ガスセンサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ガスセンサーのメーカー15社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ガスセンサー関連企業の2023年11月注目ランキングは1位:株式会社ガステック、2位:NISSHA株式会社、3位:株式会社イチネンジコーとなっています。
ガスセンサーとは、空気中に存在する目に見えないガスを検知するためのセンサーです。
近年のIoTの活用や環境保全、省エネルギー化などによって、産業機器、自動車機器、家電機器などの幅広い業界において使われています。そのほか、匂い成分や大気汚染の検出にも利用されています。
ガスセンサーは化学反応や物理現象を利用することによって、様々な化合物を検出することが可能です。ガスセンサーの検出法には、半導体式や接触燃焼式、電気化学式、赤外線式などの方法が挙げられます。
ガスセンサーの用途は幅広く、産業機器、自動車機器、家電機器など様々な業界で使われています。以下にその一例を示します。
ガスセンサーにはさまざまな種類があり、原理はそれぞれ異なります。ガスセンサーとして代表的な4つについて、原理を解説します。
半導体式ガスセンサーは、半導体材料の特性を利用したセンサーで、大きく2種類あります。まず吸着型センサーは、酸化物半導体表面にガスが吸着した際に生じる抵抗の変化を利用したセンサーです。酸化スズなどが用いられています。
2つめの半導体式ガスセンサーは、酸化還元型です。酸化還元型のセンサーは、雰囲気が還元性や酸化性になることで抵抗が変化する性質を利用しています。金属酸化物半導体の表面に検出したいガスが吸着することで生じる抵抗値の変化からガスを検出します。
接触燃焼式ガスセンサーは、水素や炭化水素、一酸化炭素などの可燃性ガスが酸化触媒によって空気中の酸素と反応して、触媒燃焼する際に発熱する現象を利用したセンサーです。発熱量はガス濃度に比例するので、可燃ガスのセンシングとして用いられます。
電気化学式ガスセンサーは、ガス透過膜を使って電解質中にガスを取り込み、ガスの電気化学反応を生じさせるガスセンサーです。酸化還元反応が起こる検知極と対極、電解液から構成され、検知するガスが存在すると触媒上で化学反応が起こります。このときに検知極と対極を接続した際の短絡電流を定量します。
赤外線式ガスセンサーは、多くのガスが各々固有の波長を吸収する性質を利用したセンサーです。検知するガスが吸収する波長域と吸収しない波長域の赤外線透過量を比較することによって、ガスを定量測定します。NDIR (非分散型赤外線) 式ガスセンサーとも呼ばれます。
ガスセンサーの種類と検出するガスについて説明します。
LPガス、都市ガス、一酸化炭素、水素ガス、酸素、アルコール、フレオンなど
水素ガス、炭化水素ガス、一酸化炭素などの可燃ガス
一酸化炭素、アルシン、オスフィンなどの半導体ドーピングガス、NOx、硫化物ガス
二酸化炭素、一酸化炭素、炭素水素、冷媒ガス、一酸化窒素、二酸化硫黄、六フッ化硫黄、エタノールなど
水素ガス、二酸化炭素、ヘリウムガス、メタンガス
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oubutsu1932/54/4/54_4_351/_pdf/-char/ja
http://www.hst.titech.ac.jp/~meb/Ceramics/gassensor/gassensor.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sfj/67/12/67_628/_pdf
http://www.rikenkeiki.co.jp/cms/riken/pdf/support/PC9-0314-180610S.pdf
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
ガスセンサーのカタログ一覧はこちら企業
株式会社トーキン エム・シー・エム・ジャパン株式会社 カルコジェニック株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年11月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社ガステック |
15.0%
|
2 | NISSHA株式会社 |
14.2%
|
3 | 株式会社イチネンジコー |
10.8%
|
4 | 新コスモス電機株式会社 |
9.2%
|
5 | フィガロ技研株式会社 |
8.3%
|
6 | 東洋メディック株式会社 |
6.7%
|
7 | グローバル電子株式会社 |
5.8%
|
8 | 篠原電機株式会社 |
5.8%
|
9 | エスエスシー株式会社 |
5.0%
|
10 | 株式会社クローネ |
4.2%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年11月のガスセンサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
24 件の製品がみつかりました
日本電波工業株式会社
200人以上が見ています
最新の閲覧: 16時間前
CM法を用いた液相系バイオセンサ (主に生体分子間相互作用解析装置等) と気相系ガスセンサ及びアウトガスセンサのご紹介をしております...
日本電波工業株式会社
280人以上が見ています
最新の閲覧: 7時間前
CM法を用いた液相系バイオセンサ (主に生体分子間相互作用解析装置等) と気相系ガスセンサ及びアウトガスセンサのご紹介をしております...
株式会社クローネ
160人以上が見ています
最新の閲覧: 21時間前
MICROceLRおよびMICROpeLRは、小型で機能の充実したセンサです。製品には酸素、一酸化炭素、硫化水素および認可済み可燃性ガスセンサな...
