低周波発振器のメーカー4社・13製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
低周波発信器(英語: Low frequency oscillator)とは、比較的低い周波数の信号を発生させる装置です。
低周波という言葉自体の定義は使われる分野によって異なりますが、販売されている機械としての低周波発振器の仕様はおおよそ数Hz~数百kHzの範囲です。
発振回路を用いて、特定の周波数の交流信号を生成することができます。一般的には周波数信号を用いた試験における基準信号を生成する役割があります。
発振器で作ることのできるおおよそ20Hz~20kHzの信号は可聴域であり、増幅することで音として人間が聞き取ることができます。
周波数信号を用いた電子機器では高周波が用いられる場合がほとんどです。
身近な低周波は音波になるため、音響機器が低周波数信号を用いる回路として主となります。
低周波発振器はオーディオ機器の周波数特性を解析する際に用いられます。例えば、オーディオアンプをDUT(Device under test:被試験機器)として、入力信号を低周波発振器によって生成します。
出力信号をFFTアナライザなどで解析することによって、対象のアンプの特性を解析することができます。
低周波発振器は発振回路に基づいた、安定した周波数の信号を生成します。
低周波ではRC型(ないしCR型)発振回路が用いられます。RC発振器にはウィーンブリッジ回路やブリッジドT型回路、状態変数型回路などがあります。
いずれもアンプの帰還量を調節することで発振を得ます。ウィーンブリッジ回路が良く知られており、回路にアンプが一つだけという簡便さもあり利用されています。
一方で状態変数型ではより低歪かつ、2相出力が得られます。周波数の制御には可変抵抗器やバリコンと呼ばれる可変容量コンデンサが用いられることがあります。
また、周波数決定はキャパシタと固定抵抗を用いたステップ可変にする機器もあります。RC発振回路だけではから振幅の一定した正弦波を得ることはできません。
そのため、振幅を制御する装置が必要とされます。電球やサーミスタなどの印加電圧により抵抗値が変化する素子を用いて帰還量を調整する方法や、出力の電圧を検知して帰還量を調節する電子回路を組む方法があります。
参考文献
https://www.jemima.or.jp/tech/3-05-01.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
株式会社ナリカの「ハンディー低周波発振器CR-T」は携帯性に優れた小型の低周波発振器です。
大きさは76×135×27mm、重さは約285gと小型で軽量にも関わらず、スピーカー内蔵のため、本機のみで音の実験にも活用できます。
単体でも十分使えますが、イヤホン、増幅器、高感度マルチ増幅器と併用することで、より多くの実験が可能になります。
出力が高く白色LEDの点灯が可能のため、音を可視化し、周波数を点滅表示させることもできます。
株式会社オンソクの「OG-422Aスピーカー試験用発振器」は手動タイプのスピーカー検査用低周波発振器です。
周波数可変は手動での操作のみで、周波数の対応範囲は10Hz~20kHzまで、煩わしい周波数レンジ切り替えがなく、一回転で動作検査が可能です。
周波数ダイヤルはエンドレス回転で、回転角200度対数目盛で10Hz~20kHzの範囲がコントロール可能です。
用途は主にスピーカー検査、各種オーディオ機器の確認です。
株式会社オンソクの「OG-440スピーカー試験用発振器」は手動と自動スイープ機能付きスピーカー検査用低周波発振器です。
オートスタート機能が加わりスピーカーを接続すると設定したスタート周波数値からスイープを開始し、スピーカーを外すと自動的にスタート周波数に戻ります。
マニュアル動作時の周波数ダイヤルは回転角度200度で10Hz~20kHzをカバーします。
煩わしい周波数レンジ切り替えがなく、一回転で動作検査が可能です。
NTiAudioAGの「MiniratorMR-PRO/MR2」はコンパクトでポータブルな低周波発振器です。
正弦波、ピンクノイズ、ホワイトノイズ、遅延テスト信号、極性テスト信号、ステップスイープ、連続サインスイープを含むアナログオーディオ信号のほとんどを備えています。
システム最適化に役立つ一連のwavファイルが内部フラッシュメモリに保存されており、自分のお気に入りを追加することも可能です。
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