ノイズジェネレータのメーカー5社・17製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ノイズジェネレータはノイズ発生器とも言い各種機器やシステムの性能を評価する際に主に用いられます。
ホワイトノイズやピンクノイズを発生させることのできる機器で、ファンクションジェネレータの機能の1つとして用意されているものもあります。
ホワイトノイズとは周波数軸上の低周波から高周波に至るまで全帯域で均一な強さを持つノイズのことです。
ピンクノイズとは周波数が高くなるほど、その成分が小さくなるノイズのことを言います。
ノイズジェネレータには専用のノイズジェネレータとファンクションジェネレータの1機能として用意されているノイズジェネレータ機能がありますが、いずれのタイプにおいても目的とするのは機器の機能や性能評価です。
自然界において発生するノイズを疑似的にノイズジェネレータによりホワイトノイズやピンクノイズとして発生させ、被測定機器が目的とする機能や性能を維持できるかを評価します。
EMI(Electro Magnetic Interference:電磁妨害)試験や機器におけるデータの誤りが所定の範囲内かどうかを評価するBER( Bit Error Rate:ビット誤り率 )試験、更に各種BD/DVDレコーダのディスクドライブにおけるデータ転送試験などにおいて使われます。
ノイズジェネレータは様々なタイプのものがありますが数KHzからGHz帯までのノイズを出力し、その出力周波数をリニアに設定可能なタイプもあります。
また、出力するノイズのレベルも調整可能です。機器の操作は、機器本体に用意された操作パネルによって行うインターフェースに加え、イーサネット経由でPCから制御可能なタイプもあります。
ノイズジェネレータを利用した前述のEMI試験について補足します。
EMI試験はユーザが機器を使用する環境において発生しうるワーストケースのノイズを発生させ、その際に機器が正常な動作を維持できるかどうかを評価します。
例えば、テレビなどの家電機器を想定した場合、ノイズの混入によって、瞬間的に画面の映像が乱れたり、音声がおかしくなったりすることは許容しますが、あくまで、過渡的なノイズがなくなった場合、元の状態に復帰する必要があります。
すなわち、映像や音声は正常に出力され、ユーザ操作に従ってテレビは、CHを切り替えたり音量を変更したりできなくてはいけません。
これをつかさどっているのは、システム制御用のマイコンになります。一般的に、マイコンは、ノイズに弱く、瞬間的なノイズによって昔はよく暴走したりハングアップして動作不能になったりすることがありました。
この様な事態を回避するためにノイズジェネレータを使い最悪の環境条件を作り出し、この条件下でも正常動作を継続しうるかを評価することは、機器の品質を高めるために重要な試験となります。
参考文献
https://www.mrf.co.jp/special/pasternack_noise/
https://www.cornestech.co.jp/tech/products/products_ufx7000a/
https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/id=428
https://www.monotaro.com/g/04580658/
https://www.iti.iwatsu.co.jp/ja/products/sg/sg4222_62_top.html
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