6%
|
6 | 株式会社菱光社 |
6.9%
|
7 | 日本ITeS株式会社 |
6.0%
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8 | 株式会社キューブイノベーション |
5.2%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年3月の超音波厚さ計ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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