赤外線センサーのメーカー7社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
赤外線センサは赤外線領域の光を検出する素子をもつセンサです。赤外線センサは広く研究されており、受光素子の原理や材質もさまざまで、種類が多くあります。原理は主に熱型と量子型に分けられますが、さらに熱型で3種類、量子型でも5種類程度に分かれます。赤外線の波長は近赤外、中赤外、遠赤外に分類され、センサによって得意な領域があります。
赤外線センサは赤外線を検出するだけでなく、自ら赤外線を発し、対象物に照射後の赤外線を検出することで対象物との距離や物体の有無を確認するタイプの製品もあります。
赤外線センサはリモコンや航空機関連、天気予報、宇宙開発や軍事機器等に利用されるほか、人体から発せられる赤外線に反応するので、カメラやサーモグラフィー、人感センサ等に利用されています。
来客の際のチャイム、電灯、トイレの水洗、エスカレータ、セキュリティシステム、盗難アラーム等、近年とくに生活に関わる場所で利用されることが増えています。非接触の体温計は赤外線センサが使われています。工場における安全対策にも赤外線センサはよく利用されています。
赤外線センサの原理は大きく分けて熱型と量子型があり、それぞれのセンサの代表的な原理をいくつか紹介します。
熱型
量子型
量子型赤外線センサは狭いバンドギャップを持つダイオードやトランジスタを利用し、赤外線エネルギーにより励起された光電子による電流を検出します。熱型の検出感度より100~1000倍高いです。センサ自体が発する熱を感知してしまうので、十分に冷却して使用する必要があります。
夜間運転は視界が悪く、事故の発生確率が高くなります。夜間運転の問題を解決して安全性を高める赤外線イメージセンサーが「新しい目」として注目を浴びています。
赤外線センサーは動作原理上、検知しなかったり誤検知することがあります。
検出しにくいケースとしては、ガラスやアクリルなど、遠赤外線を透過しにくい物体がセンサと検知対象との間にある場合や検出範囲内の熱源がほとんど動かない場合、もしくは高速に移動する場合です。例として自動ドアは赤外線を照射して、その反射や透過量で物体を検知しますが、反射量の変化が小さい場合、床面と同じ色のものや、同じ素材のものを身につけていると変化が小さくなり、上手く検出されなくなることがあります。
人体以外の熱源で誤検出するケースは、たとえば太陽光、自動車のヘッドライト、白熱灯などの遠赤外線がセンサーに直射する場合や冷暖房機器の温風・冷風や、加湿器の水蒸気などにより検出範囲および、その周辺の温度が急激に変化した場合などがあります。
参考文献
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5
https://www.nicera.co.jp/products/infrared-sensor
http://sensait.jp/10910/
https://www.sensor-sk.com/ichi/ichi02_sekigaisen.html#:~:text=%EF%BC%92%EF%BC%8E%E8%B5%A4%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%94%A8%E9%80%94,-%E2%96%A0&text=%E3%80%8C%E8%B5%A4%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%94%A8%E9%80%94%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6,%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AA%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%81%AE%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%B0%B4%E6%A0%93%E3%82%84%E8%9B%87%E5%8F%A3%E3%81%AE%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%89%8B%E6%B4%97%E3%81%84%E3%80%82
https://clicccar.com/2020/04/01/964613/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている赤外線センサーのカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
PB-10NSはアンプ分離型の超小型赤外線センサーです。
コントロールボックスサイズは、45mm(W)×120mm(H)×29mm(D)の超小型化を実現し、さらに設置距離に応じてセンサー感度を調整できるボリューム機能を搭載しているため、設置場所を選びません。
センサー検出は遮断方式を採用しており、検知応答時間は0.1秒以上、適応範囲は10m以内という仕様のため、監視・警備などの防犯用など、幅広い用途に対応します。
浜松ホトニクスのInGaAsフォトダイオードは、感度波長域:0.5μm~2.6μmの広帯域に対応したラインナップの近赤外光検出用のフォトダイオードです。
近赤外光検出用のフォトダイオードは感度波長域が近赤外線帯域の広範囲に対応している他、高速、高感度、低ノイズを実現しています。
こうした汎用性の高いスペックのため、農業、通信、医療、天文学、宇宙など、身近な生活にかかわる分野から専門的な研究分野に至る幅広い分野で利用されています。
焦電型赤外線センサーは、人の体温36℃程度の物体から放たれる赤外線(9.4µm近辺)波長を検出するパイロセンサです。
パイロセンサとは、誘電体物質の温度変化両に比例してその表面に電荷が発生する特性(焦電効果)を利用したセンサーです。
焦電効果によって発生する僅かな電荷(赤外線)を検知できるため、高精度による人物のセンシングが可能になります。
パイロセンサーは赤外線防犯カメラや、自動照明機器、最近ではIoT家電製品などのモーションセンサとして幅広い用途で利用されています。
MIR8032シリーズは、高画素化、高温度分布分解化を実現したサーマルダイオード赤外線センサーです。
検出対象の赤外線画像を取得することで、検出対象の動作を識別することで人物の動きを認識することができるため、防犯用途だけではなく、人数をカウントしたり、人物の動きに合わせた空調管理などの用途に最適です。
製品サイズは19.5×13.5×9.5 mmと従来製品の80%の小型化、省スペース化を実現しているため、様々な環境に設置可能です。
NN-3031炭酸電池で電力供給できるコードレスタイプの赤外線センサーです。
本機付属のマグネットタイプの台座とクランプ式のアタッチメントを利用できるため、様々な場所や物に簡単に設置できるため、面倒なケーブルの取り回しが不要です。
また、動作検出と同時に照明が点灯する機能が搭載されているため、防犯用途や玄関照明などの家庭環境内での利用にも適しています。
検知範囲は0.5m~1.5mで調整可能です。