スクリューポンプのメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
スクリューポンプとは、容積式回転ポンプの一種で、1~3つのスクリューとケーシングから構成されるポンプです。
ケーシング内の液(流動体)は、スクリューの回転に合わせてスラスト方向に押し出されます。水などの液体から、食品、オイル、溶解した樹脂など、高粘度・固形物含有液の輸送にも適したポンプです。
搬送物が回転しながら輸送されるため、ある程度の混合・混錬も可能になります。
スクリューポンプのスクリューの形状を一部変更することで、混合・混錬に特化させたスクリューポンプも存在します。
スクリューポンプの身近な使用用途では、農業用水の引き上げなどがあります。水田などに用水を送るために、用水路から水田よりも高い位置に水を引き上げておく必要があるからです。
工業では、液体の搬送というよりは、高粘度液体、個体含有液体の輸送に使われることが比較的多いです。また、回転物が接触しない構造となるので、摩耗・衝撃による金属破片の発生及び混入の可能性は、他のポンプ形式よりも低くなります。なので、食品やフィルム用樹脂など異物の混入を嫌う材料の搬送・混合に使用されることもあります。
スクリューポンプの原理
スクリューポンプはネジの原理と同じです。
軸方向に螺旋状のネジが切られたスクリューがケーシング内で回転することで、空間容積がスラスト方向に移動し吸い込み及び吐出を繰り返します。
ネジを締め込むと、ねじ本体が壁面に深く入り込んでいきますが、スクリューポンプはネジが回転することでケーシング内の流動体を移動させる事になります。
スクリューポンプには1~3本のスクリューが一つのケーシング内に収められているものがあります。
他のポンプで扱うことが困難な、高粘度の流体に使用される1軸スクリューポンプは、ステータ内面にも螺旋状のめねじが切られていることがあります。スクリュー本体は螺旋状のおねじとなっており、スクリューが回転することでスクリューとステータ間の空間容積を一定のまま吸い込み・吐出を繰り返すことができます。
材料の搬送と共に混合・混錬を行う目的のスクリューの形状は、きれいな螺旋状ではなく中間部に混合・混錬用の部品が取り付けられている事があります。
参考文献
https://engineer-education.com/pump-20_positive-displacement-pump/#i-11
https://www.fukko.com/products/screw/
社員数の規模
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