油圧ポンプのメーカー11社・33製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
油圧ポンプとは動力に油圧を利用する動力装置の内部において、外部へ動力を供給するために作動オイルを油圧アクチュエータと呼ばれる部分へ作動オイルを送り込むためのポンプの役割をするものです。
油圧ポンプの種類には、一般的な容積式ポンプや定容量形ポンプ、可変容量ポンプなどがあります。
油圧を利用した構造品には、油圧ユニットと呼ばれる一連の動作機構が使用されており、多少の構造型式の違いはあるものの、そのすべてに油圧ポンプが内蔵されています。
一般的に、油圧を必要とする場面では大きな外部への動力を必要とする場面が多く、特に建設現場などで用いられるショベルやクレーンなどの重機に使われています。
また、小型ながら大きなトルクが必要な装置にもよく使用され、飛行機や船、自動車に代表される運輸業界にも広く適用されています。
容積式ポンプは、作動オイルが充てんされた部分と気体だけの容積室と呼ばれる部分に分けられたピストン運動が可能な構造になっています。
まず、外部から駆動力を与えることでピストン運動をさせると、容積室側に負圧が生じ吸い込み圧力が発生します(膨張工程)。
この圧力がある一定値を超えると作動オイル部屋とつながる油タンクとの大気圧差により作動オイルを吸い込みます(吸い込み工程)。
そのため、容積室側が陽圧化し、気圧差が逆転します(圧縮工程)。このため、作動オイルが外に押し出される力が働き(吐出工程)、この4工程1サイクルを無限に繰り返すことで、作動オイルを一定方向へ送り出し続けることができます。
なお、作動オイルタンクの吸い込み側と吐き出し側はそれぞれ1方向への逆止弁がついているため、逆流することはありません。
流体を利用した動力として、空圧式と油圧式があります。
どちらもパスカルの原理を応用して小さな力を大きな力へ変換する構造をしていますが、特長はいくらか異なります。
空圧式は安価で構造が単純ではありますが、周囲の温度などへの環境依存性が高く応答性も低くなります。
少し高価ではありますが、作動オイルの種類を適切に選択すれば全天候下で使用できますし、空圧式では実現できない大きな力を必要とする場合は油圧式のユニットとそれに付帯する適切な油圧ポンプを選定することが望ましいです。
参考文献
http://www.kyoritsu-ss.co.jp/recruit/oilpressure/
https://www.ipros.jp/technote/basic-hydraulic4/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
BTPシリーズバッテリーポンプは、6.8㎏と軽量で持ち運びに適した油圧ポンプになります。
別売りのニッケル水素電池や電池アダプター、リチウムイオン電池と組み合わせて使用することができ、簡単に動作に必要なエネルギーを得ることができます。
空気弁が不必要な設計になっており、空気弁の閉め忘れによる動作不良や、油漏れの心配をすることなく使用することができます。
70MPaまで圧力を高めて使用することができるため、様々な用途に対応しています。
EMP-6シリーズ 単一吐出型電動ポンプ(0.75kW)は、吐出量の変化が極めて少なく、精密な動作を油圧ポンプに求められる際に使用することに適しています。
理研機器社独自の高性能アキシャルピストン式が動作部に使用されているため、圧力の変動による吐出量の変化が少なくなっています。
過負荷防止用の安全弁と圧力スイッチによって、安全に使用することができます。
操作バルブの種類によって、6種類のラインラップが展開されており、使用に応じた製品を選択できます。
小型油圧ユニット35HU201シリーズは、TAIYO社のラインラップの中でも定格圧力と吐出量が最も少ないタイプの油圧ポンプになります。
自社開発した特殊歯形のギアポンプと油中運転方式のため、脈動による運転音が少なく動作することが特徴です。
圧力計が搭載されており、圧力を常に確認しながら動作させることができます。
パイロットチェックバルブとフロートコントロールバルブが搭載されており、正確な圧力の出力のもと、動作させることができます。
小型油圧ユニットNHU220シリーズは、TAIYO社の小型油圧ユニットのラインラップの中でも最大の動作圧力と吐出量のモデルになります。
エネルギーを合理的に利用できる基準であるトップランナー基準のIE3モーターを使用していることに加え、パワーロスの少ないピストンポンプを使用しているため、省エネルギーで動作させることができます。
ドレインクーラーを搭載しているため、油の温度上昇を抑えることができ、安全に使用することができます。
RKPラジアルピストンポンプは、30年以上産業界で使用されている、堅牢性と信頼性の高い油圧ポンプになります。
耐久性が高く、メンテナンスの回数が少なくて済むため、運用費用を抑えることができ、不利な動作の条件下においても対応できる安定性が特徴です。
EUの基準の騒音ガイドラインを満たしており、低騒音で動作させることができます。
ラインラップが吐出容量別に8種類展開されており、使用用途に応じて無駄のない吐出量を選択することができます。
RKP250ラジアルピストンポンプは、ムーグ社の油圧ポンプのRKPシリーズの中でも、最大吐出量の油圧ポンプで、高い圧力と多い流量が必要となる場合に使用に適しています。
高圧仕様のタイプであれば、最大35KPaの圧力を連続的に出力できるほどの性能があります。
他のRKPポンプと直列接続することができ、より高圧の出力を得られるうえ、標準インターフェースの他の製品との互換性もあり、使用の幅が広いことが特徴です。
低騒音と高効率、長寿命に使用できます。
アキシャルピストンポンプK3VLSシリーズは、川崎重工業社の油圧ポンプのラインラップの中でも、中型の油圧ポンプで、建設機器や産業機器に使用されることに適している、可変容量型斜板式のアキシャルピストンポンプになります。
軽量でコンパクトな設計によって、様々な機器に搭載しやすいことが特徴です。
ロードセンシング制御、圧力カットオフ制御、馬力制御などの制御を行うことができ、高応答で安定した制御と操作性に優れています。
低騒音油圧ポンプQTシリーズは、騒音が小さく、作動時の圧力や回転数が大きくなっても騒音値が変化しないことが特徴の油圧ポンプになります。
住友精密社独自の内部ギアポンプの構造を使用することによって、とじ込み容積を小さくすることで音質の良い運転音となります。
シンプルな構造なうえ、こすれる部分には強制的に潤滑するような構造になっており、機械部分の摩耗が少なく、耐久性が高いことが特徴です。
脈動が少なく動作することができるため、精密な速度制御が必要な装置に対応しています。
RPシリーズロータポンプは、ローター内部にピストン機構が搭載されている電動一体型の油圧ポンプで、小型で低脈動のため、様々な装置で使用することができます。
ダイキン工業社独自の低騒音化技術を搭載しているため、騒音レベルが最大15dBと小さく、音質も良いことが特徴です。
シャフトが外に出ておらず、密閉構造のため、油漏れの心配がなく安全に使用することができるうえ、オイルシートが必要のないため、低コストで運用することができます。
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