CO2センサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、CO2センサーのメーカー10社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。CO2センサー関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:株式会社村田製作所、2位:株式会社チノー、3位:アズビル株式会社となっています。
CO2センサーは、住宅環境や医療、排ガス検査などの目的として、CO2の濃度を測定するためのセンサになります。一般的には、特定の赤外線の波長を吸光するCO2の特性を利用した非分散型赤外線吸光法が用いられていますが、電解質とCO2を接触させてCO2をイオン化することによって、起電力を測定し、CO2の濃度を測定する固体電解質法、CO2が高分子に溶解し、膨張することによって静電容量が変化する量を測定してCO2の濃度を測定する静電容量法があります。
CO2センサーは、工場や医療、排ガス検査、家電、住宅設備、農業などで使用されています。代表的な使用用途の例としては、自動車の排ガス測定や、空調設備などの車内や室内のCO2濃度のモニタリング、火災報知器、炭酸飲料の製造工場におけるCO2の濃度測定になります。CO2センサーの選定の際には、CO2濃度の検出精度、補正処理の正確性、接続性、サイズなどを考慮する必要があります。
CO2センサーの動作原理を、非分散型赤外線吸光法、個体電解質法、静電容量法に分けて説明します。
新型コロナウイルス感染対策には適度な換気が重要であるとされています。一方で、例えば冬は乾燥したり外気が低いため、頻繁に喚起を行うことができません。そこで、CO2センサーを換気タイミングの目安に用いる試みが実施されています。CO2濃度が一定の値を超えると換気を促す仕組みとなっており、いわゆる人の「密」を見える化できると期待されています。
また、会議中など密になりやすい環境で換気を適切なタイミングで実施することによりCO2による低酸素リスクを減らすことに繋がり、集中力欠如や眠気の防止という新たなメリットも期待されています。
CO2センサーをIoT(Internet of Things; モノのインターネット)へ応用することにより、CO2濃度が一定の値を超えると会議室のパソコンでアラートを出すなどの工夫が可能となります。IoT とは、CO2センサーのような従来インターネットに接続されていなかった様々なモノを、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続することで、相互に情報交換をする仕組みです。
近年、新型コロナウイルス感染対策として換気が重要視されており、CO2センサーの需要が高まっています。
CO2センサー自体は手軽に入手できますが、IoT機器としてプログラミングするためのスキルが必要なため、一般にはあまり導入できていないのが現状です。そこで、スマホのアプリと連携させることで手軽に二酸化炭素濃度を測定できるCO2センサーがあります。
CO2センサーはCO2以外にも、微粒子(PM1/2.5/4/10)、VOC(揮発性有機化合物)、温度・湿度、気圧、UV(紫外線)強度を測定できるものもあります。測定結果はWi-Fi接続することでスマホやクラウドで見ることが可能です。
スマホアプリが付属しているものもあり、アプリでは各種の測定値をリアルタイムで見ることができるほか、その変化をグラフで確認できます。また、設定値を超えた場合にはスマホに通知する機能を備えているため、こまめにアプリでチェックする必要もありません。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/electrochemistry/69/3/69_198/_pdf
https://www.murata.com/ja-jp/products/sensor/co2/technicalinfo
http://senseair.jp/knowledge/sensor_technology/principle.html
https://aws.amazon.com/jp/iot/what-is-the-internet-of-things/
https://linkjapan.co.jp/product/eair/
https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/036/4036207/
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
CO2センサーのカタログ一覧はこちら企業
ワッティー株式会社 インフィニオンテクノロジーズジャパン株式会社 株式会社アントンパール・ジャパン 株式会社サカキコーポレーション 株式会社ステルテック グリッドリンク株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社村田製作所 | 21.1% |
2 | 株式会社チノー | 15.1% |
3 | アズビル株式会社 | 10.8% |
4 | ネポン株式会社 | 10.2% |
5 | グローバル電子株式会社 | 9.6% |
6 | インフィニオンテクノロジーズジャパン株式会社 | 9.6% |
7 | クリマテック株式会社 | 7.8% |
8 | 株式会社GISupply | 6% |
9 | ヴァイサラ株式会社 | 6% |
10 | DFRobot | 3.6% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のCO2センサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されているCO2センサーが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
IMG-CAシリーズは、グリーンハウスの様な日中の気温変動が大きく高湿度環境のに向いているのでスマート農業に最適です。
低ドリフトのため、過剰なCO2施用を防いで石油燃料の無駄遣いを抑止し、効率的に収量アップが実現できます。
耐環境性能を上げるため、防湿コートや高性能エアフィルタが採用されており、サージ対策電源回路も内蔵しています。
測定濃度範囲は0 ~2000 ppmと0 ~3000 ppmの製品があり、設置が容易なケース、ケーブル付きモデルもあります。
LS-111Pは、LoRaWAN(TM)対応CO₂・温度・湿度が表示されるCO2センサーです。
LoRaモジュール採用の為、低消費電力での長距離通信を可能にするので、様々なIoTマーケットに対応した製品です。
オフィスビル、病院、工場、ホテルや温室等の大規模ネットワークでの活用に最適なセンサーです。
AS923規格に対応し、CO2測定範囲は0 ~10,000 ppmで、動作温度は-10 ~+60 ℃です。
CGS-14型は、測定場所を選ばず手軽で、つり下げ構造のため施工性に優れたCO2センサーです。
ハウスに使用される農用機器で、光合成の促進コントローラとセットで使用し、自動で濃度管理をして光合成を促すことができます。
使用環境温度は0 ~40 ℃、使用環境湿度は0 ~95 %、校正は1日1回以上自動で行います。
濃度測定範囲は、0 〜3000 ppmで、専用の4 心コード(20 m)が接続されています。
CVS-GMP343シリーズは、拡散式(オープン型)とフロースルー式(クローズド)の2種類があります。
コンパクトで軽く、土壌呼吸、植物、生態系やチャンバーのCO2計測に適しています。
測定原理は単光源2波長方式 NDIRで、温度・圧力・湿度・酸素濃度で補正します。
使用条件の温度は、-40 ~+60 ℃と湿度が0 ~100 %で、IP66/67 規格の防水・防塵性の製品な為、厳しい環境での使用に対応します。