株式会社クローネ
160人以上が見ています
最新の閲覧: 21時間前
■アプリケーション ビルや現場での大気質や、空気汚染、汚染ガス等 ■特長 自動校正機能
株式会社クローネ
150人以上が見ています
最新の閲覧: 21時間前
■概要 ・次世代の高機能センサ インテリジェントシリーズ (iシリーズ) は、ガスセンサのブランドCity Technologyが新しく発売したガスセ...
株式会社クローネ
120人以上が見ています
最新の閲覧: 2時間前
二酸化炭素と炭化水素用の赤外線を使用したセンサ及び可燃性ガス検知用の許可済みペリスタのほか、酸素と膨大な有毒ガスを検知するセン...
株式会社クローネ
100人以上が見ています
最新の閲覧: 21時間前
工場の安全目的、燃焼排気ガス排出のモニタリング、環境大気モニタリング及び医療ガス分野に対応するよう設計されています。
株式会社クローネ
120人以上が見ています
最新の閲覧: 21時間前
燃焼排気ガス分析及び燃焼効率モニターの過酷な環境で最適な性能を保証するよう設計されています。センサは、水素補正済み一酸化炭素セ...
株式会社クローネ
190人以上が見ています
最新の閲覧: 2時間前
特にきわめて毒性の強いガスの検知に対応しており、20種以上のガス検出能力を備えたシリーズです。
株式会社クローネ
100人以上が見ています
最新の閲覧: 1時間前
酸素および数々の有毒ガスなどの一般的なガスの検知に適しています。ポータブルまたは固定式のガス検知器としての使用及び医療用ガス分...
1 QCMセンサ NAPiCOS
日本電波工業株式会社
2 QCMセンサ PSA-SL / SB
日本電波工業株式会社
3 アナログ出力 Sensoricシリーズ
株式会社クローネ
4 自動校正機能付き VOCセンサ (揮発性有機化合物) QRT24シリーズ
株式会社クローネ
5 アナログ出力 MICROシリーズ
株式会社クローネ
59,800 円
59,800 円
59,800 円
エスエスシー
クローネ
日本電波工業
注目ランキングについて: Metoreeに登録されているガスセンサー製品24点の中での2023年12月2日時点でのアクセス数を元に算出しています。
価格について: Metoreeに登録されているガスセンサーの製品24点の2023年12月2日時点での価格データを元に算出しています。
Metoreeに登録されているガスセンサーが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
カタログを企業ごとに探す
カタログを種類ごとに探す
QGC薄膜焦電型赤外線ガスセンサは、TO39パッケージ内に素子1~4個を備え、物理的寸法を抑えながら、高速応答で高感度のため、非常に安定したセンサを実現して...
2022年2月1日
ガス検出・ガス濃度測定用QGS薄膜デジタル焦電型赤外線ガスセンサは、高感度と、高速応答性、ダイナミックレンジが広いという特長を有するため、対象のガスを...
2022年2月1日
イノディスク社の産業向け空気センサーモジュールは、現在一酸化炭素、二酸化炭素、オゾン、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物(TVOC)、粒子物質(PM2.5&...
2023年11月28日
SnS dispersion catalogEnglish version
2023年6月21日
ガスセンサーのカタログ8件分をまとめてダウンロードできます!お迷いの方は便利な無料の一括ダウンロード機能をご利用ください。
企業
株式会社トーキン エム・シー・エム・ジャパン株式会社 カルコジェニック株式会社NAP-508は、0 ppmから1000 ppmの一酸化炭素を検知可能なガスセンサーです。
電気化学式を採用しているため低消費電力が特徴です。
長期試験と寿命予測加速試験により、「実使用環境下において10年」という長寿命を保証していることも本製品の強みです。
一般家電機器や火報器への搭載用途の他にも、耐熱性の高いプラスチック材料を採用した製品であるため、燃焼機器における排出ガスの監視にも利用可能な製品です。
JKO-A Ver.3は、酸素濃度の計測に適したガスセンサーです。
ガルバニ電池式の検知方式を採用し、濃度を0.1%刻みの分解能で測定できます。
従来の酸素濃度計測では、気圧変動の影響受けてしまい、台風接近時などは誤計測が起こることもありましたが、本製品のシリーズでは気圧センサーを併用することでその問題を回避しています。
トンネルやマンホール内などの濃度計測、窒素充填後の酸素残留濃度計測などの用途に使用できます。
SSA101は、検知方式に赤外線方式を採用した炭酸(二酸化炭素)ガスセンサーです。
0~20%の範囲での濃度検知能力があり、赤外線方式を採用しているため、高濃度・長時間の暴露でも感度変動が起こらない点が強みです。
RS-232Cによる通信コマンドで測定データを連続的に読み出せる機能を備え、約10年という長寿命を実現していることも本製品の特徴です。
培養装置における炭酸ガス濃度測定・監視用途などに適しています。
SP3-61-00は、オゾン濃度を高感度に計測可能な半導体式ガスセンサーです。
本製品は0.1 ppm以下の低濃度オゾンを高感度に計測することができるため、人体に影響のないようにオゾン濃度を制御、監視することが可能です。
半導体式の長所として、感ガス材が使用により消耗することがないため、長期間の耐用年数で可能な点も特徴です。
家庭でのオゾン発生装置の制御や、医療現場における殺菌後のオゾン残留濃度の監視などに適用できます。