光電センサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、光電センサーのメーカー28社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。光電センサー関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:富士電機機器制御株式会社、2位:パナソニック株式会社インダストリアルソリューションズ社、3位:アズビル株式会社となっています。
光電センサーは、可視光や赤外線、紫外線などの光を検出するセンサーになります。光の性質を利用して、測定対象の表面形状や状態、構成物質などを検査します。非接触で表面の形状や構成物質を検出することができるので、出荷前の検査や非破壊での検査装置に適しています。距離が長い場合や、応答時間が短いこと、分解能を高くできることも特徴です。検出方法としては、透過型や回帰反射型、拡散反射型などがあります。
光電センサーは、食品や消費材、電気機器、自動車などの生産工場やビルやマンションなどの施設の設備、鉄道などの公共機関、実験器具など幅広い分野で使用されています。生産工場では、物体を接触無しで測定できる特性を活かして検品などで使用されます。施設の設備や公共機関では、自動ドアや改札などの人を感知して動作する機器のセンサーとして利用されています。実験器具では、非破壊で測定対象の構造解析や厚さの測定などで使用されています。
光電センサーは、発光素子が内蔵されている投光器、受光素子が内蔵されている受光器、アンプなどの増幅機器、出力端子などで構成されています。光電センサーは、測定方法によって、透過型、回帰反射型、拡散反射型に分けることができ、それぞれの動作原理を説明します。
光電センサーとレーザセンサーは、使用する光源の種類によって分けられます。
光電センサーは一般的にLED光源を使用し、レーザセンサーはレーザ光を使用します。
レーザ光はLED光に比べ指向性が良く、投光器から照射される光の拡散が小さくなります。そのため、小さな物体も検出することができます。また、エネルギーも高いため、長距離でも減衰せずに投光することができます。
LED光は投光器から照射されると拡散や回り込みが発生するため、小さな物体の検出はできません。エネルギーも高くないため、長距離での検出には適していません。また、隣の光電センサが近くに設置されている場合、となりの光電センサの拡散光が入光してしまい、誤検出してしまうこともあります。
そのため、光電センサーはある程度の大きさを持つ物体の通過確認や、有無確認など、あまり精度を必要としない用途に使用され、価格も安くなっています。
レーザセンサーは長距離の検出や、小さな物体の検出など精度が必要な用途に用いられ、比較的高額な製品が多くなっています。
光電センサーは安価で取り扱いが簡単なことから、多くの設備に使用されていますが、使用方法を間違えるとトラブルの原因となります。
光電センサーのトラブルで多いものが、隣り合ったセンサーの相互干渉です。相互干渉は、一方のセンサーの投光器から照射された光がもう一方のセンサーの受光器に入光してしまうことで起こります。光電センサーのLED光源は照射後、拡散していき、投光距離が長くなると拡散幅も大きくなります。
相互干渉を防ぐにはいくつか方法がありますが、代表的なものは、設置距離を離す、干渉防止フィルタを取り付ける、投光受光を交互に設置する、遮光板を設置する、などです。
設置距離は一般的に動作距離(投光器から受光器までの距離)の1.5から2倍を推奨しています。設置距離を近くしたい場合は干渉防止フィルタを検討します。干渉防止フィルタは各メーカーがセンサーに合わせて提供しています。
参考文献
https://www.fa.omron.co.jp/products/category/sensors/photoelectric-sensors/
https://www.keyence.co.jp/ss/products/sensor/sensorbasics/pe_info.jsp
https://ac-faq.industrial.panasonic.com/jp/faq_detail.html?id=11042
https://www.fa.omron.co.jp/product/special/knowledge/pes/whole_definition/good_usage.html
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光電センサーのカタログ一覧はこちら企業
センサテック株式会社 キャドクロン株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 富士電機機器制御株式会社 | 12% |
2 | パナソニック株式会社インダストリアルソリューションズ社 | 10.3% |
3 | アズビル株式会社 | 10.3% |
4 | 竹中電子工業株式会社 | 8.5% |
5 | 杉山電機システム株式会社 | 6% |
6 | 北陽電機株式会社 | 5.1% |
7 | バナー・エンジニアリング・ジャパン | 4.3% |
8 | センサテック株式会社 | 4.3% |
9 | 株式会社ビー・アンド・プラス | 4.3% |
10 | ジック株式会社 | 4.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月の光電センサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている光電センサーが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
LR-W シリーズはアンプ内蔵型の光電センサです。
対象物を色情報で判別できることが特徴の製品で、同社独自のカスタム受光素子と全波長帯域を持つ白色LEDとの組み合わせによって対象物の色情報の取得を実現しています。
投光パワーを自動制御する機能があり、暗い対象物でははっきりと明るいスポット、明るい対象物では受光量が飽和しないように制御するため、様々な色の対象物を見分けられ、30mm~500mmまでの幅広い検出距離にも対応しているため設置場所の自由度が向上します。
形状だけでなく均一な色になっているかを検査する用途に適した製品です。
LS-152は反射型の光電センサーです。
センサ本体とリフレクタで構成されており、分離されているので設置の自由度があります。
センサ本体とリフレクタ間の距離が300mm以下であれば、間を通過する物体を検出することができます。
本製品は同社のLSシリーズの中で最も広い150mmの有効検出幅を備え、最小で直径3mmの球体の検出能力がありますので、広い範囲の検出範囲が必要な製造検査などに適した製品です。
極小型ビームセンサ[アンプ内蔵] EX-Zは、同社の光電センサカテゴリー製品の中で最小の製品です。
アンプ内蔵型センサとしては、その小ささと薄さは世界No.1(※2020年9月時点)を謳っており、指の先に収まるほどのサイズが特徴です。
EX-Z11、EX-Z12、EX-Z13のラインナップが用意されており、最長検出距離を誇るEX-Z13の検出距離は500mm、最小検出物体のサイズは Φ0.5mmの性能を備える上、防水設計になっています。
パーツフィーダの部品検出、試験管トレーの有無検出、LEDのリード検出などの用途に利用できます。
Z-Mシリーズは、優れた耐水・耐油性を備えた透過型方式の光電センサです。
劣化に強い最新の4元素赤色LEDを光源に採用したことで経年劣化による投光パワー減少が抑制されます。
また透過型としてクラス最長の30mという長距離検出を実現しています。
湿気、水、蒸気洗浄などに強い保護構造になっておりIP69Kの防水性能を備えますので、自動車・工作機械、食品ラインでの用途、特に高温高圧で洗浄するラインなどへの使用に適した製品です。
距離設定形光電スイッチ HP7-G□/HP7-F□/HP7-S□は、小型と超長距離の両立を実現した光電センサーです。
長距離検出モデルHP7-G、高分解能・高精度モデルHP7-F、調整不要モデルHP7-Fの3種類のラインナップが用意されており、用途に合わせた選択が可能です。
長距離検出モデルHP7-Gの場合、同社の従来製品に比べ3倍もの検出距離750mmを実現しています。
小型のため取付け箇所の自由度が高く、搬送市場などレイアウトの簡素化が必要な現場に適した製品です。