照度センサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、照度センサーのメーカー8社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。照度センサー関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:浜松ホトニクス株式会社、2位:ローム株式会社、3位:新日本無線株式会社となっています。
周囲の明暗を感知する人感センサーの一種であり、周囲が暗くなると自動的に点灯、明るくなると自動的に消灯する機能や、ディスプレイの輝度を人間がちょうどよいと感じる程度に調整する機能を有しています。
照度センサーの種類は、大きくフォトトランジスタを用いる品種、フォトダイオードを用いる品種、フォトダイオードにアンプ回路を追加した品種の計3種類に分類することができます。
電子機器の消費電力の削減や表示画面の画質改善に貢献できるとされる技術となっています。
具体的には、次のような目的に使用されることが多くなっています。
例えば携帯電話やスマートフォン機器において、周囲の明るさに応じた液晶バックライトの輝度コントロールが可能になることを利用して、液晶画面表示の視認性工場や低消費電力化に寄与しています。
ディスプレイに搭載されると、自動的に視認性を調整することができます。
また、カメラや光通信など、幅広い分野で採用される、需要が伸びてきている技術のひとつです。
照度センサーは、フォトダイオードとトランジスタが一体化した構造となっており、受光素子に入射した光を電流に変換し、明るさを検知する仕組みです。
すなわち、明るさによってフォトトランジスタに流れる電流が変化し、そのことにより回路内に設置されている抵抗の両端では明るさに応じた電圧が現れ、光を検出します。
フォトダイオードの出力電流は微弱であることから、トランジスタで増幅してから出力します。
この時、受光素子は人間の目が感じることができる波長と同範囲の分感度特性を有することが必要となります。
しかし、一般的に受光部に使用されているフォトダイオードは、人の目には見えない赤外線領域外にも感度があるため補正が必要です。
そのため赤外線領域に分光感度のピークをもつサブのフォトダイオードを搭載することで、メインのフォトダイオードからサブのフォトダイオードを引き算することにより、人間の目が感じることのできる視感度に近い分光感特性を得られるような仕組みとなっています。
照度センサーを使用した応用製品として、照度センサースイッチがあります。このスイッチを使用すると、部屋の照明を外部の明るさに合わせて自動的に切/入することが出来ます。
例えば、大規模なオフィスでは通常各エリアごとに照明のスイッチがあり、そのスイッチより照明のON/OFFを行っています。照明センサーを取り付ける事でこれらの作業を自動的に行うことが可能です。
照明センサースイッチを取り付けることで出来ることは、外部の明るさに合わせて照明を自動的に切/入するだけではありません。高機能の照度センサースイッチでは、照度によって照明を間引いて点灯させることも可能です。これらの機能の設定は、照度センサーとは別に設置するコントローラーから設定することが可能です。
コントローラからはどの程度の照度でどの位置の照明を切/入するか、どの曜日及び時間帯で機能を有効にするかなどを設定可能です。また、季節によっても設定照度を変更可能な照度センサーも存在します。
このように照度センサーをオフィス等に取り付けることで、時間や季節、外の天気の状況によって屋内の各部の照明の照度を適切にコントロールすることが可能になります。このことは結果的に節電にもつながります。
スマートフォンに照度センサーが搭載されていることはすでに述べました。スマートフォンに照度センサーが搭載されている理由は、主にディスプレイを外部環境の照度に合わせて最適な明るさに調整することですが、見やすさを確保するとともにバッテリーの消費を抑えるためです。
一方、このスマートフォンに内蔵されている照度センサーを使用して、照度を計測出来るアプリケーションも幾つか存在しています。照度計も最近では数千円程度の安価なものもあるとはいえ、一度部屋の明るさを測定してみたい、というときのためだけに購入するのはまだまだ高いと言えます。
在宅勤務が広く行われるようになってきた事から、一度自宅の作業環境の照度を計測することをおすすめします。この程度の計測であれば、スマートフォンのアプリでも十分な精度で計測出来ます。また、会社や知り合いから照度計を借りる事が可能であれば、照度計とスマートフォンの照度計アプリケーションの誤差を調整することで、より精度高く計測することも可能になります。
参考文献
https://xtech.nikkei.com/dm/article/WORD/20060306/114191/
https://cgi.jp.sharp/corporate/rd/36/pdf/101_08.pdf
https://www.sensor-sk.com/hikari/hika01_hikari.html#n8
https://my-best.com/6590
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照度センサーのカタログ一覧はこちら企業
