テンショナーのメーカー9社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
テンショナーは、駆動チェーンや駆動ベルトのたるみを防ぐために用いられる調整用器具です。
チェーンやベルトに常時張り(テンション)を与え、たるみによる脱落や周辺部品の破損、伝達効率の悪化を防ぎます。
回転の抵抗にならないよう、チェーンにはスプロケットやチェーンガイド、ベルトにはプーリーと組み合わせて使用され、張り具合を都度調整するものと、自動的に適切な張り具合に調整するものの2つに大別されます。
主に自動車のファンベルトやエアコンベルト、タイミングチェーンの張り調整などに用いられてます。
ファンベルトやエアコンベルトはゴム製であるため、使用過程で「伸び」が発生します。そのまま放置してしまうと、ベルトの滑りによる高周波の騒音が発生する他、伝達効率の悪化によるオルタネータの発電不足、エアコンの冷え不足の原因となります。テンショナーで張りを与えることで、これらの問題を解決する事ができます。
また、テンショナーの可動域を制限することにより、最大値まで調整してもたるみが生じるといった場合にベルト・チェーンの伸びの限度を簡易的に判断することが出来ます。
ベルトの調整方法として、手動で調整するものと油圧やバネの張力を利用した自動式(オートテンショナー)の2つに大別されます。
手動式の場合、プーリーやギヤをボルトやナットで引き上げ(押し下げ)することにより、任意の張り具合に調整し固定することができるほか、自動式に比べ低コストであるというメリットがあります。
自動式の場合は、油圧やバネの張力により常時適度な張り具合になるよう自動的に調整されるため、メンテナンスの手間が省けるほか、タイミングチェーンのような外部に露出しておらず用意に調整できないような部分の調整に用いられています。
加えて、油圧式の内戻り防止機構が組み込まれているものは、油圧脈動による張力の変化が少ないというメリットがあります。
なお、手動式の調整時には作業者のミスで張り不足による騒音発生や、張りすぎによるベルト破断が起こりうるため、テンショナ調整時にはこれらに注意する必要があります。
オートテンショナーにはこれらの心配がありませんが、テンショナ交換時にはチェーンガイド、プーリーなどの同時交換部品が多いことや、ベルト、チェーン交換時にテンショナーを取り外した場合、戻り防止機構がついているものは再使用できない(伸び切って戻らない)などコスト面でのデメリットが多くあります。
参考文献
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/225/
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