探傷器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、探傷器のメーカー21社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。探傷器関連企業の2023年08月注目ランキングは1位:株式会社KJTD、2位:菱電湘南エレクトロニクス株式会社、3位:日本マテック株式会社となっています。
探傷器とは主に人の目では見ることのできない加工金属・材料内部の微小な傷の位置や大きさ、形状などを検知するための非破壊検査機器です。
金属内部に存在する傷はその金属を使った製品などの劣化を早めたり、時には不良品となり非常に危険であるのでそういったものを製造段階で排除しておくことが非常に重要で、探傷器はなくてはならない機器です。
探傷器には検知の原理に様々なタイプがありますが、超音波を使ったものが主流です。この他に渦流式や磁粉式ものがあります。ここでは最も使われている超音波式探傷器について説明していきます。
探傷器は金属やコンクリートを用いたありとあらゆる製造業・現場で用いられています。
最も検査に使われているのものとして鋳鉄品 (鉄に数%の炭素やケイ素が含まれているもの) であり、自動車部品など多くの重工業製品に使用されています。
その他、建築資材の鉄筋や各種溶接部分の傷・割れ目、コンクリートの基礎と構造物を固定するアンカーボルトの長さ測定、配管内部のライニングのような金属と樹脂の接着・剥離の具合の検知、さらには容器の開閉が困難な容器内部の液体の水位の確認などにも超音波探傷器は使用されています。
超音波式探傷器には大きく分けてパルス反射法・透過法・共振法と呼ばれる3種類の方式があります。
パルス反射法は、プローブまたはトランスデューサと呼ばれる探触子から超音波のパルス波を発信し、その波の一部が金属内部の傷・割れ目にあたり反射した際にエコーとなって、受信画面にエコーの波が表示されることで、内部の欠陥を検知します。
透過法は検査対象の片面から発信探触子で超音波を発射し、それをもう片面に設置した受信探触子で波を受信する方式で、欠陥がある場合には金属内部を進む超音波の強さに乱れが生じるので受信側でそれを検知できます。
共振法は連続的に発信プローブから超音波を発射し発射波と反射波を共振させることで欠陥の存在を検知する方式です。
この中でパルス反射法がその検知精度の高さから最も一般的に採用されており、パルス波のモード (種類) にも垂直探傷法・斜角探傷法・表面波探傷法・板波探傷法などの種類があります。
参考文献
http://cvl-gr.com/services/ut.php
https://www.dakotajapan.com/ufd/technical_docs.html
https://www.sisco.kobelco.com/act/nondestructiveness/index.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年08月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社KJTD |
15.8%
|
2 | 菱電湘南エレクトロニクス株式会社 |
13.2%
|
3 | 日本マテック株式会社 |
13.2%
|
4 | オリンパス株式会社 |
10.5%
|
5 | 株式会社マイクロフィックス |
10.5%
|
6 | 藤田総合機器株式会社 |
7.9%
|
7 | 日本フェルスター株式会社 |
5.3%
|
8 | 株式会社菱光社 |
5.3%
|
9 | インサイト株式会社 |
2.6%
|
10 | 株式会社KS-NET |
2.6%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年8月の探傷器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
ポータブル超音波探傷器クラウトクレーマーUSM35X JEは防塵性および防滴性の規格に対応した雨天時や水回りでも使用することのできる探傷器で、高い耐久性を持っています。
操作温度範囲は摂氏0度から60度で、専用のバッテリーを用いることで連続14時間の使用が可能です。
探傷モードは一探・二探・透過法の3種類から選ぶことができるのでそれぞれの金属素材や検査対象の形・構造などによって適切なものに変更することが可能です。
超音波探傷器U1-S7PWは鉄筋コンクリート用の異形棒鋼やガスによる圧接部を専用に検査するための探傷器です。
超音波を発信する探触子を走査させて透過するパルス波を探傷器の画面に表示させるだけの非常に扱いやすい探傷器です。
表示される判定結果も必要に応じて2種類のモードから選択できるようになっており、スムーズな検査を行うことが可能です。
オプション機能を付随させることで溶接の継手や機械式継手の探傷検査にも応用することができます。
Omni ScanMXは超音波フェイズドアレイ方式の探傷器で、より効率的に非破壊探傷検査を行うことができます。
検査時のセットアップを迅速に行うことが可能で、反復して検査を行う場合に検査設定の呼び出しや保存も簡単に対応することができます。
それぞれに対応したモジュールと組み合わせることで圧力容器の溶接部の検査・複合材料の検査・小径パイプの溶接部の検査・腐食のマッピングなどに使用することができます。
さらにソフトウェアのアップデートにも対応しているので、現場のニーズに合わせて使用することができます。
FAAST-PAは1回のショットで様々なフォーカス・周波数・角度の超音波を発信し、リアルタイムで受信することのできる超高速フェーズドアレイ探傷器です。
複雑な構造物や複数箇所の探傷検査を行うことができるので、鉄鋼業を始め鉄道・自動車・航空機などの輸送機械の検査に最適です。
また超高速なので従来の超音波検査よりも検査時間を大幅に短縮し効率的に作業を行うことができます。
表面近傍・複数領域・底面部の検査を行うビームを1回のショットで同時に発信するので高速検査が可能です。
EddyInspector LX IIは様々な生産ラインにおける探傷検査を目的とした渦電流式の探傷器です。
光の強い場所においても明瞭に表示画面を確認できるTFTカラー液晶ディスプレイを採用しており、6つのボタンとジョグダイヤルを装備しているので取り扱いが非常に容易です。
VT表示機能を搭載しているので測定した波形の時間変化を目視確認することが可能です。
アナログ出力端子を装備しているので測定結果をレコーダーに記録することができます。