レイトロン株式会社 エム・シー・エム・ジャパン株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト8
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 浜松ホトニクス株式会社 | 29.5% |
2 | ローム株式会社 | 20% |
3 | 新日本無線株式会社 | 19% |
4 | コーデンシ株式会社 | 14.3% |
5 | Broadcom Inc. | 4.8% |
6 | YITOAマイクロテクノロジー株式会社 | 4.8% |
7 | レイトロン株式会社 | 3.8% |
8 | ams AG | 3.8% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月の照度センサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
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照度周波数変換フォトIC S9705は、光の強さを出力パルスの周波数に変換します。
広いダイナミックレンジを有し、出力はマイコンなどのロジック回路入力に直接接続することが可能です。
390~650nmの光に対し感度を持ち、最大感度波長は550nmです。なお、動作温度は-40~85℃です。
用途としては、モバイル機器の液晶モニタバックライトの調光、大型液晶テレビの輝度調整、照明器具における調光に利用されることが想定されます。
照度周波数変換フォトIC S9705-01DTは、電流―周波数変換器とフォトダイオードを組み合わせることで、光の強さを周波数に変換できます。広いダイナミックレンジを持ち、カウンタなどと組み合わせることで、容易に光強度を測定できます。
感度を有する波長範囲は320~1000nmで、最大感度波長は620nmです。また、動作温度は、-40~85℃の範囲です
用途としては、モバイル機器における液晶モニタバックライトの調光、液晶テレビの輝度の調整、照明器具の調光に使用されることが想定されています。
フォトICダイオードS11153-01MTは、視感度に近い分光感度特性をもち、従来品に動作可能温度範囲が広くなっている(-40~105℃)ことが特徴です。
さらに、チップ上には、受光部が2つあり、受光部の出力を減算することで、ほぼ可視域のみ感度を有するように設計されており、感度波長範囲は300~820nm、最大感度波長は560nmとなっています。
用途としては、車載用照度センサ、テレビなどの省エネ用センサ、各種光量検出に使用されることが想定されています。
フォトICダイオードS7184は、フォトダイオードの発生する光電源を、1300倍に増幅して出力できるフォトICであるため、小さな受光面でありながら、20×20mmのフォトダイオードと同等の出力を得ることができます。
フォトトランジスタ並みの大きな電流出力、良好なリニアリティが特徴です。
動作温度は、-30~80℃です。
用途としては、テレビにおける省エネセンサ、影響パネルにおける調光や各種光量の検出に使用されることが想定されています。
フォトICダイオードS9066-211SBは、視感度に近い分光感度特性を有したフォトICダイオードです。
視感度補正フィルタなしで、視感度に近い分光特性を持つことが特徴で、チップに、信号検出用受光部と、近赤外域のみに感度を持つ補正用受光部の2つの受光部を備え、近赤外域の出力を減算することで、可視光域の感度を測定可能です。
用途としては、テレビの省エネセンサ、液晶パネルの調光、携帯電話におけるバックライトの調光等で使用されることが想定されています。
OP16NFは、PCB上に高速で高感度のフォトダイオードチップを備えたCOBタイプの光センサ―です。また、集光範囲が広角であることも特徴として挙げられます。
用途としては、携帯型端末、携帯電話、液晶テレビ、プラズマテレビ、ビデオカメラなどに搭載されることが想定されています。
また、感度を有する波長範囲は450~1100nmで、最も感度の高い波長は940nmとなっています。
使用可能温度は、-25~80℃です。また、パッケージサイズは、2.9mm×2.3mm×1.4mm厚です。
照度センサAPDS-9253-001は、光強度をデジタル信号に変換することができます。
このセンサは、赤、緑、青および赤外線の4つの個別のチャンネルを使用しています。このことから、色感知機能は、周囲光や蛍光灯の色温度検出などに使用できます。さらに、周囲光を検知して、ディスプレイのバックライトを制御できることから、ウェアラブル端末や、携帯電話、ノートパソコンにおいて使用することが想定されています。
センササイズは、1.7mm×1.3mm×0.6mmです。
APDS-9200センサは、紫外線(UV-AおよびUV-B)と定常光を検出可能です。紫外線感知機能は、UV光を検出、デジタルデータに変換します。定常光は、さまざまな条件の照明下で光強度を検出できます。
センササイズは、2×2×0.65mmと小さいです。
I2Cと互換性のある接点を搭載しているとともに、低消費電力性もすぐれ、スタンバイモードでは、1μAです。
用途としては、紫外光と定常光の検出や、モバイル端末およびウェアラブル端末への搭載が想定されています。
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