DCDCコンバータについての概要、用途、原理などをご説明します。また、DCDCコンバータのメーカー59社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。DCDCコンバータ関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:株式会社村田製作所、2位:北陸電気工業株式会社、3位:TDKラムダ株式会社となっています。
dcdcコンバータは直流電流を別の直流電流に変換する装置で、DDコンバータとも呼ばれます。
直流電流の変換というのは、入力した直流電流の電圧を変更するということを指します。入力電圧よりも高い電圧を出力する場合を昇圧と言い、逆に下げることを降圧と呼びます。
電圧を制御する装置に変圧器(トランス)がありますが、こちらは交流電流の電圧を変更するための電子部品です。dcdcコンバータに変圧器を組み込んだ方式のものもあります。
発電所で圧電された電力は、交流電流として各家庭や施設に送電されます。しかし、ほとんどの電気製品は交流電流ではなく、直流電流で動作します。
電気製品によって駆動に必要な電圧は異なるので、必要に応じて適切なで夏に変更する必要があります。そこでdcdcコンバータを用いて電圧を制御しています。
したがって直流電流で動作する電気製品の殆どにdcdcコンバータが搭載されています。例えば、携帯電話やノートパソコンなどの充電器が代表的な例です。
dcdcコンバータの構成は、内部に変圧器を持つものと、持たないものの二種類があります。
内部に変圧器をもつdcdcコンバータは絶縁されており、絶縁型dcdcコンバータと言います。ただし変圧器は交流電流でしか動作しないので、変圧器にコイルとダイオードをうまく接続して動作させています。このような回路をフォワード型1石式dcdcコンバータと言い、絶縁型dcdcコンバータの中で最も一般的なものです。
変圧器を持たないものは、チョッパ回路と言いトランジスタを用いた高速スイッチングによって電圧を変更しています。高速にスイッチングを行うことで入力電圧がパルス化され、時間平均としての電圧を下げることができます。スイッチングのON/OFFのサイクルを変えることでパルスの幅が変わるので、任意の電圧に変換することができます。
電圧の変換効率や昇降比という点では変圧器を持たないチョッパ回路のほうが優れていますが、チョッパ回路は絶縁ができないので安全性の観点から絶縁を必要とする場合には絶縁型dcdcコンバータを使用する必要があります。一般的にはチョッパ回路のほうが単純で変換効率もよく、コンパクトな設計にできるので、よく使われています。
DCDCコンバータには、大きく分けて「リニアレギュレータ」と「スイッチングレギュレータ」の2種類があります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
リニアレギュレータは、内部のスイッチング素子を常に ON の状態で使用し、直流電流を得る方式です。リニアレギュレータ方式のDCDCコンバータでは、入力した電圧よりも低い電圧を得る降圧動作のみを行うことができます。
一方で、スイッチングレギュレータは内部のスイッチング素子をON・ OFFし、一定の出力を得る方式です。ON・OFFを高速で繰り返すことで電圧を一定に保ちます。スイッチングレギュレータ方式のDCDCコンバータでは降圧動作に加えて、入力した電圧よりも高い電圧を得る昇圧動作や、入力電圧にかかわらず一定の電圧を出力できる昇降圧動作、さらに正電圧から負電圧を作る、反転動作を行うことができます。
両者を比較すると、リニアレギュレータのほうが発熱量が多く、変換効率は悪いですが、その分コストは安く、ノイズも少ないです。スイッチングレギュレータは変換効率が高く、大電流への対応も可能ですが、その分コストは高く、また部品も複雑であるために回路の大きさも大きくなります。
DCDCコンバータは直流電流の電圧を変換する機能のみを持っているため、家庭用の電化製品に用いる場合は別途ACDCコンバータを回路上に配置する必要があります。その場合は、回路上はACDCコンバータで交流を直流に変換した後に、電圧を定格電圧に変換できるように配置します。
DCDCコンバータには放熱があるため、回路に設置する際には動作不良を防止するために注意する必要があります。特に、リニアレギュレータ方式のDCDCコンバータで大電流を使う際には、放熱が問題になるケースがあります。
DCDCコンバータを回路上に配置した後は、必ず電圧をかけて試験を行い、正しくDCDC変換が行われていることを確認します。
参考文献
https://www.alu4all.com/what-is-a-heat-sink-and-its-working-principle/
https://www.furukawa.co.jp/jiho/fj115/fj115_16.pdf
http://www.picfun.com/heatsink.html#:~:text=%E9%80%9A%E5%B8%B8%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%94%BE%E7%86%B1%E3%81%AE,%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%81%A7%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
https://www.koaglobal.com/-/media/Files/KOA_Global/technology/seminar_doc/CEATEC2019session1forWEB.pdf?la=ja-JP&hash=E38C0CD04A078CEC167CE17E0D449029
https://www.micforg.co.jp/jp/c_ref2.html
https://www.denshi.club/parts/2016/01/2.html
http://www.hardwarepartss.com/Company-news/775.html
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DCDCコンバータのカタログ一覧はこちら企業
アールエスコンポーネンツ株式会社 トレックス・セミコンダクター株式会社 株式会社ベルニクス パワーサイエンス東海有限会社 パワーアシストテクノロジー株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社村田製作所 | 7.6% |
2 | 北陸電気工業株式会社 | 4.9% |
3 | TDKラムダ株式会社 | 4.4% |
4 | コーセル株式会社 | 4.1% |
5 | 株式会社タムラ製作所 | 3.9% |
6 | 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 | 3.6% |
7 | イサハヤ電子株式会社 | 3.6% |
8 | フエニックス・コンタクト株式会社 | 3.3% |
9 | 新電元工業株式会社 | 3.3% |
10 | デルタ電子株式会社 | 3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のDCDCコンバータページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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歴史のある会社
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YDS500Sシリーズは高効率・低損失・大電力をリーズナブルな価格で提供することを目的とし、より薄型でコンパクトな形状としたDCDCコンバータです。
どのモデルでも出力電流は5Aで統一され、絶対最大入力電圧をDC50Vまで対応しており、必要な出力電圧によってモデルを選定します。
面実装型超小型金属シールドタイプで、自動復帰型過電流保護回路を内蔵し、外部抵抗負荷による出力電圧可変端子とリモートON-OFF機能及びPOWER GOOD信号端子が付いています。
BTI,BTJシリーズは同社BTシリーズのパワーアップ版のDCDCコンバータです。
高効率の出力電流(BTIシリーズで15W、BTJシリーズで30W)を実現し、入力電圧が9V~36VDC、18V~76VDCという広い入力範囲のため、12/24VDC系統および24/48VDC系統などの入力電圧系統が混在するような制御基板に最適な構造となっています。
それぞれの系統で兼用で使用できる製品があるため、ストックを置いておく必要がなく、在庫削減に貢献します。
PQME1-Mシリーズは産業、家電、電気通信スペースのさまざまなアプリケーションに使用できる汎用性の高いDCDCコンバータです。
分散型電源システム内のDCレールの変換や絶縁を低コストで信頼性の高い方法で行えるように設計された0.75Wの絶縁型モジュールを使用しています。
本製品は小型の8ピンSMTパッケージ仕様とシングル安定化出力に継続的短絡保護を導入した安全設計、-40~85℃の広い動作温度範囲を特徴としています。
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