任意波形発生器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、任意波形発生器のメーカー16社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。任意波形発生器関連企業の2022年7月注目ランキングは1位:キーサイト・テクノロジー株式会社、2位:岩崎通信機株式会社、3位:テレダイン・ジャパン株式会社(テレダイン・レクロイ)となっています。
任意波形発生器とは、任意の周波数と波形を持つ信号を生成することができる信号発生器です。
ファンクションジェネレータといったかつての信号発生器では一定のパターンの信号しか出力することができていませんでした。これに対し任意波形発生器は、複雑な波形を要する場合にでも任意の信号を生成することができることが特徴です。
実情を踏まえると、複雑な波形を必要とすることが多いため、近年では更なる普及が見込まれています。
多くの場合、任意波形発生器は電子機器の開発や試験などに使用されます。
例えばIF,RF信号などの無線通信アプリケーションや、量子コンピュータ・スピントロニクスなどの物理分野、そして高度な信号処理を要求されるR&Dにも用いられています。
商品によっては波形を高速生成することが可能であったり、シーケンス波形、変調波、パルス波などをユーザーが自在に定義・出力できたりするなど、任意波形発生器の特徴は多岐にわたってきています。
従来、主流であった波形発生器はファンクションジェネレータであり、これは正弦波やパルス波以外にも、三角波やランプ波、ノイズ波を発生することができる波形発生器です。その一方で、ファンクションジェネレータでも簡易的な任意波形を生成できるものの、複雑な波形を十分には発生させることができません。
これに対し、任意波形発生器は一般に大容量の波形メモリ、クロック信号源、D&A変換機で構成されています。これにより、クロック信号源におけるサンプル周波数を任意に設定することが可能なため、波形目盛に記録された波形データを途切れることなくすべて出力することが可能です。
具体的には、DDS方式の発振器に波形ROMの部分を書き換え可能なRAMに置き換えることで、ユーザーが自由に波形を書き込むことが可能になります。
DDS方式は、加算器とラッチでアキュムレータを構成し、クロックに同期して周波数設定値Nを累積していくことでノコギリ波状のデジタルデータを得ることができる仕組みです。
任意波形発生器とファンクショナルジェネレータ、ファンクションジェネレータ、またはシグナルジェネレータは、いずれも同じ機器のことを言い換えたものです。
任意の波形を生成し、周波数や振幅も自由に設定できることから、機能を持たせた信号の発生機という意味のファンクションジェネレータと呼ばれています。
任意波形とは、サイン波、矩形波、三角波、ノコギリ波などの波形、および、連続波、単発波、間欠波などの時間的な要素をもたせた波形を生成できるという意味です。
周波数も一定だけでなく、連続的に周波数を変化していく掃引という機能があります。
さらに、振幅は10mVp-pから30Vp-p程度まで任意に発生させることができます。
文字通り、任意の波形を発生させることが可能な機器と言えます。
任意波形発生器には1chまたは2cnの出力端子があります。BNC端子になっているためノイズに強く、信号伝達ロスも少なくなっています。
出力インピーダンスは50Ωなので、接続する回路の入力インピーダンスが低い場合は信号の減衰に気を付ける必要があります。
それぞれの出力端子ごとに波形を任意に出力させることが可能です。たとえば、Ch1からは一定の周波数、Ch2からは周波数を掃引させ、両方の信号をミキサーという回路を通すことで中間周波数を生成させるなど、通信機の受信感度計測などの試験が可能です。
また、モータの回転速度を変えたり、振動試験機の振動周波数を任意に変えるなど、各種試験装置の駆動信号用としても使用されます。
従来はGP-IBやLANでパソコンと接続していましたが、最近の任意波形発生器にはUSBポートが付いたものが増えています。
任意の波形をパソコンのアプリケーションで設定し、USB経由で任意波形発生器を制御します。
あるいは、自動制御プログラムによってOn/ Offや周波数掃引をするための通信ポートとしてUSBを使用します。
サイン波、矩形波、ノコギリ波、バースト波などの波形を切り替えたり、振幅やデューティを変えたり、周波数掃引したりなど、多彩な制御が可能です。
参考文献
https://www.techeyesonline.com/tech-column/detail/Reference-FunctionGenerator-01/
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任意波形発生器のカタログ一覧はこちら企業
アールエスコンポーネンツ株式会社 RIGOL Technologies Co., Ltd. テレダイン・ジャパン株式会社(テレダイン・レクロイ)*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年7月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | キーサイト・テクノロジー株式会社 | 13.8% |
2 | 岩崎通信機株式会社 | 12.8% |
3 | テレダイン・ジャパン株式会社(テレダイン・レクロイ) | 10.6% |
4 | 日置電機株式会社 | 10.6% |
5 | 株式会社テクシオ・テクノロジー | 9.6% |
6 | 横河計測株式会社 | 9.6% |
7 | 株式会社エヌエフ回路設計ブロック | 5.3% |
8 | Tektronix, Inc. | 5.3% |
9 | RIGOL Technologies Co., Ltd. | 4.3% |
10 | 株式会社東陽テクニカ | 4.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年7月の任意波形発生器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている任意波形発生器が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
AFG-303xシリーズは、2系統出力に対応した任意波形発生器です。
Directdigitalsynthesizer方式を採用し、正弦波、方形波、三角波、パルス波、などさまざまな基本波形を生成できます。
最大6台までを接続し、多チャンネルの同期運転が可能で、周波数・振幅カップリングや、トラッキング位相設定が可能です。
LabVIEWドライバを内蔵しており、ユーザープログラマブルな制御が可能です。
T3AFGシリーズは独自の任意波形生成技術によって、低ジッタで忠実度の高い信号を発生させることができます。
最高120MHzの帯域幅で1.2GS/sの高速サンプリングレート、16ビットの高分解能を備えた任意波形発生器です。
大画面のタッチスクリーンを搭載し、直感的な操作で簡単に任意の信号を生成することができます。
多彩な波形ライブラリを内蔵しており、またユーザーが独自に作成した波形の出力にも対応しています。
AFG1000シリーズは、50種類の任意波形と、多彩な辺とyuモードを搭載し、研究室で要求されるすべての波形を出力できる任意波形発生器です。
忠実かつ正確な波形の出力が可能で、信頼性の高い実験結果が得られます。
周波数カウンタを内蔵しているので、周波数、周期、パルス幅、デューティサイクルの正確な測定を外部機器なしに行うことができます。
5年間の無償保証で充実した保証サービスにより、保守、メンテナンスも安心です。
DG2000シリーズは多彩な機能を搭載した、任意波形発生器です。
4.3インチのタッチスクリーンを搭載し、タップとスライドをベースにしたユーザーフレンドリーなインターフェースを採用しているので、直感的な操作をサポートしています。
出力分解能を16ビットに拡張したことで、忠実度の高い波形を高い信頼性で出力することができます。
独自のフィルタリングオプションで、柔軟な信号生成が可能で、波形のカスタマイズが可能です。
OWON1-CHは高度なdirectdigitalsynthesizer技術を採用し、最大150MHzの高周波数を出力できる、高周波任意波形発生器です。
5つの基本波形出力に加え、45種類の任意波形出力に対応しており、多重変調機能も充実しているので自由度の高い波形の設計が可能です。
LabVIEWに対応しているので、ユーザー独自のソフトウェア設計もサポートしています。
4インチの高解像度カラーディスプレイを搭載しています。
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